炎症性色素沈着(えんしょうせいしきそちんちゃく)
特徴
ニキビや傷、虫さされなど、肌に炎症が起こるものができて、その跡がシミになったものを指します。
頬からアゴにできるニキビは、とくに炎症性色素沈着を起こしやすく、ニキビの上から日焼けするとさらに沈着します。脚や腕にできた虫さされの跡が茶色くシミのようになってしまうことがありますが、これも同じです。
メイクを落とすときにコットンで拭き取る、ゴシゴシ肌をこすって洗顔をする、強い力でマッサージをするなど、肌をこする習慣がある人は、慢性的な炎症を起こしています。これらはメラニンの生成を増やしてしまい、全体的にくすんだり、地黒のように見えてしまったりすることもあります。また、化粧品が肌に合っていないことを知らずに使い続けて、炎症を起こし、色素沈着になっている人もいます。
炎症性色素沈着は、炎症の原因を取り除くことで、数年かけて消えていくものが多いのですが、その上から日焼けをするとそのまま残ってしまうものもあります。
予防法
炎症性色素沈着を防ぐには、炎症を起こすような刺激を与えないことです。肌をこするようなスキンエアをしている人は、すぐにやめましょう。また、ニキビや傷などができたときには、パウダーファンデーションを塗ったり、体の傷跡などにはテープを貼って紫外線を防ぐ工夫をしましょう。
化粧品でのケア
美白化粧品がでのケアが有効です。
その他の有効な治療法
色素系沈着には、ピーリングがいちばん即効性があります。ビタミンCイオン導入も効果的です。炎症性色素沈着は、基本的にレーザーが効きませんので、治療には最低でも数ヶ月はかかります。結婚式などの予定があって、それまでに消したい人などは早めの受診をおすすめします。
パーソナルチェック
□ニキビや傷、虫さされの跡がなかなか消えない
□ニキビができやすいのでノーメイクで過ごしていた
□コットンで拭き取るなど、肌をこする習慣がある
□肌をこするような強いマッサージをする習慣がある
VOL.159 肌の老化にトータルに働きかけるピーリング
VOL.160 肌の老化にトータルに働きかけるピーリング 2
VOL.161 ホームピーリングの方法
VOL.179 ビタミンCイオン導入の方法
VOL.162 紫外線対策にはパウダーファンデーション
VOL.163 パウダーファンデーションでUVケアをする方法
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