「コルテックス」カテゴリーアーカイブ

VOL.256 ヘアケアにまつわるQ&A③ 〜セットのもち

Q.スタイルを長持ちさせるにはどうしたらいいですか

A.まず、毛髪内部にタンパク質を補給しましょう

スタイルがもたない理由の一つに、髪のダメージが考えられます。毛髪内部がスカスカになり、いわゆるハリ・コシがなくなると、髪はすぐにへたってしまいます。まずは、トリートメントやヘアマスクで、髪の構成成分であるケラチンなどのタンパク質を髪の内部に補給しましょう。内部が満たされて元気になった髪は、スタイルのキープ力もアップするでしょう。

もう一つ考えられる原因は、スタイリングの仕方です。髪は熱しただけではスタイルを固定できません。アイロンで巻いたままをキープしておかないと、カールは定着しないからです。

VOL.249 カラーを長持ちさせるために① 〜保湿

褪色を防ぐには保湿と乾かすこと

褪色の原因の一つは、ダメージでキューティクルが開き、色素を含むコルテックスが流出することにあります。そして、毛髪内部がスカスカでは色素をうまくキャッチできません。ダメージを補修しないかぎり、この悪循環が続き、褪色が進んでいきます。

カラーリング後の髪は、乾燥してダメージを受けやすい状態になっています。まずはトリートメントでたっぷり保湿をしましょう。アウトバスアイテムで髪をコーティングするのも、流出を防ぐ一つの手でしょう。シャンプー後はきちんと乾かし、キューティクルを閉じて寝ることも大切です。

VOL.245 カラーリングの基礎知識① 〜染まるしくみ

毛髪内部で脱色と染色を同時でおこなう

すっかりポピュラーになったカラーリング。髪色を変えることは、もはやヘアスタイリングの一部です。でも一体どんなしくみで髪は染まるのでしょうか。

一般的なカラー剤(染毛剤)は、まずアルカリ剤で髪を膨張させ、キューティクルを開きます。そこから髪の色を決めているメラニン色素に働きかけて、脱色と染色を同時におこないます。つまり美髪の決め手になるキューティクルが、一度開いてしまうのです。

カラー剤を塗っていくと

メラニン色素は、毛髪の大部分を占めるコルテックス内にあります。髪にカラー剤を塗っていくとどうなるのか。

①キューティクルが開き、アルカリ剤が髪を膨張させて活性酸素を放出します。その活性酸素がメラニンを分解し、同時に毛髪内部に浸透した染料を酸化させていきます。

②酸化した染料同士が集まり、目に見える色となって発色します。メラニンを分解して脱色しながら、集まった染料の色に髪を染め上げていくのです。

VOL.241 トリートメント剤に配合されている主成分③

成分表を読めるように

シャンプー同様、主成分は配合量の多い順に並んでいます。成分ごとの効果を知って、購入時にチェックしましょう。

保湿系

うるおいを与える

グリセリン

毛髪の構成成分の一種で、ハリとコシを与えます。

加水分解コラーゲン

毛髪の内部にまで作用します。

ポリクオタニウム-51

うるおいの皮膜をつくり、ヒアルロン酸の約2倍の保水力をもちます。ポリクオタニウム-61、-64、-65などもあります。

ヒアルロン酸Na

天然の保湿成分です。

教えてサロンのQ&A

Q.サロン専売品は、やっぱり市販のものよりいいの?

A.製品の信頼度が高いのは確かです

スタッフがみずからの髪で試し、目利きしたものを置いているので、効果や安全性が保証されていると思ってよいでしょうか。

VOL.239 トリートメント剤に配合されている主成分①

成分表を読めるように
シャンプー同様、主成分は配合量の多い順に並んでいます。成分ごとの効果を知って、購入時にチェックしましょう。

エモリエント系

しっとり感を与える成分

コレステロール

CMC(細胞間脂質)の一種で、髪を乾燥から守り、弾力を与えます。

セラミド

CMCの主成分で、バリア機能と保湿効果があります。

18-MEA

キューティクル間にあるCMC成分です。指どおりを滑らかにします。

マカデミアナッツ脂肪酸

皮脂成分に類似した保湿力の高いエモリエント剤です。

VOL.235 リンスとトリートメントは何が違う?②

「インバス」と「アウトバス」

トリートメント剤を使用するタイミングで分けると、お風呂場で使う「インバス(In Bath)トリートメント」と、お風呂場の外で使う「アウトバス(Out Bath)トリートメント」の2つになります。

インバスは飲み薬

シャンプーの直後のまっさらな髪につけるインバストリートメントは、飲み薬のように毛髪内部に浸透していきます。髪が濡れてキューティクルが開いているので、コンディショニング成分を深い層まで届けやすくなります。

髪の構成要素と同じ成分を配合したもの
浸透性にすぐれたインバストリートメントは、コルテックス内のマトリックスというタンパク質をダイレクトに補い、ダメージを補修できます。タンパク質やCMC(細胞間脂質)など、毛髪の構成要素と同じ成分を配合しているか否かをチェックして、アイテム選びをしましょう。

アウトバスは塗り薬

一般的に「洗い流さないトリートメント」と呼ばれているアウトバストリートメントは、主に髪の表面に作用する塗り薬のようなものです。油分などで皮膜をつくり毛髪をコーティングすることで水分を保持力を高めたり、指どおりやツヤを改善したりするものがほとんどです。

濡れた髪、乾いた髪の両方に使えたり、スタイリング機能を兼ねていたりと、活用範囲の広いアイテムが多いのも特徴です。

コラーゲンなど保湿成分を配合したもの
毛髪表面にとどまって作用するアウトバストリートメントには、油分やシリコンなどが配合されています。保湿力を求めるなら、水分を含むみずみずしいタンパク質=コラーゲン配合のものを選ぶと効果的です。