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VOL.928 女性ホルモンの大きな役割①

女性ホルモンは卵巣で作られる

女性ホルモンには、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種類があり、いずれも脳の視床下部からの指令を受けて、卵巣から分泌されます。ふたつのホルモンは異なる役割を受け持っています。それぞれの分泌量が増えたり減ったりすることで、約1ヵ月間の月経周期やそれに伴う身体の変化がつくられます。

エストロゲンが増えるのは、生理が終わった後から排卵までの「卵胞期」です。排卵に備えて子宮内膜が増殖して厚くなります。この時期は、心身の状態がともによくなる傾向にあります。

排卵後、プロゲステロンが分泌されます。プロゲステロンは妊娠しやすい身体を維持するために、栄養や水分を体内に蓄えようとします。この頃、月経前症候群などが起こるのもこのためです。しかし妊娠しなかった場合は、ふたつのホルモンが減り、生理が始まります。

エストロゲン

排卵前に分泌量が増えるのがエストロゲン(卵胞ホルモン)です。女性らしさを作るホルモンでもあります。思春期になると丸みを帯びた体つきになるのも、このホルモンの働きです。また、髪や肌の美しさを保つ役割もあります。

プロゲステロン

排卵直後から分泌量が増えるのがプロゲステロン(黄体ホルモン)です。妊娠に備えて体温を上昇させたり、子宮内膜を受精卵が着床しやすいようにします。妊娠すると分泌が続き、受精卵が育成されやすいように子宮の環境を整えます。