「シミ」カテゴリーアーカイブ

VOL.228 メラニンを排せつする美白ケア

ピーリングは肌のエクセサイズ

たとえばダイエットは、摂取カロリーを抑えるとともに、運動で脂肪を燃焼させるのが基本です。シミ対策では、メラニンをつくらないケアとともに、できてしまったメラニンを肌から追い出すケアも考えましょう。

ピーリングは、いわば肌のエクセサイズです。肌の代謝を上げて、加齢によって遅くなったターンオーバーを促し、メラニンを排せつさせます。ピーリング化粧品にも色々ありますが、肌にやさしいのはミルクやジェルで洗い流すタイプです。

ピーリング化粧品で使われている成分は、AHAやフルーツ酸などと呼ばれる酸です。これらは肌にのせているだけで角質を溶かす働きがあるので、ゴシゴシこする必要がありません。ゴマージュなどのこするタイプは、刺激が強く逆効果になることもあります。

ニキビ跡などの炎症性色素沈着にはピーリングがもっとも有効です。肝斑やごく初期の老人性色素斑にも効果があります。週に1〜2回のピーリングを長く続けることは、肌全体のくすみや、もやもやとしたシミに有効です。

VOL.68 ニキビ跡を薄くする
VOL.70 シミのタイプとお手入れ
VOL.76 ピーリングでメラニン排出
VOL.145 攻めのエイジングケア2

VOL.227 美白化粧品は毎日顔全体に使う

季節を問わずメラニン対策

春の日差しが気になる頃になると、美白化粧品や日焼け止めのCMが流れてきますが、そのイメージに惑わされて美白化粧品は、春や夏の季節限定で使うものと思っている人はいませんか。

シミというものは夏にできて、冬になると消えるものではありません。今まで浴びてきたすべての紫外線の蓄積が、シミとなって現れてくるのです。美白成分は季節や天気に関係なく、一年を通して肌に与え続けてこそ効果があります。

また美白化粧品はできてしまったシミを消すというよりも、予防的に使うものです。シミの上からすり込んだりせず、手のひらで頬をやさしく包むように馴染ませて、気になるシミの部位だけでなく、顔全体に使うようにしましょう。

美白化粧品の効果を高める方法

美白成分のひとつである「ビタミンC誘導体」は、メラニンをつくる働きを抑えて、メラニンの一部を淡色化する効果があります。ビタミンC誘導体の効果をさらに高めるには、美顔器を使ったイオン導入がおすすめです。ビタミンC の化粧品をただつけた場合と比べて、約20倍も浸透率がアップします。

またサプリメントからビタミンCを摂ることも人気ですが、肌にはあまり届かないので、シミを薄くするほどの効果はありません。化粧品で与える方が効率的になります。

VOL.158 美白ケアのお手入れ方法

VOL.74 美白化粧品は年中無休
VOL.154 シミ対策には本物の美白化粧品で
VOL.155 紫外線にるシミができるしくみと美白成分のはたらき
VOL.157 シミはできる前の予防が重要

VOL.179 ビタミンCイオン導入の方法
VOL.180 イオン導入 Q&A
VOL.208 ビタミンCのイオン導入

VOL.226 雀卵斑(ソバカス)のケア

雀卵斑(じゃくらんはん)

特徴

一般的には小さいシミのことをソバカスと呼んでいますが、厳密には遺伝的なものだけを指します。遺伝的なソバカスは10代の頃からでき始め、小さく茶色いシミが鼻を中心に散らばるようにできるのが特徴です。

シミのひとつひとつの形が、円形というよりは三角形や四角形をしています。白人に多く見られますが、日本人でも色白の人に比較的多いようです。

予防法

遺伝なので完全には防げませんが、日に当たるとさらに濃くなりますので、UV対策が必要です。

化粧品でのケア

理論的には美白化粧品の効果が出るはずなのですが、遺伝的要素が強いため、あまり薄くならないことが多いようです。

その他の有効な治療法

レーザー治療をすればきれいに消すこともできますが、再発することもあります。

パーソナルチェック

□10代の頃にでき始めた
□鼻を中心に小さなシミが散らばってできている
□形はそばがらをくだいたような三角形や四角形をしている
□肌は色白なほう

VOL.162 紫外線対策にはパウダーファンデーション
VOL.163 パウダーファンデーションでUVケアをする方法
VOL.164 レジャーの時は日焼け止め化粧品を賢く活用
VOL.165 知っておきたい日焼け止め3つのキーワード
VOL.166 最強のUVケア

VOL.69 シミの悩み
VOL.70 シミのタイプとお手入れ

VOL.28 UVケア
VOL.29 UVケア 2
VOL.30 UVケア3
VOL.75 パウダーメイクでシミ予防
VOL.190 敏感肌の正しいケア方法

VOL.225 脂漏性角化症のケア

脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)

特徴

シミからイボのように盛り上がってきたものです。

よく見るとイボの表面はボツボツと干しぶどうの表面のような外観です。加齢や紫外線の影響でできたもので、表皮が厚くなるというような、皮膚の構造に変化が及んでいます。

色は褐色や黒色で、大きさは数mmから2〜3cmほどが多いようです。手の甲にできるポツポツとしたシミの多くは、この脂漏性角化症になります。

予防法

老人性色素斑と同様に、ふだんのUV対策を徹底することが大切になります。

化粧品でのケア

皮膚の構造そのものが変形してしまっているため、美白化粧品は効きません。

その他の有効な治療法

レーザー治療のほか、液体窒素による凍結治療法も有効です。凍結治療は保険がききますが、治療後に色素沈着が残ることもありますので注意が必要です。

パーソナルチェック

□シミがイボのように盛り上がっている
□表面がボツボツしている
□茶色か黒色で数mmから2〜3cmほどの大きさ、白いものもあります
□でき始めにかゆみがあった

VOL.162 紫外線対策にはパウダーファンデーション
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VOL.224 炎症性色素沈着のケア

炎症性色素沈着(えんしょうせいしきそちんちゃく)

特徴

ニキビや傷、虫さされなど、肌に炎症が起こるものができて、その跡がシミになったものを指します。

頬からアゴにできるニキビは、とくに炎症性色素沈着を起こしやすく、ニキビの上から日焼けするとさらに沈着します。脚や腕にできた虫さされの跡が茶色くシミのようになってしまうことがありますが、これも同じです。

メイクを落とすときにコットンで拭き取る、ゴシゴシ肌をこすって洗顔をする、強い力でマッサージをするなど、肌をこする習慣がある人は、慢性的な炎症を起こしています。これらはメラニンの生成を増やしてしまい、全体的にくすんだり、地黒のように見えてしまったりすることもあります。また、化粧品が肌に合っていないことを知らずに使い続けて、炎症を起こし、色素沈着になっている人もいます。

炎症性色素沈着は、炎症の原因を取り除くことで、数年かけて消えていくものが多いのですが、その上から日焼けをするとそのまま残ってしまうものもあります。

予防法

炎症性色素沈着を防ぐには、炎症を起こすような刺激を与えないことです。肌をこするようなスキンエアをしている人は、すぐにやめましょう。また、ニキビや傷などができたときには、パウダーファンデーションを塗ったり、体の傷跡などにはテープを貼って紫外線を防ぐ工夫をしましょう。

化粧品でのケア

美白化粧品がでのケアが有効です。

その他の有効な治療法

色素系沈着には、ピーリングがいちばん即効性があります。ビタミンCイオン導入も効果的です。炎症性色素沈着は、基本的にレーザーが効きませんので、治療には最低でも数ヶ月はかかります。結婚式などの予定があって、それまでに消したい人などは早めの受診をおすすめします。

パーソナルチェック

□ニキビや傷、虫さされの跡がなかなか消えない
□ニキビができやすいのでノーメイクで過ごしていた
□コットンで拭き取るなど、肌をこする習慣がある
□肌をこするような強いマッサージをする習慣がある

VOL.136 肌に老化をもたらす炎症

VOL.159 肌の老化にトータルに働きかけるピーリング
VOL.160 肌の老化にトータルに働きかけるピーリング 2
VOL.161 ホームピーリングの方法
VOL.179 ビタミンCイオン導入の方法

VOL.162 紫外線対策にはパウダーファンデーション
VOL.163 パウダーファンデーションでUVケアをする方法

VOL.223 肝斑のケア

肝斑(かんぱん)

特徴

シミは、紫外線によるダメージでできるというイメージがありますが、肝斑というシミは、女性ホルモンの乱れが大きく影響しています。

ホルモンなバランスが乱れてくる30〜40代の女性に多くみられます。頬骨を中心に左右対称にできることが多く、薄い茶色もしくは灰色の絵具を太いハケでサッと塗ったような感じです。点々やポツポツと丸くできるシミは、肝斑ではありません。肝斑はまれに鼻の下や額に出ることもあります。

ホルモンバランスの乱れが影響しているため、妊娠中やピルを服用中の人、また更年期の人にもよく見かけます。

予防法

規則正しい睡眠や、バランスのよい食事などを心がけるようにして、女性ホルモンのバランスに気を配ることが大切になります。

肝斑は紫外線で悪化することがあります。外出時にはパウダーファンデーションを塗り、帽子や日傘などで紫外線を抑止しましょう。また、ストレスによってホルモンのバランスが乱れ、肝斑が濃くなることもありますので、上手なストレス解消法を見つけて、ため込まない工夫をしましょう。

化粧品でのケア

美白化粧品がでのケアが有効です。ピーリングと合わせると効果が高まります。美容皮膚科では、アルブチンや油溶性甘草エキス、コウジ酸、ハイドロキノンなどの成分がよく用いられています。

その他の有効な治療法

基本的にレーザー治療は不向きです。

肝斑には内服薬が有効な場合があります。トラネキサム酸という内服薬を数ヶ月服用すると、薄くなることが多いようです。市販のものもありますので、試してみるのもよいですが、すべての肝斑に有効というものではありません。1〜2ヶ月間服用してみて効果が見られない場合には、飲み続けることはやめましょう。

トラネキサム酸は止血剤なので、血栓ができやすい人(動脈硬化がある人)は、服用できないことがあります。心配な人は市販薬は使わずに、美容皮膚科で相談しましょう。その他「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」という漢方薬が有効な場合もあります。

パーソナルチェック

□30代後半から50歳に近くになって突然できた
□頬骨の高い部分に左右対称にできている
□太いハケで塗ったようにベタっと広いシミ
□薄い茶色や灰色で夏に若干濃くなる
□妊娠中やピルを服用中もしくは更年期にできた
□普段ストレスを感じている
□生理前に濃くなることがある

VOL.198 ストレスは若さの敵
VOL.199 ストレスを上手に解消して若肌を守る

VOL.43 ストレスをためない
VOL.42 生理とホルモンの関係
VOL.40 運動習慣と美肌
VOL.69 シミの悩み
VOL.70 シミのタイプとお手入れ
VOL.75 パウダーメイクでシミ予防
VOL.156 保存版!!美白成分一覧
VOL.184 紫外線は目からも入り、シワやシミの原因になる?