ちょっとした刺激が影響する敏感肌
化粧品にかぶれやすい、少しこすれただけで赤みが出やすいなど、ちょっとした刺激で肌トラブルを起こしやすい肌質のことを敏感肌といます。敏感肌にはアレルギー体質など生まれつきの要素も関係しますが、年齢とともに肌が敏感になってきたと感じるのであれば、セラミド不足が原因かもしれません。
セラミドは、前述したように、肌の水分を守る保湿物質です。セラミドが不足すると、肌の水分が逃げるだけでなく、外部からの刺激から肌を守るバイリア機能も低下します。こうした敏感肌を防ぐには、正しい保湿方法ですこやかな肌を育みましょう。
また、間違ったケアをして、敏感肌をつくってしまっている人もいますので、注意が必要です。洗浄力の強いオイルやリキッドタイプのクレンジング、日焼け止め下地、リキッドファンデーションなどが肌の乾燥を招いて、肌を敏感肌にしてしまうことがあります。
角質のバリア機能の働き
ターンオーバーが正常に行われている肌の角質は、角質細胞同士をつなぎとめるセラミドなどの角質細胞間皮質が充分にあります。それによってバリア機能が保たれ、外部の刺激をシャットアウトすることができるのです。
バリア機能が低下すると
ターンオーバーが低下すると、角質のセラミドが減少して肌の水分が失われます。こうなるとバリア機能が低下し、外部刺激が肌の奥まで入り込んでしまい、刺激に弱い肌になってしまうのです。
敏感肌の正しいケア方法
セラミド配合の美容液で保湿を強化する
敏感肌のバリア機能回復には保湿が一番大切です。最強の保湿方法は、セラミドなど水分と結合する成分を補うことになります。
クレンジング料は洗浄力がマイルドなクリームタイプを
クレンジング料は、洗浄力が強すぎない敏感肌用のクリームタイプがおすすめです。適度な硬さがあるもののほうが、肌をこすらなくて良いからです。
ファンデーションは肌にやさしいパウダータイプで
クリームやリキッドタイプのファンデーションは水分を含むため、顔料をその中に分散させるための界面活性剤や保存のための防腐剤が入っています。肌へのやさしさで選ぶのならパウダーファンデーションがおすすめです。パウダーが粉っぽくて苦手な人は、固形の練りファンデーションにしてみましょう。
極端に敏感に傾いたときは保湿中心のシンプルケアに
水もしみるほど肌が敏感なときは、クリームだけをつけます。UV対策は肌に刺激がある日焼け止め化粧品は避けて、パウダーフェンデーションかフェイスパウダーを使うようにしましょう。