「キューティクル」カテゴリーアーカイブ

VOL.252 パーマの基礎知識② 〜種類と特徴

パーマは髪が傷むから前処理が大事

準備せずにパーマをかければ、髪は間違いなく傷みます。ダメージを避けたいなら前処理をして予防しましょう。

前処理の方法は、ダメージの状態によって2つに分かれます。健康な髪はパーマがかかりにくいので、薬剤がスムーズに浸透するように、コンディショニング剤などの皮膜を取り除くためのプレシャンプーをします。逆に、傷んだ髪はパーマがかかりすぎるので、毛髪内部を補修して、薬剤の浸透を緩やかにするプレトリートメントが効果的です。

傷んだ髪には、酸性パーマという選択肢もあります。薬剤で無理にキューティクルを開かないので、髪の損傷が少なくてすみます。ただ、キューティクルが開きぎみのダメージヘアにしか適さないので、健康な髪だとパーマはかかりません。

誰でもダメージは避けたいものです。そのための処置を提案してくれるか否かで、美容室の技術や信頼できるか、目安になるでしょう。

VOL.251 パーマの基礎知識① 〜かかる仕組み

毛髪内部での結合を切断し再結合させてウェーブを作る

毛髪内部には3つの結合があり、髪を支えています。簡単にいうとパーマはこれらの結合を切断し、ゆるんだ髪に形をつけ、その状態のまま再結合させ形を固定させています。パーマ剤に1剤と2剤があるのは、1剤で切断し、2剤で再結合に作用させるためです。

カラーリング同様、パーマ剤も髪質やダメージの状態によってかかり方が違ってきます。健康な髪ほどかかりにくく、人によって放置時間に差が出るのはそのためです。

髪の状態

内部構造では横になっている3つの結合ががっちり手をつなぎ、キューティクルも閉じています。

1剤で結合を切断

アルカリ剤、還元剤が、膨張して開いたキューティクルのすき間から毛髪内部に侵入し、3つの結合を次々に切断していきます。

乾かすプロセスで再結合

2剤、中間水洗、ドライヤーで乾かすプロセスで、3つの結合を順次再結合させ、ウェーブを固定させます。

VOL.249 カラーを長持ちさせるために① 〜保湿

褪色を防ぐには保湿と乾かすこと

褪色の原因の一つは、ダメージでキューティクルが開き、色素を含むコルテックスが流出することにあります。そして、毛髪内部がスカスカでは色素をうまくキャッチできません。ダメージを補修しないかぎり、この悪循環が続き、褪色が進んでいきます。

カラーリング後の髪は、乾燥してダメージを受けやすい状態になっています。まずはトリートメントでたっぷり保湿をしましょう。アウトバスアイテムで髪をコーティングするのも、流出を防ぐ一つの手でしょう。シャンプー後はきちんと乾かし、キューティクルを閉じて寝ることも大切です。

VOL.246 カラーリングの基礎知識② 〜染まるしくみ

市販のカラー剤は強め、ダメージが心配ならプロへ

髪を脱色&染色するカラーリングは、その仕組みからどうしてもダメージを避けられません。ダメージを軽減したいのであれば、サロンでの施術をオススメします。なぜなら、自宅でできるタイプのカラー剤は、誰でも簡単に染まりやすいようアルカリを強めに設定してあり、髪への負担が大きいからです。

サロンでは髪質やキューティクルの状態などを見定めてカラー剤を選び、薬剤の強さをコントロールしています。また、部位によってカラー剤の種類や処置時間を変えることもあります。生えたばかりの根元の毛と中間の毛、毛先ではそれぞれコンディションが異なり、均一に塗っただけでは色ムラなく仕上げるのは難しいからです。自分の手でそこまでのことをするのは難しいからです。

仕上がりの美しさやダメージのことを考えると、サロンでプロの手にゆだねるのが髪にとってはベストの選択と言えます。

VOL.245 カラーリングの基礎知識① 〜染まるしくみ

毛髪内部で脱色と染色を同時でおこなう

すっかりポピュラーになったカラーリング。髪色を変えることは、もはやヘアスタイリングの一部です。でも一体どんなしくみで髪は染まるのでしょうか。

一般的なカラー剤(染毛剤)は、まずアルカリ剤で髪を膨張させ、キューティクルを開きます。そこから髪の色を決めているメラニン色素に働きかけて、脱色と染色を同時におこないます。つまり美髪の決め手になるキューティクルが、一度開いてしまうのです。

カラー剤を塗っていくと

メラニン色素は、毛髪の大部分を占めるコルテックス内にあります。髪にカラー剤を塗っていくとどうなるのか。

①キューティクルが開き、アルカリ剤が髪を膨張させて活性酸素を放出します。その活性酸素がメラニンを分解し、同時に毛髪内部に浸透した染料を酸化させていきます。

②酸化した染料同士が集まり、目に見える色となって発色します。メラニンを分解して脱色しながら、集まった染料の色に髪を染め上げていくのです。

VOL.239 トリートメント剤に配合されている主成分①

成分表を読めるように
シャンプー同様、主成分は配合量の多い順に並んでいます。成分ごとの効果を知って、購入時にチェックしましょう。

エモリエント系

しっとり感を与える成分

コレステロール

CMC(細胞間脂質)の一種で、髪を乾燥から守り、弾力を与えます。

セラミド

CMCの主成分で、バリア機能と保湿効果があります。

18-MEA

キューティクル間にあるCMC成分です。指どおりを滑らかにします。

マカデミアナッツ脂肪酸

皮脂成分に類似した保湿力の高いエモリエント剤です。