Vol.46 乾燥の悩み

肌の保湿物質が働かない

「保湿成分」と聞くと、化粧品に配合されているもので、肌の上から塗るもの。と、お思いのかたもいらっしゃるかと思いますが、人間の肌には、もともとうるおいを守る保湿成分があります。

なかでも有力なのが、「角質細胞間脂質」と呼ばれるもので、これが角質細胞のあいだにあって、水分の蒸発を防いでいるものです。いくつかの脂質が含まれて構成されていますが、その約40%を占めているのが「セラミド」で、最強の保湿物質といわれています。

これらの脂質(保湿物質)の量が減ったりして、正常に働かなくなると、肌内の水分を抱えられなくなり、乾燥してしまいます。
肌の中の保湿物質の生産量は、年齢とともに減るため、肌が乾燥しやすくなるのです。また、角層の水分量が減り、乾燥状態が続くと肌はゴワゴワしてきます。

正常なターンオーバーへ

角層には本来、外からの刺激から守る働きがあります。
乾燥とは、角層のバリア機能がそこなわれている状態なので、肌は角層をもっとつくろうとして、細胞の生産速度を早めます。

そうなると、生産速度に追いつけなかった未熟な細胞が、肌の表面に出てきてしまいます。これではちゃんとしたバリアの役目を果たしませんので、さらに角層を厚くしようとして悪循環になり、凸凹した厚みのある角層が出来上がってしまうのです。

この悪循環におちいらないようにするための対策が「保湿ケア」ということになります。

カン違い保湿ケア
×乾燥したら、化粧水をたっぷりとつける
×化粧水をたっぷり含んだシートマスクでケアする
×水分が肌に浸透するように100回パッティングをする
×ベタつきが気になるから化粧水だけしか使わない

つづく…

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