「パントテン酸」カテゴリーアーカイブ

VOL.424 いちご〜ビタミンCの女王フルーツ

約10粒で摂取基準をカバー、ビタミンCフルーツの女王

【主な栄養素】

ビタミンC

抗酸化作用が強いので、アンチエイジングにオススメの栄養素。
ビタミンCは、水溶性ビタミンの一つで、壊血病を予防する成分として、オレンジ果汁から発見されました。

多くの哺乳動物では、体内でブドウ糖からビタミンCを合成することができますが、人やモルモットなどの一部の動物は、合成に必要な酵素がなくビタミンCを合成できないため、食事からビタミンCを摂取しなければなりません。

ビタミンCはアスコルビン酸ともいわれ、骨や腱などの結合タンパク質であるコラーゲンの生成に必須の化合物になります。毛細血管・歯・軟骨などを正常に保つ働きがあり、皮膚のメラニン色素の生成を抑え、日焼けを防ぐ作用や、ストレスやかぜなどの病気に対する抵抗力を強める働きがあります。

最近ではビタミンCの抗酸化作用が注目され、がんや動脈硬化の予防や老化防止にビタミンCが有効であることが期待されています。

ビタミンCが不足すると、コラーゲンが生成されないため、血管がもろくなり出血を起こします。これが壊血病(かいけつびょう)です。壊血病のそのほかの症状としては、いらいらする、顔色が悪い、貧血、筋肉減少、心臓障害、呼吸困難などがあります。

ビタミンCは、果実類、野菜類、いも及びでん粉類、し好飲料類に多く含まれています。また、ビタミンCは熱に弱く、加熱調理により分解されますが、じゃがいもやさつまいもなどはビタミンCがでんぷんにより保護されているため、調理後にもほとんど分解されずに残ります。

葉酸

「女性の栄養素」とも呼ばれている葉酸は、水溶性ビタミンの一種で、ビタミンB群に分類されます。ほうれん草の抽出物から発見されたため葉酸と名付けられました。植物の葉に多く含まれ、黄色結晶で光や熱に不安定な物質です。

葉酸は血液を作る上で重要な役割を果たす栄養素の一つで、ビタミンB12と共に赤血球の生産を助けるビタミンです。貧血予防に必要な栄養素として知られています。

また、代謝に関与しており、DNAやRNAなどの核酸やたんぱく質の生合成を促進し、細胞の生産や再生を助けることから、体の発育にも重要なビタミンです。

DNAは私たちの体を作り正常に機能させるための設計図のもととなる物質です。DNAやたんぱく質の合成がうまくいかないと、うまく体を作り機能させることができません。

「胎児の正常な発育に重要な栄養素」である葉酸は、母親の胎内で胎児の脳や神経管、心臓などの体の重要な部分が形成される妊娠初期に特に多く必要とされ、不足すると子どもに先天性の神経管閉鎖障害などの異常が生じる可能性が高くなることが分かっています。

また近年では、動脈硬化のリスク因子である「血清ホモシステイン」という物質が血液中に増えるのを抑えるはたらきがあることでも注目されています。

食物繊維

大腸の働きを活発にし、腸内をお掃除します。善玉菌を増やして腸内環境を整えます。不足すると腸内に老廃物が溜まり、便秘や肌荒れ、病気の原因にもなります。

食物繊維は「ヒトの消化酵素で分解されない食物中の総体」と定義されています。水に溶ける水溶性食物繊維と、溶けない不溶性食物繊維とに大別されます。消化されないため、エネルギー源にはなりません。

水溶性食物繊維には果物や野菜に含まれるペクチン、コンブやワカメなどのぬるぬるの成分のアルギン酸などがあります。不溶性食物繊維には、植物の細胞壁を構成しているセルロースやヘミセルロース、リグニンなどがあります。カニやエビの殻に含まれるキチンも不溶性食物繊維に分類されます。

水溶性食物繊維も不溶性食物繊維もどちらも体内には吸収されませんが、健康のためには重要な役割を果たしており、第六の栄養素ともいわれ注目されています。

水溶性食物繊維は、水に溶けやすく、水に溶けるとゼリー状になります。小腸での栄養素の吸収の速度を緩やかにし、食後の血糖値の上昇を抑える効果があります。また、コレステロールを吸着し体外に排出することで血中のコレステロール値も低下させます。さらに、ナトリウムを排出する効果もあるので、高血圧を予防する効果もあります。食物繊維は低カロリーで肥満の予防にもなるので、糖尿病、脂質異常症、高血圧、動脈硬化など、さまざまな生活習慣病の予防に効果があります。

水に溶けにくい不溶性食物繊維は、水分を吸収して便の容積を増やします。便が増えると、大腸が刺激され、排便がスムーズになります。また、有害物質を吸着させて、便と一緒に体の外に排出するため、腸をきれいにして大腸がんのリスクを減らしてくれます。

また、どちらの食物繊維も大腸内の細菌により発酵・分解され、ビフィズス菌などの善玉腸内細菌の餌になるため、善玉菌が増え、腸内環境が改善されます。

食物繊維が不足すると、腸内環境の悪化によって便秘になりやすくなります。その結果、痔になったり、大腸癌のリスクが高まったりします。また、糖尿病などの生活習慣病のリスクも高くなります。そのほかにも、食物繊維の多い食品は、低カロリーの上に噛み応えもあり、食べた時の満足感も高いため、食物繊維の多い食事をとることで肥満も防ぐことができます。

通常の食事では食物繊維の過剰摂取の心配はなく、むしろ、現在の日本人は食物繊維が不足ぎみなので、意識して摂る必要があります。

サプリメントなどの健康食品を利用する際は、飲みすぎるとおなかが緩くなったり、他の栄養素の吸収を妨げたりする可能性があるため、注意が必要です。

【こんなお悩みの人にオススメ】

□イライラ
□便秘
□肌トラブル
□アンチエイジング
□貧血
□美白

【選び方・保存のコツ】

新鮮ないちごは、ヘタの緑色が鮮やかで、ピンとしている。果肉の表面にもハリがあり、ツヤがあるものを選びましょう。ヘタの周りが白い場合は未熟の可能性もあります。

買ってきたらすぐ食べるのが良いですが、食べきれなければキッチンペーパーを敷いたバットに重ねずに並べ、ラップやフタをして冷蔵庫の野菜室で1〜2日間は保存可能です。

【美味しい旬は】

4月・5月
※露地の場合の旬です。出荷量のピークは、ハウス物が出回る12月〜2月です。

VOL.422 ゴーヤサラダ

夏野菜のゴーヤを生で食べればビタミンCを余さず摂れる一品

材料(2人分)

ゴーヤ・・・1/2本
トマト・・・小1個
玉ねぎ・・・1/2個
焼豚・・・4枚

A
しょうゆ・・・小さじ1
塩・・・少々
ごま油・・・大さじ1/2
酢・・・大さじ1/2
砂糖・・・小さじ1/2
豆板醤・・・小さじ1/4

作り方

①ゴーヤは半分に切って種とワタをとって斜め薄切りにし、塩(分量外)でもんでしんなりしたら水洗いして、水気をきります。

②トマトはくし形切りを半分に切ります。

③玉ねぎは薄切りにし、塩(分量外)をふってしんなりしてきたら水洗いしてから、水にさらし、水気をきります。焼豚は細切りにします。

④①、②、③を器に盛り付け、混ぜ合わせたAをかけたら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・タンパク質・カリウム・食物繊維

VOL.421 菜の花とたけのこの豆乳クリームパスタ

春野菜ならではの旬野菜でつくる美肌ビタミン豊富な一品

材料(作りやすい分量)

菜の花・・・100g
たけのこ(水煮)・・・ 50g
生ハム・・・6枚
玉ねぎ・・・50g
しいたけ・・・2枚
オリーブ油・・・大さじ1
塩・・・少々
こしょう・・・少々

A
豆乳・・・1/2カップ
卵・・・1個
塩・・・少々
こしょう・・・少々

スパゲッティ・・・150g
粉チーズ・・・大さじ1

作り方

①菜の花は塩(分量外)を加えた熱湯でゆで、冷水にとって冷まします。水気を絞って3cmの長さに切ります。

②生ハムは2cm幅に切り、玉ねぎは薄切りにします。しいたけは石づきを落として薄切りにします。たけのこは穂先を薄いくし形切りにします。

③フライパンにオリーブ油を熱し、玉ねぎ、しいたけ、たけのこを入れて、焦がさないように炒めます。塩、こしょうを振り、菜の花を加えてサッと炒めます。

④スパゲッティーは塩(分量外)を加え、たっぷりの熱湯でかために茹で、水気をきって③に加えて混ぜます。

⑤Aと生ハムをボウルに入れて混ぜ合わせ、④を加えてよく混ぜ合わせます。器に盛り付け、粉チーズを振ったら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンA、ビタミンC・ビタミンE・ビタミンD・ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・ビオチン・タンパク質・カリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄・食物繊維

※春野菜ならではのほろ苦さには、抗酸化作用があります。ビタミンC、βカロテン、ビタミンEなど美容ビタミンの宝庫

VOL.420 にんにく 〜冷え・コリに効く②

独特の香りがビタミンB1の吸収率を上げる元気のもと

バーニャカウダ

野菜にもパンにも合うイタリア伝統の万能ソース

材料(作りやすい分量)

にんにく・・・1個
アンチョビフィレ・・・6枚
オリーブ油・・・1/3カップ
牛乳、水・・・適量
お好みの野菜・・・適量

作り方

①にんにくは皮をむいて鍋に入れる。牛乳と水を半量ずつ混ぜたものをにんにくがひたひたになるまで加え、柔らかくなるまでゆでます。

②①のにんにくを水洗いし、ボウルに入れてフォークなどでつぶし、みじん切りにしたアンチョビ、オリーブ油を加えて混ぜ合わせます。

③器にお好みの野菜を盛り付け、②のソースを添えたら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンE・ビタミンD・ビタミンB1・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・ビオチン・タンパク質・カリウム・ヨウ素・食物繊維

VOL.419 しょうが 〜冷え・コリに効く①

血行を促進して、身体がポカポカ。抗酸化作用とリラックス効果

スパイシージンジャーシロップ

唐辛子入りで温め効果が高い贅沢シロップ

材料(作りやすい分量)

しょうが・・・100g
砂糖・・・100g
はちみつ・・・大さじ2
赤唐辛子・・・1/2本
シナモンスティック・・・2cm
クローブ・・・3個
レモングラス・・・2本
水・・・1/2カップ
レモン汁・・・1/2個分

作り方

①しょうがはすりおろし、赤唐辛子は小口切りにします。

②鍋にレモン汁以外の材料を入れて火にかけ、煮たったら弱火で10分ほど煮ます。

③②にレモン汁を加え、茶こしでこし、瓶などに入れて冷蔵庫で冷やしたら完成です。

※お湯や炭酸水などで3〜5倍にお好みで薄めて飲みます。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンC・ビタミンB1・ビタミンB6・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・カリウム・マグネシウム・鉄・食物繊維

VOL.418 オクラと梅干しのそうめん

胃腸が元気になる、薬味を合わせたさっぱりとした一品

材料(2人分)

オクラ・・・6本
鶏ささ身・・・2本
 塩・・・少々
 酒・・・大さじ½
みょうが・・・2個
梅干し・・・1個

めんつゆ
だし・・・1カップ
しょうゆ・・・大さじ3
みりん・・・大さじ3

そうめん・・・120g

作り方

①鍋に出汁を煮立てて、しょうゆ、みりんを加えてひと煮立ちしたら、冷蔵庫で冷やしておきます。

②オクラは塩(分量外)をふって板ずりし、水洗いして、小口切りにします。

③ささ身は筋をとって、耐熱容器に入れて、塩、酒をふり、ラップをかけて電子レンジで2分30秒〜3分加熱し、中まで火を通します。ラップをかけたまま粗熱をとって、手で裂きます。

④みょうがはせん切りに、梅干しは種をとって刻みます。

⑤そうめんは熱湯で茹で、冷水にとって冷まし、水気を切って器に盛り付けます。①をかけ、②、③、④を彩よく飾りつけたら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・ビオチン・タンパク質・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・食物繊維