Vol.42 生理とホルモンの関係

肌質の変化に対応する三つのキーワード

2種類の女性ホルモン
「生理前になると、ニキビができる」「生理が近づくと、足がむくむ」「生理痛が重い」など、女性にとって生理は気分が沈みがちなものです。生理によってホルモンのバランスが変化すると、肌にも体にも大きな変化をもたらします。

黄体ホルモン
女性ホルモンの一つに、「黄体ホルモン(プロゲステロン)」があります。これは生理前に分泌されるホルモンで、肌の不調をもたらします。皮脂の分泌を増やしてニキビやシミをできやすくさせたり、むくみやイライラのもとになっています。

生理前の肌は、ふだんより敏感になっていますので、美白やアンチエイジングなどの積極的なお手入れは、ひかえるようにしましょう。保湿中心の基本ケアに、徹するほうがいいでしょう。ただし、シミができやすいのでUVケアはしっかりしましょう。

また、生理前にニキビができやすいのは、皮脂の分泌量が増えるためなので、この時期の洗顔は、油分をしっかり落として、油分の少ない化粧品で保湿をしましょう。

大人ニキビができるのは、ストレスや不規則な生活による、ホルモンのバランスが乱れるのが、最大の原因です。ふだんの生活を見直して、できるだけ規則正し生活習慣を心がけましょう。

卵胞ホルモン
もう一つの女性ホルモンが「卵胞ホルモン(エストロゲン)」になります。こちらは生理後に分泌が高まるホルモンで、肌をみずみずしくうるおし、コラーゲンを不安などの作用があります。美肌はエストロゲンに大きく影響されています。

エストロゲンの働きは、生理周期をキープして、妊娠にむけた体づくりをすることです。無理なダイエットや過度のストレスがかかると、エストロゲンが低下して生理不順がおこり、肌の老化が早まってしまいますので、注意が必要です。

エストロゲンは、生理がはじまる思春期ころから急に増えはじめ、30代後半から減りはじめます。そして、閉経を迎えるころには急激に低下してしまうので、この分泌量を保つには、健康的な生活を過ごすことが一番大切になります。
大豆などの女性ホルモン様作用のある食品も、老化を遅らせるのに役立ちますので、納豆なら一日1パック、豆腐なら半丁を目安に食べましょう。

エストロゲンの分泌が高まる生理あとの肌は、とても安定していますので、美肌やアンチエイジングをするには効果的です。
また、新しい化粧品を試す時期としてもいいでしょう。

つづく…

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