勘違いのスキンケアがもたらす隠れた原因
スキンケアの物理的刺激で肌が炎症を起こす
診察室を訪れる患者さんの中には、誤ったスキンケアのせいで、肌を傷めている人が多いようです。
とくに多いのが、肌の擦りすぎによる、モヤモヤしたシミです。頬骨の高い部分を強くこするクセのある人に、できやすいものです。
たたく
コットンでパタパタたたくクセのある人は、赤ら顔になりやすく、毛細血管が赤く浮き出てくることもあります。
こする
拭き取りタイプのクレンジングを使用している人は、コットンやティッシュの摩擦による刺激で、肌が乾燥したり湿疹ができたりします。
引っぱる
最近のマッサージブームに乗り、強いマッサージでかえってシミやシワを増やしてしまう人もいます。
肌に合わない化粧品
肌に合わない化粧品を気づかずに使い続けて、シミをつくってしまった人もいます。
慢性的な炎症が老化を促進させる
こうした「こする」「たたく」「引っぱる」などの物理的な刺激や、「肌に合わない化粧品」などで受けたダメージは、すべて肌に炎症を起こします。
日常的にこのような間違ったケアを行っている人は、肌に慢性的な炎症を起こしていることになります。炎症によって活性酸素が発生し、それがつねに肌を傷つけるので、老化を早めてしまいます。この慢性炎症は、肌老化の大きな原因の一つとして注目されています。
間違ったお手入れで肌の炎症を起こさないように、日々のお手入れを見直して、慢性炎症による老化から肌を守りましょう。
「Vol.136 肌に老化をもたらす炎症」への3件のフィードバック