Vol.167 真の保湿とは水分を与えることではない

乾いた肌には保湿成分

乾燥から肌を守る保湿は、エイジングケアには欠かせないものです。肌が乾燥するとツヤや透明感がなくなるだけでなく、バリア機能が低下するため肌あれや、老化の原因にもあります。「いろいろな保湿ケアを試しても乾燥肌が改善しない」という話をよく聞きますが、実は自分で正しい保湿をしているつもりでも、保湿の意味をカン違いしている人が多いのです。

健康な肌の角層には約20%の水分が含まれています。これよりも水分が少ない状態になることを「乾燥肌」と言います。空気中の湿度が下がってくると、角層から水分が急激に蒸発しやすくなります。そこで肌から水分が減らないようにつなぎとめているのが、セラミドなどの保湿物質になります。

本当の保湿とは、これらの働きを補うセラミドなどの保湿物質を与えることで、体の外から水分を与えるのではなく、体の内側にある水分を肌の中で保つようにサポートすることにあります。

水分を与えて油分でフタは古い

保湿といえば「化粧水」を使っている人が大半だと思いますが、化粧水の配合成分のほとんどが水です。水そのものを与えても蒸発してしまうので、保湿の役割を果たしていません。また、油分でフタをするといって、乳液やクリームなどで水分を守ろうとするのは、古い考えになります。油分は、水位分保持力がさほど高くないからです。たっぷり塗っても、スキマから水分が蒸発してしまいます。

セラミドなどのように、水分を蓄える働きをする「保湿成分」を補うことが、今の主流となります。

つづく…

「Vol.167 真の保湿とは水分を与えることではない」への2件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です