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Vol.73 美白化粧品を選ぶ

美白化粧品の種類は、前回お話ししたように医薬部外品指定の成分が含まれているものと、そうでないものがあります。必ずしも医薬部外品のほうが効くというわけではありませんが、自分で選ぶ自信がないという人は、医薬部外品から選んでみてはいかがでしょうか。

肌との相性と効果
前回紹介したもの以外にも、たくさんの美白成分があり、それらを配合した美白化粧品も数多くあります。その中から自分の肌に合って、効果のあるものを選ぶ方法は、残念ながらご自身の肌で試すほかありません。なぜなら、人によって成分との相性や、効果の効きかたが違うからです。

また肌に合う、合わないが、人によって違ってくることもあります。そのために、自分の肌で試して確認していくしか、方法がないと言うことです。ちなみに美容皮膚科では、ビタミンC誘導体やカモミラETなどの、抗炎症効果があるも成分をよく使います。これは、かぶれにくいことと、アンチエイジングの効果が期待できるからです。

※医薬部外品とは
簡単に言うと、医薬品と化粧品の中間に位置するもの。厚生労働大臣が効能・効果を認可した有効成分が一定濃度で配合されていて、その成分の名前や効能・効果を表示することができます。

つづく…

Vol.72 美白成分の種類

厚生労働省が認めているもの(医薬部外品)

ビタミンC誘導体
リン酸型ビタミンCなど、ビタミンCを肌に吸収させやすい形にしたものです。抗酸化作用もあり、アンチエイジングやニキビの炎症を抑えるのにも役立ちます。

アルブチン
もともとは苔桃(コケモモ)から抽出された成分です。濃度が高いと肌の刺激になることがあります。

コウジ酸
ミソやしょうゆなどの麹菌由来の成分です。

エラグ酸
いちご由来の成分です。

ルシノール
北欧の、もみの木に含まれる成分をヒントにつくられた成分です。ルシノールは商標名で、化学名は4-n-ブチルレゾルシノールと言います。

リノール酸
サフラワー油などの植物油から抽出させる成分です。

カモミラET
ハーブでおなじみのカモミールに含まれる成分です。抗炎症作用をあわせもっています。

トラネキサム酸
もともとは抗炎症剤として使われていたトラネキサム酸を、美白成分として開発したものです。

4MSK
4-メトキシサリチル酸カリウムは、慢性的なターンオーバーの不調に着目して研究開発された成分です。

マグノリグナン
植物成分に含まれる天然合成物をモデルにしてつくられた成分です。

プラセンタ
豚の胎盤から抽出された成分です。

それ以外のものとして、
油溶性甘草エキス(グラブリジン)
甘草という漢方薬から抽出した成分です。消炎作用もあるので、かぶれにくく、肌の弱いひとでも使いやすい成分です。

つづく…

Vol.71 美白成分を含むものを

美白化粧品とは、美白成分がきちんと配合されているものをさします。パッケージの色や商品名の雰囲気だけで選んでしまうと、美肌成分が入っていないことがありますので、よく確認してから購入してください。

紫外線によるシミ
紫外線にあたると、肌の中で「メラニンをつくれ」という指令が出ます。そしてメラニン色素がつくられ始めるのですが、このメラニン色素を製造するプロセスを、どこかで抑える働きをするのが美白成分になります。ただし、同じ美白成分といっても、成分ごとに働きかけるタイミングが異なります。

美白というと、肌全体を真っ白にしてくれるものと思いがちですが、それは誤解です。メラニンの生成を抑えるのが美白成分の働きですから、ニキビ跡の赤みやメラニン色素によらない色は、薄くすることはできません。

シミができる流れと美白成分のはたらき

①メラニンをつくる指令が出る
紫外線が表皮細胞にあたると、肌の内部を守ろうとして「エンドセリン」などの情報伝達物質が分泌されます。これらの物質がシミのもととなるメラニンをつくれと指示を出します。

指令物質を抑制する成分
エンドセリンなどの情報伝達物質の働きの邪魔をします。
・カモミラET
・トラネキサム酸
・t-AMCHA(tシクロアミノ酸誘導体)
など

②メラニンをつくり始める
エンドセリンなどの情報伝達物質がメラノサイトに届くと、メラノサイトの中でメラニン色素をつくり始めます。はじめにつくられるものが「チロシン」というアミノ酸です。次に、メラノサイトにのみ存在する「チロシナーゼ」という酸化酵素が働いて、すぐにメラニン色素に変化します。

チロシナーゼの働きを抑える
美白化粧品のほとんどがこれに該当します。
・アルブチン
・コウジ酸
・エラグ酸
・ルシノール
・ビタミンC誘導体
・プラセンタエキス
・トラネキサム酸
・油溶性甘草エキス(グラブリジン)
など

チロシナーゼを減らす
メラニン色素に変化してしまう、チロシナーゼ自体を減らすような働きをします。
・リノール酸など

③表皮細胞へ送られる
メラノサイトでつくられたメラニン色素は、表皮細胞へと徐々に受け渡されていき、ターンオーバーとともに角層へと上がっていきます。

ターンオーバーで排せつ
通常メラニンはターンオーバーとともに排せつされていきます。しかし、何らかの影響でメラノサイトの過剰な活動がおさまらずに、メラニン色素がつくられ続けてしまうと、シミとなってしまします。ほかにも、ターンオーバーが遅くなってメラニン色素が残ってしまう場合もあります。

つづく…

Vol.70 シミのタイプとお手入れ

老人性色素斑

特徴
シミの中でもっとも多いのがこのタイプです。別名:日光性黒子とも呼ばれ、紫外線の影響でできてしまうものです。頬ぼねの高いところにできやすく、数mm〜数十mm大の、まるい色素斑であることが多いです。しだいに濃く、はっきりしてくるのが特徴です。何年も経つうちに隆起してくることがあり、のちに脂漏性角化症になることもあります。

美白化粧品の効果
ごく初期のうっすらとしたものには、美白化粧品が効果を発揮しますが、定着してしまったものは、皮膚自体が変化しているため化粧品で消すことはできません。

有効な治療法
シミの輪郭がはっきりしてきたものは、レーザー治療でないと消せなくなります。
 

脂漏性角化症

特徴
シミからイボのように盛り上がってきたものです。よく見るとイボの表面がボツボツしているのが特徴です。手の甲などにできる茶色いシミも、これに相当するものが多いです。

美白化粧品の効果
皮膚の形態が変化してしまっているので、美肌化粧品では効果はありません。

有効な治療法
レーザー治療のほか、液体窒素による凍結療法で、消せる場合もあります。
 

雀卵斑

特徴
一般的には小さいシミのことを”ソバカス”と呼んでいますが、厳密には遺伝的なものだけをさします。遺伝的なソバカスは10代のころからできはじめて、小さく茶色いシミが花を中心に散らばるようにできるのが特徴です。よく見るとシミのひとつひとつの形が、円というよりは三角形や四角形になっています。白人系に多くみられますが、日本人でも比較的、色白の人に多いようです。

美白化粧品の効果
理論的には、美白化粧品の効果が出るのですが、遺伝的要素が強すぎるためか、あまり薄くならないようです。

有効な治療法
レーザー治療で消すこともできますが、再発することもあります。
 

炎症性色素沈着

特徴
ニキビの跡やキズ跡などがシミになって残ったものです。足や腕にできた虫刺されの跡がシミのようになって消えないことがありますが、これも同じものです。そのほかムダ毛を手抜きすると、毛穴のまわりが炎症を起こして、黒く跡がのこるのもこのタイプになります。

美白化粧品の効果
美白化粧品が有効なタイプです。効果のある成分はビタミンC誘導体になります。

有効な治療法
ピーリングが効果的です。そのままにしていても消えることがありますが、消えるまでに2、3年かかることもあるので、そのあいだに日焼けしていまうと、シミが消えにくくなってしまします。
 

肝斑

特徴
女性ホルモンのバランスがくずれたときに、頬ぼねのあたりにモヤモヤと左右対象にできることが多いです。色は茶色や灰色などさまざまなタイプがありますが、ときどき鼻の下や額に出ることもあります。妊娠中やピルを服用したとき、更年期の人に大きみられます。

美白化粧品の効果
美白化粧品が有効なタイプです。ピーリングや内服薬と併用すると、より早く効果がえられます。

有効な治療法
トラネキサム酸という薬を、数ヶ月服用すると薄くなることが多いです。漢方薬が有効なこともあります。レーザー治療には不向きのタイプです。

花弁状色素斑

特徴
海などで急激に日焼けしたあとに、肩から背中にかけてできる小さなシミのことです。よくみると円型ではなく、花びらのような形をしていることから、こう呼ばれています。

美白化粧品の効果
美白美肌化粧品ではほとんど効果はありません。

有効な治療法
レーザー治療をするのが確実です。そのほかの方法で消すのは難しいようです。

つづく…

Vol.69 シミの悩み

みなさんが呼んでいる「シミ」とは、顔にできた茶色っぽく見えるもの全般をさしているのではないでしょうか?その中には、ホクロやイボに相当するものもシミと呼ぶ人もいます。

シミの種類はいろいろある
一般的にシミと呼ばれるものは、医学的には「老人性色素斑」「脂漏性色素斑」「脂漏性角化症」「雀卵斑」「炎症性色素沈着」「肝斑」「花弁状色素斑」などが含まれます。詳しくは次回からお話ししますが、自分のシミがどれに当てはまるのかによって、シミの原因やお手入れの方法が変わってきます。ご自分がどのタイプに当てはまるのかを、よく見極めることが先決となります。

美肌成分が効かないものもある
シミといえばなんでも美白化粧品でお手入れすれば良いと思っている人も多いようですが、シミの中には美肌成分が効くものと、効かないものがあります。

たとえば、老人性色素斑(初期のもの)、炎症性色素沈着、肝斑、雀卵斑には美白化粧品が有効です。美白化粧品を使っているのに効果がない。と感じている人は、自分のタイプを見極める必要があります。

美白化粧品が効かないシミの場合にも、解消方法があります。次回、シミのタイプを詳しくお話ししますので、まずは自分のシミのタイプを判別してみましょう。

カン違いスキンケア
×美白化粧品を使うのは夏だけ
×日焼け止め化粧品はほとんど使わない
×日焼けしたなと感じたら、美白マスクを使う

シミの中でもっとも多い「老人性色素斑」は、紫外線の影響でできます。シミ対策の第一歩は、紫外線のダメージから肌を守るUVケアから始めましょう。

つづく…

Vol.68 ニキビ跡を薄くする

ニキビ跡とよばれているものは、大きく分けると3つあります。あきらめないでニキビ跡のお手入れをしましょう。

赤みが残るタイプ
ニキビが炎症を起こして赤みが出てしまい、ニキビがほぼ治っても、いつまでも赤みが残ってしまう。その赤みは何年も、場合によっては10年くらい残ってしまします。できるだけ早く消すには、ビタミンC誘導体の化粧水やイオン導入が効果的です。

シミが残るタイプ
こちらは炎症性色素沈着によるもので、何年かかけて消える場合もあれば、そのまま残ってしまうこともあります。このとき日焼けしてしまうと消えにくくなりますので、紫外線対策を万全にしてください。美白化粧品も有効ですが、専門医によるピーリングを受けると、とても早く改善します。

陥没が残るタイプ
これは自分で行うお手入れでの改善はとても困難になります。美容皮膚科などで相談してみましょう。ピーリングやレチノイン酸の塗り薬、各種レーザーを使った治療が効果を上げています。

つづく…