「SKIN CARE」カテゴリーアーカイブ

Vol.50 乾燥肌の強い味方

刺激が少ないファンデーション
パウダーファンデーションは肌に負担がかかる添加物が少なく、アレルギーを起こすおそれが少ないので、乾燥肌や敏感肌になっているときは安心なのです。

リキッドやクリームタイプには、粉体を液体の中に分散させるために界面活性剤を使っているほか、水分を含んでいるので防腐剤も入っています。そのため、肌への刺激になりかねないのと、メイクを落とすときも、肌に密着しているぶん、落としにくく負担がかかります。

肌に負担をかけないために
パウダーファンデーションの方が、肌が乾燥しそうな気がしますが、セラミド入りの美容液などをつかって、ベースケアをしっかりしていれば、問題はありません。メイクも落としやすいので、肌にかかる負担も少なくてすみます。

乾燥肌には肌への負担が少ないパウダーファンデーションがオススメということになります。
 

肌のうるおいは食事から

肌の乾燥が気になるときに、積極的に補給したい栄養素はビタミン類です。とくに肌にうるおいをもたらすビタミンAは必須です。
ビタミンAは、本来のみずみずしく、すこやかな肌の状態に近づけ、ターンオーバーを調整して、新しい肌を生み出すサポートをします。

ビタミンと鉄分
ビタミンAは、鶏のレバーや緑黄色野菜に豊富に含まれています。
また乾燥肌は、血行不良によって代謝が悪くなり、ターンオーバーが乱れた結果、起こることもありましすので、血行を促す働きのある鉄分をとって、適度な運動も心がけましょう。

ビタミンA
鶏のレバーやうなぎに豊富に含まれており、次いで、モロヘイヤやにんじん、とうみょう、春菊、ほうれん草、かぼちゃ、大根の葉、ルッコラ、にら、かぶの葉、菜の花、ちんげん菜などにも多く含まれています。

鉄分
レンズ豆や鶏のレバー、高野豆腐、ひじき、しじみなどに豊富に含まれており、次いで、あさりやがんもどき、納豆、きざみ昆布、小松菜、ほうれん草などにも多く含まれています。

Vol.49 ひどく乾燥したら

化粧水がしみる
乾燥がひどくなると肌のバリア機能が低下して肌荒れを起こします。化粧水がしみたり、かゆみを感じるときには、しみるものをやめて、ワセリンや刺激の少ないクリームなどで、水分の蒸発を防ぐことのみにとどめておきましょう。

肌が乾燥して荒れているときにも、紫外線対策は必要になります。クリームを塗ったあとに、パウダーファンデーションかルースパウダー(粉おしろい)を重ねるようにしましょう。これを1週間ていど続けると、肌は徐々に回復するでしょう。

アトピー性皮膚炎
もし乾燥と同時に、強いかゆみがともなったり、目のまわりだけ赤くカサカサになる場合は、アトピー性皮膚炎のおそれがあります。
アトピー性皮膚炎というと子供のころに発症するイメージがありますが、大人になってから発症する成人型アトピー性皮膚炎も増えています。ただの乾燥肌だと思っていたら、実はアトピーだったなんてこともありますので、下記の簡易チェックリストを使って気になるようでしたら、早めに皮膚科の受診をしましょう。

アトピー性皮膚炎の簡易チェック!
□目のまわりと首だけが赤い
□かきむしる、もしくは眠れないほどのかゆみがある
□季節の変わり目に症状が悪化する
□子供のころ、アトピーもしくはぜん息があった
□ダニかハウスダストのアレルギーがあると、いわれたことがある
□手の爪のつけ根部分がかゆくなる
□ひじやひざの内側に湿疹ができやすい
□描くと皮膚がグジュグジュになる

チェックの数が多いほどアトピー性皮膚炎の疑いが高くなります。
☑︎3〜5はやや疑いあり ☑︎6〜8はかなり疑いあり

つづく…

Vol.48 どうしても乾くとき

最強の保湿成分

保湿成分の配合された美容液を使っていても、まだ肌が乾燥するときには、保湿成分の中でも効果の高いセラミド配合の美容液に変えてみることをオススメします。

乾きにくい肌づくり
即効性のあるセラミドは、継続して使うことで肌の水分を増やすことができ、乾きにくい肌をつくることができます。すでにセラミド配合の美容液を使っているのに、まだ乾燥するようであれば、美容液のセラミド含有量が少ないおそれがありますので、商品の見直しをしてみてはいかがでしょうか?

40代以降の場合には、水分だけでなく油分も不足しがちになりますので、セラミド入りの美容液の上にクリームなどを重ねて、油分も同時に補給してみましょう。また、ターンオーバーが高まるピーリングなどの角質ケアを続けると、もともと肌に存在するセラミドを、少しずつ増やすことができます。
 

保湿パックで集中ケア

乾燥しているとメイクのノリも悪くなる傾向にあります。乾燥肌の角質が厚くなっているので、せっかくセラミド入りの美容液を使っていても、もなかなか浸透してくれません。こんな時には保湿パックをオススメします。

固まるタイプのパック
最近のパックというと、シートタイプが主流になっていますが、肌に伸ばすと固まるタイプの方が密閉度が高いので、水分の蒸発を防いでうるおいを肌の奥に染み込ませるのに効果的です。メイクのノリを速攻でアップさせたいときにもオススメです。

日常的にポイントケア
パックをすると、うるおった実感はもちろん、メンタルの面でもお手入れをした充実感が味わえるアイテムです。特別な時だけではなく、日常的なスキンケアに取り入れることが大事です。

パックを定期的に使い続ける事で肌に水分を補い、あとから使う美容液の効果で水分をキープさせれば、肌の改善が早くなるからです。できれば、週に2回程度のケアを心がけるようにしてみましょう。

つづく…

Vol.47 乾燥には保湿美容液

化粧水=保湿ケアではない

保湿はスキンケアの基本ですが、毎日ケアしていても肌が乾燥するという声が後をたちません。それは多くの女性が、化粧水で水分を補うことが保湿だと勘違いをしているからです。まず、「化粧水=保湿ケア」の概念は捨ててください。

正しい保湿ケアとは
保湿ケアとは、肌内部の水分を抱えて離さない、保湿力のある成分を配合した美容液などを与えることにあります。前回お話ししたように、肌の乾燥を防ぐために、化粧水をたくさん使ったり、化粧水をたっぷり含んだシートマスクを使ったりしても、正しい保湿ケアにはなりません。

セラミドやヒアルロン酸、コラーゲン、アミノ酸などの、保湿成分を配合した美容液を与えて、肌の保水力を高めるのが本当の保湿ケアになります。

 

日中の乾燥にうるおい補給

日中、オフィスなどエアコンの影響で、肌が乾燥してくることがあります。その際、化粧水をスプレーする人がいますが、これは逆効果。化粧水が乾くときに、肌の水分まで一緒に奪われてしまうので、一層肌の乾燥を招きます。

うるおいを正しく補充するには、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分を配合した美容液を手のひらに広げって、乾燥している部分を押さえるようにつけましょう。擦らなければメイクはくずれません。

なぜ、乾燥してしまう
日中に肌が乾燥するのは、普段の保湿ケアが足りていないからです。とくに、朝のケアでは、ファンデーションがくずれるからという理由で、乳液やクリームを省きがちな人が多いようです。しかし、日中に肌が乾燥してしまっては意味がありませんので、朝の保湿ケアを見直して、しっかり保湿をするようにしましょう。

つづく…

Vol.46 乾燥の悩み

肌の保湿物質が働かない

「保湿成分」と聞くと、化粧品に配合されているもので、肌の上から塗るもの。と、お思いのかたもいらっしゃるかと思いますが、人間の肌には、もともとうるおいを守る保湿成分があります。

なかでも有力なのが、「角質細胞間脂質」と呼ばれるもので、これが角質細胞のあいだにあって、水分の蒸発を防いでいるものです。いくつかの脂質が含まれて構成されていますが、その約40%を占めているのが「セラミド」で、最強の保湿物質といわれています。

これらの脂質(保湿物質)の量が減ったりして、正常に働かなくなると、肌内の水分を抱えられなくなり、乾燥してしまいます。
肌の中の保湿物質の生産量は、年齢とともに減るため、肌が乾燥しやすくなるのです。また、角層の水分量が減り、乾燥状態が続くと肌はゴワゴワしてきます。

正常なターンオーバーへ

角層には本来、外からの刺激から守る働きがあります。
乾燥とは、角層のバリア機能がそこなわれている状態なので、肌は角層をもっとつくろうとして、細胞の生産速度を早めます。

そうなると、生産速度に追いつけなかった未熟な細胞が、肌の表面に出てきてしまいます。これではちゃんとしたバリアの役目を果たしませんので、さらに角層を厚くしようとして悪循環になり、凸凹した厚みのある角層が出来上がってしまうのです。

この悪循環におちいらないようにするための対策が「保湿ケア」ということになります。

カン違い保湿ケア
×乾燥したら、化粧水をたっぷりとつける
×化粧水をたっぷり含んだシートマスクでケアする
×水分が肌に浸透するように100回パッティングをする
×ベタつきが気になるから化粧水だけしか使わない

つづく…

Vol.45 ピンポイントケア

スキンケアの基本は、肌に負担をかけないシンプルな方法がベスト。
しかし、急にニキビができたり、肌あれしたりすると、それぞれの悩みに対応したケアを施したいと思うことでしょう。

ただやみくもに「ニキビ対策」「シミ対策」と、うたわれている化粧品に頼るのではなく、自分の悩みの原因をとらえて、それに合った適切なケアを知ることから始めましょう。

肌の悩みで困っている
スキンケアの勉強をはじめた当初、「肌の悩みで困っている女性って多いんだね」と感じたので、とくにピンポイントケアの内容については、できるだけ早く、より多くの人に知ってもらったほうがいいと思ったので、通常の内容と合わせて投稿してきました。

これからご紹介する「乾燥」をテーマにした記事は、Vol. 2〜Vol. 8の後半で、ご紹介してきたピンポイントケアの内容をまとめたものとなり、おさらいとなります。

これからも引き続き、お役立てください。   isao sunaga