「炭水化物」カテゴリーアーカイブ

VOL.940 女性の食事摂取基準②

更年期以降の女性が摂る主な栄養素

エネルギー

推定エネルギー必要量(kcal / 日)

□30〜49歳 1,750
□50〜64歳 1,650
□65〜74歳 1,550

タンパク質

推奨量(g / 日)

□30〜49歳 50
□50〜64歳 50
□65〜74歳 50

脂質

目標量(範囲)(%エネルギー / 日)

□30〜49歳 20〜30
□50〜64歳 20〜30
□65〜74歳 20〜30

炭水化物

目標量(%エネルギー / 日)

□30〜49歳 50〜60
□50〜64歳 50〜65
□65〜74歳 50〜65

塩分

推奨量(食塩相当量)(g / 日)

□30〜49歳 6.5未満
□50〜64歳 6.5未満
□65〜74歳 6.5未満

カルシウム

推奨量(mg / 日)

□30〜49歳 650
□50〜64歳 650
□65〜74歳 650

ビタミンD

推奨量(ug / 日)

□30〜49歳 8.5
□50〜64歳 8.5
□65〜74歳 8.5

食物繊維

推奨量(g / 日)

□30〜49歳 18以上
□50〜64歳 18以上
□65〜74歳 17以上

※出典 日本人の食事摂取基準(2020年版)より

VOL.934 エネルギー源となる三大栄養素

炭水化物(糖質)

すぐ活用できるエネルギー源

穀類(ごはん、パン、麺)、イモ類、砂糖などの主成分です。炭水化物は生きていくための主要なエネルギー源です。エネルギーが必要となるのは運動の時だけではありません。休息しているときも、心臓や肺、脳などあらゆる臓器に絶え間なくエネルギーを供給しています。

食事から摂った糖質は血中に入り、血糖となって全身をめぐり、各臓器の細胞を動かすエネルギー源となります。まさに「命の源」と言えるでしょう。この重要な糖質を、日本では古くから主食として、ごはんから摂取しています。

タンパク質

身体をつくる成分

肉、魚、卵、大豆、大豆製品から摂取します。タンパク質は腸でアミノ酸に分解され、血液によって全身に運ばれて、筋肉や骨格、臓器、皮膚、毛髪などの細胞を合成します。身体を構成するアミノ酸は20種類あり、その中で体内ではつくられず、食事から摂らなければならない9種類のアミノ酸が「必須アミノ酸」と呼ばれています。9種類の必須アミノ酸をすべて含むタンパク質が「良質なタンパク質」といい、肉や魚、卵、大豆、大豆製品などに多く含まれています。

脂質

エネルギーの貯蔵庫

ごま油などの油脂や肉、魚に含まれるエネルギー成分です。体に蓄えられる脂肪エネルギーの貯蔵庫としての役割を果たします。ただし、過剰摂取やコレステロールの摂りすぎは、肥満や動脈硬化、糖尿病などのリスクを高めます。

一方で、細胞膜やホルモン、脳の材料になるなど、身体に欠かせない栄養成分でもあります。良質な脂質には動脈硬化を予防する働きもあります。更年期以降は過剰摂取に気をつけて、身体の機能に必要な良質な脂質を選びましょう。

三大栄養素には相互変換がある

炭水化物、タンパク質、脂質は、それぞれバランスよく摂取するのが理想です。ただし大切な栄養素であるが故に、体内には不足しがちなため、「相互変換」する機能があります。例えば、タンパク質が極端に不足したときには、肝臓で炭水化物からタンパク質が合成されて不足を補います。また、炭水化物を制限しても、脂質やタンパク質から糖質へと変換されます。こうした栄養素の代謝に必要なのがビタミン類やミネラル類です。

VOL.933 五大栄養素と機能性成分

人間が生きていくために必要な栄養素

年齢を重ねるとダイエットや美容だけでなく、健康のことが一番気になってきます。メディアやインターネットには「健康にいい」とされる様々な情報が溢れているので、何を信じたらいいのかわからなくなる人も多いことでしょう。

まず、栄養の基本的なことを理解しておきましょう。私たちが生きていくために必要なものは、「糖質(炭水化物)」、「タンパク質」、「脂質」の三大栄養素に加え、「必須ビタミン」と「ミネラル」をあわせた「五大栄養素」が欠かせません。不足するとスタミナ切れや免疫力の低下、肌荒れ、抜け毛といった不調につながり、やがては重大な病気を引き起こすことにもなりかねません。

また、五大栄養素のほかに健康を支えているのが、食物繊維と植物性食品の色素に含まれる機能性成分です。「ポリフェノール」「カロテノイド」「フラボノイド」などです。

更年期になると、これらの栄養素を過不足なく、バランスよく摂ることがとても重要になります。更年期がくる前から意識して摂るようにしましょう。

人間の体に必要な栄養素

[五大栄養素]

 炭水化物
 タンパク質
 脂質

   +

 ビタミン類
 ミネラル類

   +

[機能性成分]

 食物繊維
 植物性食品の色素

VOL.755 鶏のスープかけごはん

材料(4人分)

温かいごはん・・・軽く茶碗4杯分
鶏もも骨つき肉・・・2本
しょうが・・・1片分
ネギ(または青ネギ)・・・10cm分
青じそ・・・4枚分
おろしわさび・・・適量
白いりごま・・・大さじ2

水・・・6カップ
塩・・・少々

作り方

①しょうがはつぶして、ネギは小口切りにします。青しそはせん切りにします。

②鍋に鶏肉としょうがを入れて、水を注いで強火にかけ、アクをとりながら30分ゆでます。

③鶏肉を取り出して骨を取り除き、身を軽く裂きます。スープはこして、塩で軽く味をつけます。

④茶碗にご飯をよそってスープを注ぎ、鶏肉、ねぎ、青じそ、わさびをのせて、ゴマをふったら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンK・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・パントテン酸・タンパク質・リン・亜鉛

VOL.722 牛肉とアスパラガスのしょうゆ炒め

材料(4人分)

牛薄切り肉・・・200g
グリーンアスパラ・・・10本

A
ごま油・・・小さじ2
酢・・・小さじ2
砂糖・・・小さじ2
酒・・・小さじ2
おろしニンニク・・・1片分

B
しょうゆ・・・大さじ1強
オイスターソース・・・大さじ1強

片栗粉・・・小さじ2
油・・・大さじ2

作り方

①アスパラガスは、根元のかたい部分の皮をむいて食べやすい長さに切り、炒める直前まで水につけます。

②牛肉は繊維にそって一口大に切り、Aで和えて20分おき、片栗粉を加えて混ぜます。

③鍋で油を熱して、アスパラガスの水気を切らずに加えて炒めます。火が通ったらザルにあげて水気を切ります。

④③の鍋を熱して、油が足りないようであれば少し足して牛肉を炒め、火が通ったらBで調味します。アスパラガスをもどし入れ、サッと合わせたら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・タンパク質・カリウム・マグネシウム・リン・鉄・亜鉛

VOL.524 米〜健康を支える主食

日本人の健康を支える主食、知れば知るほど実力派の食材

【主な栄養素】

炭水化物

炭水化物は、脂質、タンパク質とともに3大栄養素のひとつで、消化、吸収によってブドウ糖に変化し、脳や神経、赤血球、筋肉など身体を動かすといった主にエネルギー源として利用される大切な栄養素です。体内の消化酵素で消化できる「糖質」と、消化されない「食物繊維」に分けられます。

筋肉量を維持するためにも炭水化物は大切

低糖質、炭水化物抜きダイエットなど、炭水化物を極端に減らして筋トレをし、筋肉量を増やそうとするダイエットやトレーニングが流行していますが、エネルギー不足の状態で筋トレをすると筋肉の分解が促進され、筋肉量が減少し、結果的に代謝が低下して期待するダイエットの効果が得られないことがあります。

摂取不足
炭水化物は不足が続くと脳の働きが低下し、判断力の低下や注意力の低下、疲労感につながります。また、不足すると体内に存在するタンパク質や体脂肪が分解されてエネルギー源として充当されます。これは筋肉を減少させてしまうことにもつながるので、過度な糖質制限には注意が必要です。

過剰摂取
炭水化物を摂りすぎると肥満や生活習慣病につながるため、過剰な摂取は控えるようにしましょう。

ブドウ糖:過剰にとったブドウ糖は脂肪組織に運ばれ体脂肪として蓄えられるため肥満の原因となります。

果糖:肝臓で中性脂肪に合成され高中性脂肪血症となり肥満をきたすおそれがあります。

ショ糖:歯を溶かす有機酸の産生により虫歯の原因となります。

タンパク質

筋肉や皮膚、髪などはすべてタンパク質からできています。
タンパク質は炭水化物・脂質とあわせて三大栄養素と呼ばれています。人間の筋肉や臓器、体内の調整に役立っているホルモンの材料となるだけでなくエネルギー源にもなっている必要な栄養素です。主にアミノ酸によって構成されています。

アミノ酸や、アミノ酸がつながったペプチドに分解されて体に取り込まれたあと、必要なタンパク質へと再形成されます。

自然には多くのアミノ酸が存在していますが、体の材料となりうるアミノ酸は、このうちの20種類です。これら20種類のアミノ酸がそれぞれの目的にあわせて数十~数百個以上結合し、約10万種類のタンパク質に形を変えます。

筋肉や肌、髪が同じタンパク質からできているのに形が異なるのは、このようなアミノ酸の組み合わせによるものです。

また、20種類のアミノ酸のうち9種類は体内で合成できないため食事から摂取する必要があります。これを必須アミノ酸、それ以外の11種類を非必須アミノ酸と呼びます。

動物性タンパク質と植物性タンパク質の違い
最大の違いは必須アミノ酸のバランスにあります。

動物性タンパク質は多くのものが9種類の必須アミノ酸を含んでいますが、一部の植物性タンパク質は不足しているものがあります。アミノ酸全体の働きは不足している必須アミノ酸のレベルにあわせて制限されてしまうので、タンパク質を摂っているつもりでも足りていなかった、となってしまうことがあります(アミノ酸の桶の理論)。また、体内の吸収率も動物性タンパク質97%に対して、植物性タンパク質は84%となっています。

タンパク質が不足すると
体を作る材料が減ってしまうので、筋肉量の減少や、肌や髪のトラブル、集中力・思考力が下がってしまうことがあります。またタンパク質には保温効果があるため、不足すると体が冷えやすくなる可能性もあります。

逆に過剰摂取は体に大きな負担をかけることがあります。動物性タンパク質を意識するあまり、脂質も多く摂ってしまいカロリーオーバーや肥満を招く可能性も考えられます。

他にも、腸内環境の乱れや肝臓・腎臓にかかる負担からの内臓疲労も高まる可能性があります。

パントテン酸

パントテン酸は水溶性ビタミンで、ビタミンB群の1種です。エネルギー代謝に欠かせない栄養素であり、免疫抗体の合成、薬物の解毒作用、脂質の代謝を促すHDLコレステロールの増加、副腎皮質ホルモンの合成による抗ストレス作用とさまざまな働きがあります。腸内細菌によって体内でもわずかに合成される栄養素です。

副腎皮質ホルモンはストレスをやわらげる働きをするため、そのホルモンを合成するパントテン酸は「抗ストレスビタミン」ともいわれています。

摂取不足
パントテン酸には「至るところに存在する酸」という意味があり、その名の通り様々な食品に含まれています。そのため、通常の食生活で欠乏することはほとんどありませんが、極度の栄養失調状態になると欠乏症になる可能性があります。欠乏症になると、手足の知覚異常、しびれ、灼熱感、頭痛、疲労、不眠、胃不快感を伴う食欲不振などの症状が現れます。

また、過剰摂取による影響はほぼありません。

【こんなお悩みの人にオススメ】

□冷え・コリ
□便秘

選び方・保存のコツ】

米は近年品種改良が進み、それぞれの銘柄ごとに特徴がはっきりしています。
コシヒカリ=万能、ササニシキ=柔らかくて淡白、ミルキークイーン=もちもち、などの個性を覚えておきましょう。

保存は空気に触れないように密閉容器に入れて、できるだけ冷蔵庫の野菜室へ。精米してから時間の経過とともに味が落ちるので、早めに食べるようにしましょう。

【美味しい旬は】

9月〜10月
※産地、品種によって多少ずれ込むが、新米を味わえるのがこの季節です。

米で摂れる美肌栄養素

ビタミンB1・ビタミンB6・ナイアシン・パントテン酸・マグネシウム・リン・鉄・亜鉛