VOL.370 さつまいも〜腸内環境を整える

たっぷり含んだ食物繊維で腸内環境を整える

【主な栄養素】

βカロテン

抗酸化作用が強いので、アンチエイジングにオススメ。タンパク質と結合してコラーゲンを生成します。さらにメラニンの生成を抑制し、美白効果もあります。

カリウム

体液のバランスを整えるのに不可欠なミネラルです。

カリウムは、細胞の浸透圧を維持しているナトリウムとバランスをとりながら細胞を正常に保ち、血圧の調整したりして、常に一定したよい体内の状態(恒常性)を維持することに役立っています。

ナトリウムはとり過ぎると高血圧の一因になりますが、その一方でカリウムは血圧を下げる働きがあります。ナトリウムを体外に出しやすくする作用があるため、塩分の摂り過ぎを調節するのに役立ちます。

また、カリウムが不足すると脱力感、食欲不振、筋無力症、精神障害、不整脈、むくみ、などの症状がみられることがあります。近年では、カリウムの摂取量を増やすことによって脳卒中の予防や骨密度の増加につながることもわかっています。

ビタミンC

抗酸化作用が強いので、アンチエイジングにオススメの栄養素。

ビタミンCは、水溶性ビタミンの一つで、壊血病を予防する成分として、オレンジ果汁から発見されました。

多くの哺乳動物では、体内でブドウ糖からビタミンCを合成することができますが、人やモルモットなどの一部の動物は、合成に必要な酵素がなくビタミンCを合成できないため、食事からビタミンCを摂取しなければなりません。

ビタミンCはアスコルビン酸ともいわれ、骨や腱などの結合タンパク質であるコラーゲンの生成に必須の化合物になります。毛細血管・歯・軟骨などを正常に保つ働きがあり、皮膚のメラニン色素の生成を抑え、日焼けを防ぐ作用や、ストレスやかぜなどの病気に対する抵抗力を強める働きがあります。

最近ではビタミンCの抗酸化作用が注目され、がんや動脈硬化の予防や老化防止にビタミンCが有効であることが期待されています。

ビタミンCが不足すると、コラーゲンが生成されないため、血管がもろくなり出血を起こします。これが壊血病(かいけつびょう)です。壊血病のそのほかの症状としては、いらいらする、顔色が悪い、貧血、筋肉減少、心臓障害、呼吸困難などがあります。

ビタミンCは、果実類、野菜類、いも及びでん粉類、し好飲料類に多く含まれています。また、ビタミンCは熱に弱く、加熱調理により分解されますが、じゃがいもやさつまいもなどはビタミンCがでんぷんにより保護されているため、調理後にもほとんど分解されずに残ります。

【こんなお悩みの人にオススメ】

□冷え・コリ
□イライラ
□便秘
□肌トラブル
□アンチエイジング
□不眠
□美白

【選び方・保存のコツ】

甘みの強い安納芋や鳴門金時といった品種は人気のさつまいも。

皮にツヤがあって滑らか、赤い皮の品種なら色が鮮やかなものが新鮮です。硬いひげ根があるものは繊維が硬いことがあるので避けましょう。断面が見えるなら「す」のないものを選びましょう。

保存するときは新聞紙に包んで冷暗所へ。冷蔵庫に入れないようにしてください。

【美味しい旬は】

9月から12月
※収穫直後よりも、貯蔵して甘みを増したものがより美味しいとされています。

VOL.369 大根と鶏肉のキムチスープ

根菜のうまみを味わいながら体を温める一品

材料(2人分)

大根・・・100g
鶏手羽元・・・200g
キムチ・・・100g
油・・・小さじ1
しょうが・・・1/2片

A
水・・・1と1/2カップ
砂糖・・・小さじ1/2
酒・・・大さじ1/2
塩・・・少々
しょうゆ・・・小さじ1

大根の葉・・・50g

作り方

①大根はピーラーで皮をむくようにして切ります。

②大根の葉は塩茹でして、3cmの長さに切っておきます。

③鍋に油、薄切りにしたしょうがを熱して、香りが出たら鶏肉を加えて炒めます。肉の色が変わったらAを加えて煮ます。

④煮たったらアクをとり、弱火にして肉が柔らかくなるまで煮ます。

⑤④にキムチ、大根を加えて、火が通るまで煮ます。②を加えてサッと煮たら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンD・ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・葉酸・タンパク質・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・亜鉛・鉄・食物繊維

VOL.368 もちもち食感の大根もち

干しエビのカルシウムとのバラスがいい一品

材料(2人分)

大根・・・150g
ベーコン・・・2枚
干しエビ・・・大さじ1
油・・・大さじ1/2
塩・・・少々
白玉粉・・・30g
上新粉・・・30g
水・・・25cc
ごま油・・・大さじ1/2
長ねぎ・・・適量
香菜・・・適量

作り方

①皮をむいた大根、ベーコンは3mm幅の千切りにし、干しエビは粗みじん切りにします。長ねぎは白髪ねぎにし、香菜と混ぜ合わせます。

②フライパンに油を熱し、ベーコン、干しエビ、大根の順に炒めます。大根がしんなりしてきたら塩を加えて調味し、ボウルなどにあけて粗熱をとります。

③ボウルに白玉粉を入れて、すりこ木などで潰して細かくします。分量の水を加えて均一に混ぜ合わせ、上新粉を加えてさらに混ぜ合わせます。

④②と③を合わせて、粉っぽさがなくなるまで混ぜ、ラップを敷いた12×12cmの型に入れて、均一な厚さにします。ラップでピッタリと包み、蒸気が上がった蒸し器で30分ほど蒸します。

⑤よく冷ましてから、フライパンにごま油を熱して、表面をこんがりと焼きます。食べやすい大きさに切って器に盛り付け、白髪ねぎと香菜を混ぜ合わせたものを乗せたら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンC・ビタミンB1・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・葉酸・タンパク質・カリウム・カルシウム・マグネシウム・食物繊維

VOL.367 鶏つみれおろし鍋

大根おろしで仕上げる鍋料理は美容に有効な一品

材料(2人分)

大根・・・150g
木綿豆腐・・・1/2丁
ごぼう・・・1/2本
せり・・・1束
長ねぎ・・・1/2本
なめこ・・・1袋

A
鶏むねひき肉・・・150g
しょうがのすりおろし・・・1/2片
溶き卵・・・1/2個
酒・・・大さじ1/2
塩・・・少々

B
だし・・・3カップ
しょうゆ・・・大さじ1と1/2
みりん・・・大さじ1と1/2
塩・・・少々

作り方

①大根は皮をむき、鬼おろしで粗くおろします。木綿豆腐は食べやすい大きさに切ります。ごぼうはささがきにし、水につけてアクをとります。せりは5cmの長さに切り、長ねぎは斜め薄切りにします。

②Aをよく混ぜ合わせてつみれを作ります。

③鍋にBを入れて煮立てて、②をスプーンですくい落とし入れて、中まで火を通しながら煮ます。

④③に①、なめこを加えて煮込んだら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンC・ビタミンE・ビタミンD・ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・タンパク質・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・鉄・亜鉛・食物繊維

VOL.366 大根のステーキ

大根が主役の低エネルギーな一品

材料(2人分)

大根・・・300g
大根の葉・・・50g
ちりめんじゃこ・・・大さじ2
ごま油・・・大さじ1

A
砂糖・・・大さじ1
しょうゆ・・・大さじ1/2
みりん・・・大さじ1/2

いり白ごま・・・小さじ1

作り方

①大根は2cmの厚さの輪切りにし、皮をむいて、ラップで包んで電子レンジで5分間加熱し、中まで火を通します。

②しめじは石突きを落として小房に分けます。大根の葉は塩(分量外)を加えた熱湯でゆで、冷水にとって冷まし、水気を絞って3cmの長さに切ります。

③フライパンにごま油の半量を熱し、ちりめんじゃこをカリカリになるまで炒め、取り出します。

④同じフライパンに残りのごま油を熱して、しめじを炒めて、空いている所に大根を入れてこんがりと焼きます。焼き色がついてらAを加えて味をからめます。

⑤④を器に盛り付けて、大根の葉を添え、③をかけて、白ごまを散らしたら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンD・ビタミンK・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・葉酸・タンパク質・カリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄・食物繊維

VOL.365 大根〜色々な味と相性抜群!

色々な味と相性抜群!バリエーション豊かに使える根菜

【主な栄養素】

イソチオシアナート

わさびなどにも含まれる辛味成分。殺菌作用が強いほか、抗酸化作用があり、血液をサラサラにして動脈硬化、がん予防にも期待されている成分です。

アミラーゼ

消化酵素のひとつで、唾液にも含まれています。炭水化物を分解し、消化を促して胃もたれを防ぎます。加熱すると壊れるので生食が効果的です。

ビタミンB2

ビタミンB2は「発育のビタミン」ともいわれ、発育促進と美容に欠かせない栄養素です。

これは水溶性のビタミンで、糖質、脂質、タンパク質の代謝、エネルギー生産に関わる酸化還元酵素の補酵素として働きます。特に脂質の代謝を助け、皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生に役立ちます。

現代人には不足がちな栄養素なので、食べ物から積極的に摂取しましょう。

【こんなお悩みの人にオススメ】

□冷え・コリ
□イライラ
□便秘
□肌トラブル
□アンチエイジング
□貧血
□美白

【選び方・保存のコツ】

一般的に流通しているのは「青首大根」という種類です。他には亀戸大根や三浦大根、聖護院大根などの種類もあります。

新鮮なものは付いている葉がみずみずしく、なければ切り口を見て鮮度をチェックしましょう。

水分は葉から失われるので、まずは切り落とし、葉をラップで包んで保存します。できれば立てておきます。

【美味しい旬は】

11月から2月
※品種によっては春、夏も旬になります。暑い時期の大根は辛味が強い傾向があります。