VOL.559 ヨーグルト〜美肌も免疫力もアップ

腸も整えて、肌も免疫力もパワーアップ

【主な栄養素】

ビタミンB2

ビタミンB2は水溶性のビタミンで、糖質、脂質、タンパク質の代謝、エネルギー生産に関わる酸化還元酵素の補酵素として働きます。特に脂質の代謝を助け、皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生に役立ちます。

ビタミンB1が糖質の代謝に関わるのに対して、ビタミンB2は特に脂質の代謝を助け、皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生に役立ちます。「発育のビタミン」ともいわれ発育促進と美容に欠かせない栄養素です。

ビタミンB2が不足すると
成長促進、皮膚や粘膜の保護といった働きがある栄養素なので、不足すると脂漏性皮膚炎、口内炎、舌炎、口角症、子どもの成長障害などを引き起こすことがあります。

ビタミンB2を過剰摂取すると
過剰摂取した場合は尿中に排泄されるため、過剰症の心配はありません。現代人には不足がちな栄養素なので、食べ物から積極的に摂取しましょう。​​​​​

カルシウム

カルシウムは、骨や歯の主要な構成成分になるほか、細胞の分裂・分化、筋肉収縮、神経興奮の抑制、血液凝固作用の促進などに関与しています。生体内に最も多く存在するミネラル、その99%はリン酸と結合したリン酸カルシウム(ハイドロキシアパタイト)として骨や歯などの硬組織に存在しています。

骨は約3ヶ月のサイクルで、骨形成(骨へのカルシウムなどの沈着)と骨吸収(骨からのカルシウムなどの溶出)を繰り返しています。成長期には形成量のほうが吸収量より多く骨量は増加しますが、男性では50歳代から、女性では閉経後に、吸収量のほうが形成量を上回るため骨量が減少していきます。

カルシウムが不足すると、骨や歯が弱くなります。幼児では骨の発育障害が起こり、成長が悪くなります。不足状態が長期間続くと、骨密度の上昇が妨げられて丈夫な骨が形成できなくなり、高齢期、特に閉経後の女性では、骨粗鬆症が起こりやすくなります。また、神経や筋肉の興奮が高まり、テタニー(筋肉の痙攣)やてんかん(全身の痙攣)などが起こります。

カルシウムの過剰によっても、高カルシウム血症、高カルシウム尿症、軟組織の石灰化、泌尿器系結石、前立腺がん、鉄や亜鉛の吸収障害、便秘などの様々な健康障害が起こります。また、亜鉛や鉄などの他のミネラルの吸収も妨げられてしまいます。日本人の通常の食品からの摂取では、耐容上限量を超えることはまれと思われますが、カルシウム強化食品やサプリメントを使用する場合には、摂りすぎに注意が必要です。

カゼイン

カゼインは乳製品ならではのタンパク質です。「凝固するタンパク質」で、牛乳から脂肪とホエイを取り除いた残りの不溶性固形成分になります。牛乳タンパク質の約80%を占めていて、例えば、チーズやヨーグルトは「凝固するタンパク質」の性質を利用したものです。

​​カルシウム、鉄吸収促進
カゼインは小腸で分解され、カゼインホスホペプチド(CPP)になります。このカゼインホスホペプチドはカルシウムがリン酸と反応することによる吸収阻害を抑制する効果をもっています。

カゼインホスホペプチド(CPP)は小腸からの鉄分やカルシウムといったミネラルの吸収を助けるよう働きかけます。アスリートの貧血はパフォーマンスへの影響が大きいので、貧血には十分注意しましょう。

【こんなお悩みの人にオススメ】

□イライラ
□便秘
□肌トラブル
□不眠
□貧血

【選び方・保存のコツ】

最近はさまざまなタイプの乳酸菌を使ったヨーグルトが売り場に並んでいます。乳酸菌と腸内環境の相性は、それぞれ違うものです。実際に食べてみて調子のいいもの、好きな味を選ぶのが正解です。

保存は、常温におくと発酵が進み過ぎてしまうので、必ず冷蔵庫に入れましょう。特に開封後はできるだけ早く食べ切りましょう。

ヨーグルトで摂れる美肌栄養素

ビタミンB2・パントテン酸・タンパク質・カルシウム・リン・ヨウ素

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