Q.カラーリングとパーマはどのくらい間隔をあけるといいですか
A.最低でも1週間はあけましょう
カラーリングやパーマをしたあとは、頭皮がデリケートになり、髪もアルカリに傾いていてダメージを受けやすくなっています。施術後1週間くらいはトリートメントなどでしっかりケアして、まずは髪を弱酸性に戻しましょう。
間をあけたとしてもカラーリング後にパーマをかけると褪色が進むおそれがあります。パーマをかけてカラーの順番におこなうのがベストです。
薬剤を使って常温でかける、いわゆる一般的なパーマのことです。昔からある水パーマやスチームパーマなどもこのタイプです。加熱しないのでコールドパーマと呼ばれるようになったそうです。
ふんわりととした束感のあるウェーブに仕上がり、濡れた状態のほうがウェーブがはっきり出ます。パーマの持ちは1ヶ月くらいと短めです。
薬剤と熱でかけるパーマで、デジタルパーマやエアウェーブなどがこのタイプです。コールドパーマより薬剤は弱めですが、加熱することで毛髪の膨張度やパーマ剤の浸透度を高めます。髪へのダメージは大きめです。
ヘアアイロンで仕上げたようなくっきりしたカールがつき、乾くとカールが際立ちます。形状記憶力が高く、持ちはいいでしょう。
パーマのかかるしくみは、ほかのパーマと同じです。再結合のときに髪がまっすぐになっているだけの違いです。
以前はストレートパーマと縮毛矯正は別物でしたが、最近はほとんど同じ意味でとらえられています。薬剤とアイロンの熱を使う縮毛矯正はホット系パーマの一種で、ストレート力は高いけれど、その分髪への負担も大きめです。
準備せずにパーマをかければ、髪は間違いなく傷みます。ダメージを避けたいなら前処理をして予防しましょう。
前処理の方法は、ダメージの状態によって2つに分かれます。健康な髪はパーマがかかりにくいので、薬剤がスムーズに浸透するように、コンディショニング剤などの皮膜を取り除くためのプレシャンプーをします。逆に、傷んだ髪はパーマがかかりすぎるので、毛髪内部を補修して、薬剤の浸透を緩やかにするプレトリートメントが効果的です。
傷んだ髪には、酸性パーマという選択肢もあります。薬剤で無理にキューティクルを開かないので、髪の損傷が少なくてすみます。ただ、キューティクルが開きぎみのダメージヘアにしか適さないので、健康な髪だとパーマはかかりません。
誰でもダメージは避けたいものです。そのための処置を提案してくれるか否かで、美容室の技術や信頼できるか、目安になるでしょう。
毛髪内部には3つの結合があり、髪を支えています。簡単にいうとパーマはこれらの結合を切断し、ゆるんだ髪に形をつけ、その状態のまま再結合させ形を固定させています。パーマ剤に1剤と2剤があるのは、1剤で切断し、2剤で再結合に作用させるためです。
カラーリング同様、パーマ剤も髪質やダメージの状態によってかかり方が違ってきます。健康な髪ほどかかりにくく、人によって放置時間に差が出るのはそのためです。
内部構造では横になっている3つの結合ががっちり手をつなぎ、キューティクルも閉じています。
アルカリ剤、還元剤が、膨張して開いたキューティクルのすき間から毛髪内部に侵入し、3つの結合を次々に切断していきます。
2剤、中間水洗、ドライヤーで乾かすプロセスで、3つの結合を順次再結合させ、ウェーブを固定させます。