Q.シャンプーやトリートメントはケミカル系とオーガニック系のどちらがいいでしょうか
A.ケミカルは補修に、オーガニックは現状維持に適しています
一概にどちらが良いとはいえませんが、ケミカル系の多くは補修力に優れ、効果が高いです。人体への影響などを危惧する声も聞きますが、精製し、洗練された成分を配合しているので安全性も保証されています。
オーガニック系の多くはバランスがとれていて、一般的に髪にはやさしいものです。ただし補修力はあまり強くないので、現状維持に向いています。
ダメージをケアしたいのならケミカル系で補修し、髪の健康状態を保てるならオーガニック系で現状維持、と覚えておけば、アイテム選びの大まかな目安になるでしょう。
しっかり素洗い
水分をまんべんなく行きわたらせておくと、シャンプー泡立ちや指どおりがよくなり、摩擦やからみを軽減できます。
手のひらでのばす
シャンプーに少しだけ水を加え、手のひらで伸ばします。
地肌で泡立てる
指の腹を使って、地肌でしっかりと泡立てていきます。
上から下へ洗う
横にスライドさせながら、上から下へジグザグに洗っていきます。
後頭部をしっかり洗う
毛量の多さ=汚れの多さと思ってください。髪は頭の前側より後ろ側に多く生えているので、耳裏から後頭部にかけてはとくに意識して泡を行きわたらせるのが大事になります。
頭皮をマッサージ
洗い終わったら指の腹で頭皮を動かすように2〜3分マッサージをします。
根元から洗い流す
汚れやシャンプーが頭皮に残らないように、すすぎはしっかりとしましょう。すすぎ不足で毛穴のつまりを起こすケースも少なくないので、根元から念入りに洗い流しましょう。
やりがちNG
顔まわりばかり洗う
顔まわりは毛量が少ないので、ゴシゴシ洗う必要はありません。もっと奥の後頭部のほうをしっかり洗いましょう。
頭皮:髪=8:2の割合
髪は、頭皮を洗った残りの泡で洗い流すのが基本
一般的に、シャンプーで「髪を洗う」という言い方をします。しかし本当は、「頭皮を洗う」と言ったほうが正しい表現です。
髪の汚れはたいてい水で素洗いするだけで落とせます。シャンプーで落とすべきなのは頭皮の汚れのほうです。水だけでは落とせない皮脂などの油汚れをシャンプーで落とします。とくに毛量が多い後頭部は汚れがたまりがちなので、念入りに洗いましょう。
髪は頭皮を洗った残りの泡で洗い流すくらいで十分です。ゴシゴシ洗うとキューティクルを傷つけ、ダメージをまねいてしまいます。
正しいシャンプーは髪のたるみ防止にもなる
頭皮がたるむと、そのせいで毛穴がゆがみ、もみあげやえりあし、こめかみあたりの髪にクセが出ることがあります。それを回避する簡単で確実な方法は、毎日正しくシャンプーすることです。
シャンプーしながら日々頭皮をマッサージしていれば、たるみを防げます。頭皮と顔の皮膚が一枚の皮でつながっていますから、朝のたるみ予防にもなって一石二鳥です。
頭皮の毛穴がつまったり、血行が悪くて栄養がいきわたらなかったりすると、すこやかな髪は生まれません。頭皮の清潔さを保ち、マッサージで血行をよくしましょう。
月に一度のディープクレンジング
スカルプケアは常識に
毎日シャンプーしていても、落としきれない汚れはあります。だから定期的な頭皮のディープクレンジングは必要かつとても有効です。サロンでもスカルプケアをする人が増えているようです。
ノンシリコン製品が増えて、シリコンが悪者のような印象を受けがちですが、そうではありません。
シリコンは毛髪に皮膜を張って手触りをなめらかにし、摩擦ダメージを減らすのにとても有効です。安全性にもすぐれています。ただし、大量に塗布すると他のヘアケアの働きをさまたげ、肌トラブルを起こすおそれがあります。
シリコンが悪いのではなくて、使いすぎが問題なのです。
水と油を仲良くさせて汚れを浮き上がらせる
シャンプーの役割は汚れを落とすことです。その要素となるのが界面活性剤です。
頭皮や毛髪の汚れには2種類あり、皮脂やスタイリング剤の残留物などの油汚れと、ホコリなど水に溶ける汚れに分けられます。油と水の両方になじむ性質をもつ界面活性剤は油を包み込み、表面を親水性へと変化させ、水に浮き上がらせて落とします。本来、水と混じり合わないはずの油汚れが水で落とせるのは、界面活性剤のおかげなのです。
前回紹介した洗浄剤も、すべて界面活性剤の一種です。いちがいに、泡立ちのよさ=洗浄力のよさではありませんが、シャンプーの場合は泡がクッションの役目を果たし、摩擦やからまりを防ぐので、泡立ちがよいほうが髪へのダメージは少なくなります。頭皮への負担を心配するのであれば、刺激の少ないアミノ酸系やペダイン系を選ぶといいでしょう。
シャンプーが油汚れを落すしくみ
①界面活性剤が、油汚れの表面に付着します。
②油汚れを包み込み、浮き上がらせます。
③油汚れが水に溶け出し、洗い流される。
以下は、シャンプーの30〜40%を占める洗浄剤、つまり界面活性剤の種類で分類した表です。複数の成分がまざっている場合もありますが、今、みなさまが使っているシャンプーはどの種類でしょうか。
ベタイン系
メリット
安全性が高く、低刺激です。保水性も高い。泡立ちはアミノ酸系よりもよいが、高級アルコール系よりは弱い
デメリット
高級アルコール系より価格が少し高めです
どんな髪似合うのか
ダメージ毛、敏感肌
成分表で見分けるキー成分
名前の最後に、〜ベタインとつくもの
Make a feels & Give to you