VOL.223 肝斑のケア

肝斑(かんぱん)

特徴

シミは、紫外線によるダメージでできるというイメージがありますが、肝斑というシミは、女性ホルモンの乱れが大きく影響しています。

ホルモンなバランスが乱れてくる30〜40代の女性に多くみられます。頬骨を中心に左右対称にできることが多く、薄い茶色もしくは灰色の絵具を太いハケでサッと塗ったような感じです。点々やポツポツと丸くできるシミは、肝斑ではありません。肝斑はまれに鼻の下や額に出ることもあります。

ホルモンバランスの乱れが影響しているため、妊娠中やピルを服用中の人、また更年期の人にもよく見かけます。

予防法

規則正しい睡眠や、バランスのよい食事などを心がけるようにして、女性ホルモンのバランスに気を配ることが大切になります。

肝斑は紫外線で悪化することがあります。外出時にはパウダーファンデーションを塗り、帽子や日傘などで紫外線を抑止しましょう。また、ストレスによってホルモンのバランスが乱れ、肝斑が濃くなることもありますので、上手なストレス解消法を見つけて、ため込まない工夫をしましょう。

化粧品でのケア

美白化粧品がでのケアが有効です。ピーリングと合わせると効果が高まります。美容皮膚科では、アルブチンや油溶性甘草エキス、コウジ酸、ハイドロキノンなどの成分がよく用いられています。

その他の有効な治療法

基本的にレーザー治療は不向きです。

肝斑には内服薬が有効な場合があります。トラネキサム酸という内服薬を数ヶ月服用すると、薄くなることが多いようです。市販のものもありますので、試してみるのもよいですが、すべての肝斑に有効というものではありません。1〜2ヶ月間服用してみて効果が見られない場合には、飲み続けることはやめましょう。

トラネキサム酸は止血剤なので、血栓ができやすい人(動脈硬化がある人)は、服用できないことがあります。心配な人は市販薬は使わずに、美容皮膚科で相談しましょう。その他「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」という漢方薬が有効な場合もあります。

パーソナルチェック

□30代後半から50歳に近くになって突然できた
□頬骨の高い部分に左右対称にできている
□太いハケで塗ったようにベタっと広いシミ
□薄い茶色や灰色で夏に若干濃くなる
□妊娠中やピルを服用中もしくは更年期にできた
□普段ストレスを感じている
□生理前に濃くなることがある

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