Q.妊娠中にカラーリングやパーマをしても大丈夫ですか
A.できるだけ止めておきましょう
カラーリング剤にはジアミンという成分が含まれています。妊娠中は肌が敏感になりやすく、ジアミンがかぶれの原因になることがあるからです。かぶれると治療に薬が必要になりますので、妊婦にはやはりよくありません。
パーマに関しては、低刺激のものであれば大丈夫だと思いますが、やめておくに越したことはありません。
色相(赤や青といった色の種類)、明度(明るさ)、彩度(濃淡)を変えることで、カラーリングの色バリエーションが生まれます。同じ色でも違って見えます。
色には個性があるので、カラーリングした色によって、髪や顔の雰囲気も違って見えます。また、色素の違いから、寒色系より暖色系のほうが色落ちしやすいのも個性の一つです。
赤
ツヤっぽく発色して肌色が白く見えます。
黒
顔の輪郭が引き締まり、強くシャープな印象になります。
オレンジ
元気なイメージ、黄みの強い肌には難しい色です。
黄
やわらかい印象になりますが、膨張色でもあります。
アッシュ
髪の黄みや赤みをおさえて発色に透明感が出ます。
緑
髪がマットっぽく見え、クールな雰囲気になります。
アッシュ=灰色の意味ですが、カラー剤のアッシュ系は通常パープルがかった発色をします。髪を完全にブリーチ(脱色)して染めるとグレーになることから、こう呼ばれています。
一般的に「おしゃれ染め」と呼ばれ、サロンのカラーリングや市販のカラー剤もこのタイプです。染毛と脱色を同時におこない、髪を染めます。色幅が広く、色もちは2〜3ヶ月程度。まれにかぶれる人もいますので、パッチテストが必要です。
アルカリカラーの一種です。白髪を染めるのに脱色(ブリーチ)はあまり必要ないので、毛髪への負担が少ない低アルカリタイプが多いのも特徴です。比較的色のバリエーションは乏しく、サロンではおしゃれ染めとまぜて使うところが多くなっています。
毛髪の表面付近に付着して、染色します。物理的刺激に弱く、シャンプーなどで色素がはがれ、褪色も早いです。色もちは2〜3週間程度。毛髪内部にはほとんど浸透しないので、ダメージは少なくパッチテストも不要です。パーマ後すぐの施術も可能です。
ジアミンという染色成分は入っていますが、それ以外はナチュラルな成分を配合している場合が多いです。色幅や色もちに難があると言われてましたが、改善されつつあります。ヘナには100%ナチュラルなものもあるようです。
市販のカラー剤は強め、ダメージが心配ならプロへ
髪を脱色&染色するカラーリングは、その仕組みからどうしてもダメージを避けられません。ダメージを軽減したいのであれば、サロンでの施術をオススメします。なぜなら、自宅でできるタイプのカラー剤は、誰でも簡単に染まりやすいようアルカリを強めに設定してあり、髪への負担が大きいからです。
サロンでは髪質やキューティクルの状態などを見定めてカラー剤を選び、薬剤の強さをコントロールしています。また、部位によってカラー剤の種類や処置時間を変えることもあります。生えたばかりの根元の毛と中間の毛、毛先ではそれぞれコンディションが異なり、均一に塗っただけでは色ムラなく仕上げるのは難しいからです。自分の手でそこまでのことをするのは難しいからです。
仕上がりの美しさやダメージのことを考えると、サロンでプロの手にゆだねるのが髪にとってはベストの選択と言えます。