VOL.198 ストレスは若さの敵

ストレスが体に与える影響

肌やニキビに悩むとき、「これってストレスのせいかな」と思うときがありますが、どこまでがストレスによるもので、どこまでがそうでないか見極めることは難しいようです。

ストレスを受けたときの体の反応は、まず自律神経の交感神経を緊張させます。これがどういう状態かというと、太古の時代に外敵と戦うときの準備態勢のようなものになります。末梢神の血管が収縮し、脳に血液が集まります。これによっって五感が研ぎ澄まされて、外界の変化に敏感に反応できるようになります。脈拍や血圧も上昇します。逆に胃腸の働きは低下します。肝心なときに、お腹が空いたりトイレに行きたくなったりすると困るからです。

太古のストレスは単純なもので、外敵が去ればそれでストレスも解消されます。しかし現代社会のストレスは複雑な上に長期化します。たとえば、あなたにとっての外敵が嫌な上司だったり、姑だった場合には、まさか戦うわけにはいきませんので、何年にもわたってストレスを抱えることになります。そうすると常に神経は過敏になり、夜になっても頭が冴えて安眠できなかったり、胃腸の働きが低下して下痢や便秘になるなどの症状が表れるのです。

また末梢の血管が収縮することで、肌に栄養が届きにくくなり老化が促進されます。ストレスが生み出す活性酸素も、老化の原因となります。さらに血液中にある好中球という白血球が増えて、肌や体の各所にさまざまな炎症が起こりやすくなります。ゆえにニキビや口内炎などができやすくなってしまうのです。

ストレス傾向チェックリスト

□ 動悸が起こりやすい
□ 胃が痛む
□ 便秘と下痢を繰り返す
□ 睡眠が浅い
□ めまいを起こしやすい
□ 肩こりがある
□ 生理不順である
□ 口が渇く
□ ニキビがある
□ 口内炎ができやすい
□ 気分が沈む
□ イライラする
□ 歯ぎしりをする

これらに当てはまる人は、ストレス症状がでているかもしれません。ただし、これらの症状はストレス以外の原因でも表れたり、他の病気が隠れている場合があります。状況によっては病院で受診をおすすめします。

つづく…

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  1. ピンバック: VOL.223 肝斑のケア

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