Vol.161 ホームピーリングの方法

効果を上げる3箇条

・肌に赤みが出たら使用中止。刺激を感じたら少し弱めるようにして使う

・ピーリング後は保湿をしっかりすること。マッサージやパックなど、肌に刺激を与えそうなケアは2、3日控える

・紫外線の影響を受けやすくなるので、外出時には紫外線対策をしっかりとする

ホームピーリングの手順

ピーリング化粧品をTゾーンにのせる
手に適量のピーリング化粧品をとり、乾いた肌の上にのせていきますが、まずは顔の中でも肌が比較的強い部分の、額などを含むTゾーンにのせて、軽くマッサージをするような感じでなじませます。

肌が弱いUゾーンはキツネ指でなじませる
目元は中指と薬指の指先をくっつけて、キツネの顔をつくる「キツネ指」で、小さな円を描くようにしながらやさしくなじませます。

よくすすぐ
適切な時間が経過したら、ぬるま湯でよく洗い流し、肌をこすらないように注意しながら、タオルで水けをやさしく拭います。

しっかり保湿する
ピーリング後の肌は乾燥しやすくなっていますので、セラミドなど配合された保湿美容液をたっぷりつけます。

やりがちなNG方法

いきなりUゾーンにのせる
肌が薄くて弱いUゾーンには、ピーリング剤をのせておく時間をなるべく短くするために、最後に行うようにしましょう。

時間をかけすぎたり強くこする
ていないにするあまり時間をかけすぎたり、強くこすったりすると、肌に余計な刺激を与えることになりますので、注意が必要です。

体調が優れない時は行わない
寝不足のときや風邪ぎみのときは、肌の状態も悪くなっているので、トラブルが起きやすくなりますので、控えるようにしましょう。

敏感肌の人がピーリングをするためのコツ

・肌を水で濡らしてからピーリングを行う

・ピーリング化粧品を水で薄めてから使う

・使用時間を短くする

手づくりピーリング

ピーリング剤は、薬局で買える身近な材料で手づくりすることもできます。

材料
・クエン酸 10g
・精製水 100ml
・空き容器(熱湯消毒が可能なもの)

つくり方
熱湯消毒した空き容器に材料を入れ、クエン酸が溶けるまでよく混ぜます。

使い方
洗顔後、顔全体にピーリング剤を順番につけて、手でやさしくなじませながら30秒ほどおいたあと、ぬるま湯でよくすすぎます。慣れてきたら、すすぐまでの時間を1分ぐらいに伸ばしてもいいでしょう。

※クエン酸は、酸としては弱いので、手づくりピーリング剤でシワやニキビ跡まで薄くすることはできませんが、初期の小さいニキビやごく薄いシミには有効です。

Vol.160 肌の老化にトータルに働きかけるピーリング 2

ピーリング剤は洗い流すタイプがおすすめ

市販のピーリング剤にもいろいろな種類がありますが、気をつけておきたいことは、角質をゴシゴシこすってポロポロ落とすゴマージュやスクラブ、拭き取りタイプのものは、肌を摩擦で傷めてしまうことがあります。肌にやさしい洗い流すタイプのものがおすすめです。

市販のピーリング剤は、皮膚科で用いられるものよりも濃度が低いので、さほど危険性はありませんが、使用してみて強い刺激を感じたり、赤みが出たりしたら使用を中止しましょう。

ピーリングが老化に効くしくみ

ターンオーバーが高まる
余分な角質を除去することでターンオーバーが高まり、メラニンの排せつを促すことでくすみも改善します。古い角質とともに角栓などの毛穴の汚れが取れて、毛穴の開きも目立たなくなります。

コラーゲンが増える
表皮が活性化したというシグナルが真皮に伝わると、コラーゲンが増えていきます。その結果、シワやたるみの予防につながります。

若肌への好循環が生まれる
古くなった角質を除去することにより、化粧品の浸透性も高まりますので、エイジングケア化粧品の効果も期待できます。

ピーリングは、行った直後にツルツルの肌を実感できます。続けているうちに、ふっくら肌へと導かれていきますので、習慣にしてみてはいかがでしょうか。

つづく…

Vol.159 肌の老化にトータルに働きかけるピーリング

古い角質を除去して肌の再生を促す

肌の老化は、年齢とともに遅くなるターンオーバーと深い関係があります。

肌のターンオーバーが遅くなると、表皮はやせて薄くなり、逆に死んだ角質細胞の層が、どんどん厚さを増していき肌をくすませていきます。メラニンを排せつする作用も低下するので、シミやくすみがでやすくなっていきます。

こうした老化にトータルで働きかけるのがピーリングになります。ピーリングとは、酸などを使って、古くなった角質を取り除き、肌の再生を促す美容方法です。

あらゆる肌老化の改善に効果を発揮する
ピーリングは肌の代謝をアップさせ、肌の若返り効果を生み出します。真皮のコラーゲンを増やし、できてしまったメラニン色素の排せつを促す作用もあります。その結果、シミやたるみ、くすみ、毛穴の開きなど、あらゆる肌老化の改善に効果を発揮するのです。

ピーリングと聞くと、何となく怖いイメージを持たれている人もいるようですが、最近では安全な方法が確立されていますので、皮膚科ではニキビやニキビ跡、シミ、シワなどの治療に導入されています。

家庭用のやさしいピーリングもたくさん出ていますので、週に2回程度を目安に取り入れることをおすすめします。

つづく…

Vol.158 美白ケアのお手入れ方法

美白化粧品はできたしまったシミの部分だけではなく、顔全体に使うことが重要です。シミの上からすり込んでいる人もいるようですが、それは逆効果になります。肌にのせるようにしてやさしく付けるようにしましょう。

また、夜だけなどの指示があるものを除いては、朝晩使うようにしましょう。ビタミンC誘導体などの抗酸化力があるものは、朝から使うと紫外線対策にもなります。

美白ケアの手順

頬になじませる
手のひらに適量の美白化粧品をとり、両手で頬を包むようにしてなじませます。使用量は量が少ないと効果が下がりますので、取扱説明書に従った分量を使いましょう。

肌が弱い部分はキツネ指でなじませる
目元は中指と薬指の先をくっつけて、キツネの顔をつくります。その指先でやさしくトントンと軽くたたいてなじませるようにしましょう。

やりがちなNGケア

強くすり込むように塗る
しっかり浸透させたいからといって、ゴシゴシと強くすり込んだりすると、その刺激がシミやシワを作ってしまう原因になります。

マッサージしながらつける
美白化粧品は全般に刺激の強いものが多いので、付けながらのマッサージは控えた方がいいでしょう。マッサージをするならば保湿化粧品をつけるときにしましょう。

Vol.157 シミはできる前の予防が重要

美白化粧品はシミができる前から使う

シミが目立ちはじめると、あわてて美白化粧品を使いはじめて、シミケアを始める人も多いようですが、前述したように美白化粧品はこれからつくられるメラニン色素を減らすように働きかけるものです。できてしまったシミを、漂白剤のように白くするわけではありません。

美白化粧品はシミができる前に、予防的に使うものだということを心がけましょう。予防的に使うということは、年間を通して顔全体に使ったほうが効果的です。

シミというと紫外線のイメージがあるため、夏だけ使えばよいというわけではないので、それを踏まえたうえで美白化粧品の選んでみましょう。

美白化粧品は毎日使うものだから

美白化粧品には化粧水、美容液、クリーム、パックなど様々なものがありますが、毎日、顔全体に使うことを考えると、ベタつかず、軽いテクスチャーの美容液がおすすめです。また、価格的にも続けられる範囲のものを選びましょう。

短期的に使う美白マスクやシミの部分だけに使うスポット美容液もありますが、紫外線でできたシミをそれらの化粧品で薄くすることは難しいのです。実際にはシミの種類によってケアの方法が異なりますので、後日ご紹介します。

Vol.156 保存版!!美白成分一覧

医薬部外品に使われている美白成分

医薬部外品とは
医薬品と化粧品の中間に位置するものです。ある種の効能を持つ成分を配合するなどの基準を満たしたものが、医薬部外品として認可されています。

ビタミンC誘導体
リン酸型ビタミンCなど、ビタミンCを肌に吸収させやすい形にしたものです。抗酸化作用もあり、シミだけではなくニキビの炎症を抑え、毛穴の開きや、シワなどのエイジングケアに有効です。

アルブチン
もともとは苔桃(コケモモ)から抽出された成分です。メラニン色素に作用するチロシナーゼを抑制する効果があります。濃度が高いと肌の刺激になることがあります。

コウジ酸
ミソやしょうゆなどの麹菌由来の成分です。チロシナーゼを抑制する効果があります。

エラグ酸
いちごから抽出された成分で、チロシナーゼを抑制する効果があります。

ルシノール
北欧の、もみの木に含まれる成分をヒントにつくられた成分です。チロシナーゼを抑制する効果があります。ルシノールは商標名で、化学名は4-n-ブチルレゾルシノールと言います。

リノール酸
サフラワー(紅花)油などの植物油から抽出させる成分で、チロシナーゼを抑制する効果があります。

カモミラET
ハーブでおなじみのカモミールに含まれる成分です。抗炎症作用があります。

m-トラネキサム酸
もともとは抗炎症剤として使われていたトラネキサム酸を、美白成分として開発したものです。

4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)
慢性的なターンオーバーの不調に着目して研究開発された成分です。角化を正常にするために働くほか、メラニンの抑制効果もあります。

エナジーシグナルAMP
シミやソバカスなどの根本原因に対して、皮膚細胞の代謝エネルギーの低下が関係することに着目して、開発された成分です。

マグノリグナン
植物成分に含まれる天然合成物をモデルにしてつくられた成分です。チロシナーゼの成熟を阻害する働きがあります。

プラセンタエキス
豚の胎盤から抽出された成分です。チロシナーゼを抑制する効果があります。

D-メラノ
ナイアシン(ビタミンB3)のことです。メラニンの過剰生成を多方面から抑えつつ、メラノサイトから表皮細胞の受け渡しを阻害する働きがあります。

ロドデノール
白樺の樹脂に含まれる天然物質になります。チロシナーゼを阻害することで、メラニン生成を抑制します。肌の色調への関与が大きい黒色メラニンの生成を優先的に抑制する働きもあります。

TXC
トラネキサム酸セチル塩酸塩のことです。肌内部でメラニンの過剰な生成が始まるときに起こる、主要因子の連鎖反応を食い止める働きがあります。

それ以外の美白成分

油溶性甘草エキス(グラブリジン)
甘草という漢方薬から抽出した成分です。消炎作用もあるので、かぶれにくく、肌の弱いひとでも使いやすい成分です。

ハイドロキノン
欧米では美白=ハイドロキノンといわれるほどポピュラーな成分です。肌への刺激性があるということで、日本では使用が禁じられていましたが、2001年の規制緩和で、化粧品への配合が可能になりました。チロシナーゼを抑制する効果がありますが、濃度が高いと肌への刺激が若干強くでます。

美白成分は人によって肌との相性があるので、どの成分がとくに効いて、どれが刺激が強い成分なのかは、一概には言えません。そのため自分の肌で試して確認しながら選ぶのがベストになります。