油分と厚みのコントロール
手軽なメイクアイテムとして幅広い世代が愛用されているのがBBクリームです。もともとは肌の傷や欠点をカバーする軟膏クリームでしたが、今では保湿や下地、UVケア、ファンデーション、コンシーラーのすべてを担うアイテムとして重宝されています。
さまざまな役割をかねそなえている分、油分の配合量も多く、ヨレが気になるという声も聞きます。ここではBBクリームを上手に使いこなす秘伝を伝授します。いちばんのコツは、一般的なファンデーションよりも少量で仕上げることです。これで、春夏の肌にも快適な仕上がりになります。
少量&減厚塗りでヨレくずれ回避
1/3の量を使う
保湿やコンシーラーも兼ねたBBクリームは油分が多く、カバー力も高めです。いつものファンデーションの1/3量で十分です。
自然な減厚塗りをする
国庫からは通常のリキッドファンデーションと同じです。中指で頬の面にのばし、薬指で輪郭へ向けて自然に薄くなるようになじませます。
油分をスポンジオフする
指でのばしたすじのムラをならすように、スポンジで肌を軽くたたきます。これで余分な油分もとれて、密着感も増します。
目元小ジワは保湿ファンデとハイライト
保湿ファンデを塗る
ツヤのある保湿力の高いフェンデーションでしっとりとさせて、シワを目立たなくさせます。
アイクリームを塗ります
メイク直しのときに、アイクリームを気になる部分に薄く塗ります。
光で飛ばす
ブラシでふわりとハイライトを入れると、光の効果でシワが目立ちにくくなります。
ほうれい線は筆コンシーラー
太めになぞる
ほうれい線を太めになぞり、同時にくすみやすい小鼻のわきもカバーします。
シワをのばす
頬をふくらませてシワをチェックします。のびた部分がなじませるポイントです。
境目をタッピング
頬は膨らませたままタッピングして、肌との境目だけを細長くぼかします。
目立つのは影が原因
そもそもシワは、肌内部からのハリの支えが弱っておこる老化現象の一つです。一旦できてしまうと、劇的な改善が難しくなります。ハイライトで溝の影をふんわり消していきましょう。
ただし、表情によって動く筋肉も、シワができる範囲や本数も違います。隠すというよりもシワの深さや長さに応じたアイテムを選び、影色飛ばしのテクニックでナチュラルにカバーしましょう。今回は目元とほうれい線の2か所を攻略します。
気になるシワはコンシーラーで底上げ
目元の小ジワ
主な原因は笑いジワです。笑うと目の下の皮膚ごと引っ張られ、小さな小ジワが何本もできます。これは面反射のテクニックで解消しましょう。
ほうれい線
小鼻から口元へのびるほうれい線は、ハリが衰え重力にあがなえなくなった証拠です。ラインの溝を明るくカバーしていきます。
ブラシ使いで凸凹感を和らげる
ポツンとできてしまったニキビ、気になってしまいますよね。
皮膚に盛り上がりのあるニキビの場合、その凸感のならし方がポイントになります。ニキビの周囲だけをコンシーラーブラシを使ってなだらかにととのえます。できればニキビ跡にならないようにビタミンC誘導体などの成分が入ったコンシーラーを選ぶことも、肌には大事なことです。
ニキビは本来、毛穴の中に皮脂がつまって炎症を起こした状態なので、赤く腫れているときは、まず皮膚科にいきましょう。
ニキビ隠しは凹凸のならし方で
周囲ほどなだらかに
トラブルカバーは、隠そうとしていることが人にわかってしまうと失敗です。盛り上がりを最小限におさえることが重要になります。
ニキビより2まわり大きめにコンシーラーをなじませて、肌との境目をできるだけなだらかにならすようにしましょう。仕上げに表面を軽くパウダーでおさえます。指では上手にならせない境目も、コンシーラーブラシなら、すそ野を広げるようになだらかになります。
青ずんだクマは補色の効果を利用
シミやくすみのカバーは、重度に濃い色むらの場合、肌色のコンシーラーで隠そうとしても、かえってグレーに沈んでしまうケースがあります。
例えば、青くくすんだ重度のクマなどがこれにあたります。こんなときはオレンジ系コンシーラーの出番。青の補色(反対色)の関係にあるオレンジが、クマの影をやわらかに打ち消してくれます。仕上げに薄くパウダリーを重ねれば、よりパーフェクトな仕上がりになります。
色濃いクマはオレンジ系で相殺
下まぶたに点置きする
コンシーラーは色名にオレンジを意味する「OR」と書かれているものを選びます。クマの気になるところに均一につくように下まぶたのカーブにあわせて点置きします。
核から広げる
左右に指をスライドさせて点と点をつなげて核をつくります。この核を中心に上下になじませながらクマ全体をカバーします。キワまで塗り残しなく仕上げましょう。
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