Q.スタイルを長持ちさせるにはどうしたらいいですか
A.まず、毛髪内部にタンパク質を補給しましょう
スタイルがもたない理由の一つに、髪のダメージが考えられます。毛髪内部がスカスカになり、いわゆるハリ・コシがなくなると、髪はすぐにへたってしまいます。まずは、トリートメントやヘアマスクで、髪の構成成分であるケラチンなどのタンパク質を髪の内部に補給しましょう。内部が満たされて元気になった髪は、スタイルのキープ力もアップするでしょう。
もう一つ考えられる原因は、スタイリングの仕方です。髪は熱しただけではスタイルを固定できません。アイロンで巻いたままをキープしておかないと、カールは定着しないからです。
成分表を読めるように
シャンプー同様、主成分は配合量の多い順に並んでいます。成分ごとの効果を知って、購入時にチェックしましょう。
強化系
ハリ、コシを与える
加水分解ケラチン
毛髪の構成成分の一種で、ハリとコシを与えます。
加水分解シルク
指どおりを滑らかにします。
メドウフォーム-δ-ラクトン
60℃以上の熱に反応し、髪をプロテクトします。バリア機能を高め、指どおりも滑らかになります。
ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解コラーゲン
カチオン化コラーゲンとも呼ばれ、吸着性にすぐれている。
成分表を読めるように
シャンプー同様、主成分は配合量の多い順に並んでいます。成分ごとの効果を知って、購入時にチェックしましょう。
エモリエント系
しっとり感を与える成分
コレステロール
CMC(細胞間脂質)の一種で、髪を乾燥から守り、弾力を与えます。
セラミド
CMCの主成分で、バリア機能と保湿効果があります。
18-MEA
キューティクル間にあるCMC成分です。指どおりを滑らかにします。
マカデミアナッツ脂肪酸
皮脂成分に類似した保湿力の高いエモリエント剤です。
濡れた髪は最弱、少しの熱でもすぐ傷む
髪の主成分であるケラチンタンパク質は、とても丈夫で、硬タンパク質と呼ばれているほどです。でも、いくら丈夫とはいっても、やはり限界があります。乾いた状態では180℃、湿った状態では130℃からタンパク質に変性を起こし、さまざまなダメージがあらわれてきます。
髪が水分を含んでいると低温でもダメージを受けやすいので、アイロンなどで濡れた髪をスタイリングするときは温度設定に注意が必要です。
熱で変化した髪の断面
毛髪の中心にぽっかり穴が空いてしまいます。その周辺にも空洞ができてコルテックスはスカスカになります。
毛髪の80%は、複数のアミノ酸からなるタンパク質でできています。
皮膚の主成分は、コラーゲンタンパク質で、毛髪の主成分はケラチンタンパク質と種類が異なります。
髪の毛は1日に0.4mmづつ伸びます。頭髪全体で34m分のケラチンタンパク質が毎日生産されています。すこやかな髪を育てるにはアミノ酸やタンパク質を、ヘアケア製品からも積極的に摂取することが大事です。
ケラチンタンパク質 80%
他のタンパク質にはあまり存在しない、シスチンというアミノ酸を多く含んでいるのが特徴です。化学薬品に比較的強く、弾力性にも優れています。
水分 10〜15%
乾いているように見える髪も、じつは内部に水分があります。髪がダメージを受けると水分保持力は弱まるが、NMFという天然保湿因子が水分を一定に保っています。
メラニン色素 3%以下
コルテックス内のケラチンタンパク質と混じりあい、髪の色を決定づける要素です。主にキューティクルの近くに分布しています。サイズが大きく、量が多いほど、髪色は黒くなります。
その他
脂質や微量元素など
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