Vol.100 お肌のゴワゴワ Q&A

Q.空気の乾燥のせいか、肌がゴワゴワしています。化粧品も浸透していない感じがします。

A.ピーリングと保湿で対応しましょう。

肌がゴアゴアしているのは、乾燥してしまった角層が厚くなっている状態です。角層は外部からの刺激から肌を守る役割を果たしています。乾燥して角層のバリア機能が低下すると、肌を守ろうとして厚くなってしまいます。肌の内部で新しい角層を急いでつくろうとするため、未熟な角質細胞ができてしまいます。この未熟な角質細胞がどんどん積み重なってゴワゴワした感触になるのです。

保湿をするのが解決策ですが、まずは角層の状態をリセットするのが先になります。厚くなった角層をピーリングで取り除くのが有効です。ただし、赤みやかゆみ、ヒリヒリ感などをともなう場合はやめておきましょう。

Vol.99 肌タイプ診断とケア

肌タイプの診断方法

肌のタイプは水分が多い少ない、皮脂が多い少ないによって、大きく4つのタイプに分けられます。朝起きたら、洗顔をする前にUゾーンの肌に触れてみてください。あなたはどのタイプに当てはまりますか?

・べたっと全体に皮脂が浮いて、乾いた感じはまったくない。
  →オイリー肌

・ベタつくところは多いけど、ところどころカサつく。
  →オイリードライ肌

・ベタつきも、カサつきもほとんどない。
  →ノーマル肌

・全体にカサカサしてつっぱる感じがする。
  →乾燥肌
 

肌タイプごとのスキンケア

オイリー肌
毎日洗顔で皮脂をスッキリ落として、オイルカットの保湿美容液などを使いましょう。

日中はあぶらとり紙皮脂を押さえて、浮き出た皮脂をしっかり取ります。ティッシュを使うと繊維が肌に残って、刺激になることがありますので避けましょう。また、皮脂の取りすぎを気にする人もいますが、あぶらとり紙では取りすぎになるほどは取れませんので、ご安心ください。

テカリや化粧くずれを防ぐには、ルースパウダーをファンデーションの上から重ねるのがオススメです。メイクの落ちてきた部分を中心に、パフで軽くのせて整えましょう。

また、ストレスや寝不足で皮脂が増えることもありますので、生活習慣の乱れにも気をつけましょう。

オイリードライ肌
皮脂ばかりが多くて水分が少ないオイリードライの場合には、テカリがよけいに目立ちます。ケアの方法はオイリー肌と基本的には同じですが、大切なのは肌の水分を増やす保湿ケアとなります。皮脂だけが浮いて目立つのを緩和することができます。

ノーマル肌
今の肌をキープできるように、水分を増やす保湿ケアを怠らないようにしましょう。

乾燥肌
油分を与えるよりも、水分を増やす保湿ケアを徹底しましょう。
 

ほとんどの人が混合肌

TゾーンとUゾーンの肌質が違うことを混合肌と呼ぶことが多いようですが、じつは混合肌というタイプはありません。一般的にTゾーンはベタつき、Uゾーンはカサつく傾向にあるからです。顔全体がオイリー肌など一部の人をのぞけば、ほとんどの人が混合肌ということになるのです。

スキンケアのポイント
混合肌の場合、お手入れの方法で迷った場合には、Uゾーンに合わせるようにしましょう。Uゾーンの肌は弱くて乾燥しやすいので、洗い方や保湿は慎重におこなった方がいいからです。また、個人差が多いこともありますので、自分の肌に合うスキンケアもまちまちです。まずは、Uゾーンを基準にした化粧品を選ぶようにしましょう。

一方、Tゾーンは皮膚が丈夫なので、どうしてもテカリが気になるようでしたら、洗顔後は何もつけないでも大丈夫です。つけすぎはニキビのもとになる恐れもあります。額の皮膚は医学的には頭皮の一部になりますので、頭皮と同様に洗いっぱなしでも大丈夫ということです。

Vol.98 食べてくすみケア

代謝を高めるビタミンE

ターンオーバーの低下が原因のくすみには、代謝を助けるビタミンEのほか、良質なタンパク質である肉や魚、卵などがオススメです。

ビタミンEは、抗酸化作用で老化現象を引き起こす体の酸化を防いだり、血管の健康を保ち血液をサラサラにして血液の循環をよくし、冷え性や肩こりの症状を改善したりします。血液の流れがよくなることにより、肌の潤いや張りを保てたり、紫外線に対する抵抗力をつけて日焼けから肌を守ったりします。血液中の中性脂肪を減らす役目もあります。

アーモンドやツナ缶、たらこなどに豊富に含まれており、次いで、モロヘイヤ、かぼちゃ、赤パプリカ、アボガド、ほうれん草、するめいかなどに多く含まれています。
 

うるおいを保つビタミンA

乾燥からおこるくすみには、肌のうるおいを保つビタミンAをたっぷり補給しましょう。

ビタミンAは、新陳代謝を促し、シミを排出させる作用のある、ビタミンAも有効となります。ビタミンAは体内に蓄えておける性質がありますので、多少の取りだめができます。抗酸化作用があり、肌や粘膜を強く丈夫にする栄養素がビタミンAです。

植物性食品の中では、βカロチンとして存在し、体内でビタミンAとして働きます。鶏のレバーやうなぎ、モロヘイヤなどに豊富に含まれており、次いで、にんじん、春菊、ほうれん草、かぼちゃ、ルッコラ、にら、小松菜などに多く含まれています。
 

血行を促すビタミンEや鉄分

そして、血行不良が原因のくすみには血行を促すビタミンEや鉄分が有効になります。

血液中のヘモグロビンの材料となる「鉄分」も有効です。ヘモグロビンは酸素を運ぶので、血行を促します。

鉄分は、レンズ豆や鶏のレバー、高野豆腐、ひじき、しじみなどに豊富に含まれており、次いで、あさりやがんもどき、納豆、きざみ昆布、小松菜、ほうれん草などにも多く含まれています。
 

肌のくすみには、さまざまな要因が重なっていることも多いので、自分のくすみの原因がはっきりしない場合には、バランスよく栄養を補っていきましょう。

VOL.37 美肌食の三大栄養素を参照してね。

Vol.97 マッサージでくすみケア

肌の色は混合色
そもそも肌の色は、角層の半透明のグレーのフィルターと、メラニン色素のイエローブラウン、血液の赤色のバランスによって決まってきます。例えば血液中に酸素が充分に行き渡っているときには、明るくピンクがかった血色のよい肌色に見えます。

しかし、血行が悪くなると酸素不足で血液の色が暗くなり、メラニンの黄色や角層のグレーが強くなるため、くすんで見えるようになるのです。

やさしくマッサージを
改善方法としては血行を促すマッサージがもっとも有効になります。マッサージクリームを塗ったうえで、強くこすったりしないように、中指と薬指の腹をつかい、顔の中心から外側に向かってやさしく行いましょう。またつぼ押しや適度な運動も全身の血行を良くするので効果的です。

美肌には好ましくない喫煙
喫煙をすると、毛細血管が収縮して働きが悪くなります。喫煙者の唇を見るとたいていくすんで見えます。毛細血管の働きが弱まると、血行不良となって肌がくすむのはもちろんのこと、肌の老化を早めることにもなります。タバコも紫外線と一緒で「百害あって一利なし」です。

つづく…

Vol.96 パックで即効くすみケア

いつものケアにパックをプラス
朝、メイクをしようとしたら顔色が沈んでいて、ショックを受けたことはないでしょうか。そんな時はパックがオススメです。パックには肌を密閉して、有効成分を肌の内側に押し込む効果があるので、即効性が期待できます。

パックにもいろいろな種類がありますが、くすみの原因は乾燥と血行不良なので、保湿とアンチエイジングのタイプが効果的です。アンチエイジングのパックなら、元気のない肌に活力を与えて血流を活性化させるとともに、保湿効果も期待できます。

シートタイプのパックを使う場合は、使用時間の目安を守りましょう。美容液がたっぷりとシートに含まれていますので、全部浸透するまで使っていたいと思う気持ちはわかりますが、成分は時間内に浸透するように設計されていますので、それ以上する必要はありません。

ゆったりとした時間を楽しむ
パックのように時間をかけるケアは、ゆったりとした時間を楽しみながら過ごすのが継続のポイントとなります。好きな音楽やアロマで香りを楽しみながら、心地よく過ごせるようにしましょう。

つづく…

Vol.95 ピーリングと保湿でくすみケア

角質肥厚が原因のくすみには

古い角質を取りのぞく
角質肥厚が原因でくすみを起こしている場合には、本来は保湿ケアが必要なのですが、角質が硬くなった状態では美容液を塗ったとしても浸透しません。

いったん古い角質をピーリングによって取ることで、美容液などの有効成分が浸透しやすくなりますので、くすみを緩和することができます。

ピールングを行ったあとは、必ずセラミドなどの保湿成分を配合した美容液などで保湿しましょう。
 

肌乾燥のくすみには

保湿成分を充分に与える
乾燥した肌の角層は、グレーの色が強く出る傾向にあります。これらは冬に多いくすみの原因となります。

気温が低下すると血行が悪くなり、代謝機能が低下したり栄養や酸素が行き渡らなくなることで、乾燥してしまうからです。この場合は、保湿成分を与えることで緩和されます。

セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合された美容液などでケアすると、速い段階で肌が明るく見えるようになります。

つづく…