Vol.118 汗かきとワキガ Q&A

Q. 軽く動くだけでもかなりの汗をかきます。ワキガじゃないか不安です。

A. 汗かきだからワキガというわけではありません。

単に汗かきの多汗症と、においのあるワキガとは全く異なります。自分がどちらなのかわからない場合は、次の3つにあてはまるものがあるか、チェックしてください。

・両親のどちらかがワキガである
・耳あかがしっとりしている
・白いシャツなどのわきの部分が黄色くなる

3つともあてはまる人はワキガ体質の可能性があります。

エクリン汗腺とアポクリン汗腺
実は、多汗症とワキガでは、汗の種類が異なります。汗を分泌する汗腺には2種類あります。ひとつは全身に分布しているエクリン汗腺で、サラサラで透明の汗を分泌します。この量が多い人が多汗症です。もう一つがアポクリン汗腺です。全身の中で、わきの下、耳、陰部、乳輪、おへそだけにある汗腺で、黄色く粘り気のある汗を分泌します。このアポクリン汗腺が発達している人が、ワキガ体質になりです。

ただし、分泌される汗そのものがにおうわけではなく、汗に雑菌がつくと匂いが発生します。なので、わきをよく洗って乾かすなどの対処をすれば、ある程度においを防ぐことは可能です。それでも解決しない場合は治療を検討しましょう。

病院ではワキガ治療として、脱毛や手術を行っています。脱毛は電気脱毛機を使って、毛といっしょにアポクリン汗腺を破壊します。手術に比べると効果が落ちるので、症状が軽い人向きになります。手術はわきの下の皮膚に管を入れてアポクリン汗腺を吸引する方法と、切開して汗腺を切除する方法とがあります。費用は左右両方で30万〜40万円くらいが目安になります。

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