「AGEING CARE」カテゴリーアーカイブ

Vol.152 コラーゲンを増やす代表的な成分

ビタミンC誘導体

ビタミンCは、そのままでは肌に吸収されにくいため、肌に浸透しやすい形に変えたものです。体内のコラーゲンの合成に必要な成分で、美白作用や皮脂抑制作用、抗酸化作用など、さまざまな効果をあわせもつ万能成分になります。

選び方のポイント
クリームより水に配合した方が安定しやすいので、化粧水で使うのが有効になります。いくつか種類がありますが、その中でも「リン酸アスコルビル」や「バルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)」は浸透力が高いので効果的です。

使用のポイント
朝晩のスキンケアの際に、顔全体に使うようにしましょう。美顔器によって肌の奥まで有効成分を浸透させるイオン導入を、週1〜2回程度行うのも効果的です。ビタミンCをつけると刺激を感じたり、肌が乾燥しやすくなったりする人は、次回紹介する「ナイアシン」をおすすめします。

Vol.151 コラーゲンは化粧品によるアプローチで 2

コラーゲン配合化粧品ではなく増やす働きのある成分を

ちまたではコラーゲン配合の化粧品は人気があり、肌に直接コラーゲンを塗れば浸透して、コラーゲンが増えると思っている人も多いようです。しかしコラーゲンは分子が大きいので、塗っても肌の奥の真皮にまでは浸透しないのです。

化粧品に配合されているコラーゲンは主に、魚などからつくられてますが、仮に肌に浸透したとしても、人間の体は本来、自己以外のものを受けつけませんので、私たちの肌のコラーゲンとして定着することはないのです。ただし、化粧品に使われているコラーゲンは、角層の水分を保つ働きがあるので、保湿成分としては有効になります。

シワ対策にもっとも有効な方法は、コラーゲンを増やす成分の配合された化粧品を使うことです。コラーゲンを増やす成分はいくつかありますが、実際に効果が高いとされているものは、ビタミンC誘導体、ナイアシン(ビタミンB3)、レチノール(ビタミンA)などになります。こららの成分は、真皮まで浸透してコラーゲンの生みの親である線維芽細胞の働きを活性化させ、コラーゲンをつくるのを促します。

Vol.150 コラーゲンは化粧品によるアプローチで

コラーゲンを食べても飲んでも肌のコラーゲンにはならない

前回お伝えしたとおり、シワ予防には肌の弾力であるコラーゲンを増やすケアが有効です。ちまたでは、コラーゲンを食べたり飲んだりすることで、プルプル肌になると語られていますが、実際にはそのまま肌に定着することはありません。

コラーゲンなどのタンパク質は、全て消化されてアミノ酸になり、小腸から吸収されます。吸収されたものは必要に応じて、骨や筋肉、皮膚、脂肪などと、いろいろな組織がつくられます。何をどのくらいつくるかは、ホルモンなどがコントロールしています。

肌のコラーゲンを維持する女性ホルモンんは30代から減りはじめ、閉経とともに急激に減少します。材料があっても生産する力がありませんので、残念ながら、いくら材料となるコラーゲンやアミノ酸をとっても、肌のコラーゲンが増えることはありません。

Vol.149 そのシワ対策は間違っていませんか?

エイジングによるシワとは
真皮のコラーゲンが減ることで、その部分の皮膚を支えきれなくなり、皮膚全体が弾力を失うのが原因です。

× 保湿化粧品で肌表面にうるおいを補給は 間違い!!

真皮性のシワには効果はない
保湿ケアは、角質にうるおいを与えるためのものであって、真皮のコラーゲンを増やすものではありません。保湿はシワ対策ではなくて肌のバリアを守るためのものです。シワをひっぱったりするマッサージでクリームを塗り込んだりすると、逆にコラーゲンが傷めてしまいシワを悪化させることにもなります。

◎ 肌の奥の弾力を高めるスプリングケア 正解!!

真皮性のシワに効果あり
ベッドのスプリングに弾力があれば、押しても戻ってくるように、表面はつねにピンとした状態が保たれます。スプリングケアとは、つまりコラーゲンを強化することが、有効なシワ対策となります。そのためにはレチノールなどの成分が有効になります。

小ジワは保湿で薄くなる!?

初期の小ジワは乾燥が原因になるので、保湿すれば改善するとよく言います。しかし保湿で改善するシワとは、見えるか見えないかのごく薄いものになります。では、どこまでが乾燥のシワで、どこからが真皮のシワなのでしょうか。

ちりめんジワと小ジワ
確認方法は、入浴後に鏡を見て消えているのが乾燥によるシワになります。ここでは明確に区別するために、乾燥によるものをちりめんジワと呼び、真皮のシワでごく浅いセルフケアで改善できるものを小ジワと呼んでいきます。

つづく…

Vol.148 シワ対策で強化するのは弾力のケア

乾燥するとシワになるという誤解

乾燥のせいか、目元の小ジワが急に目立ってきたので、保湿クリームを塗っています。と言うような相談をされる人が多いようですが、どうやら肌の乾燥=シワになると言うことが定説になっているようです。

しかし、女性が気にしているシワの多くは肌の乾燥ではなく、加齢によって肌の奥の真皮にあるコラーゲンが減少することが原因です。肌表面にうるおいを補う「保湿」だけでは、シワは改善しないのです。

肌の弾力を担うコラーゲンがシワ対策のカギ

コラーゲンの主な役割は、真皮で網目状のネットワークをつくり、ベッドのマットレスのスプリングのように肌の弾力を支えることになります。ところが加齢で量が減ったり変性したりして、スプリング構造が保てなくなります。そうなるとスプリングの壊れてしまったマットレスに凹みができてしまうように、肌の表面に深いシワが現れることになります

加齢によるシワ対策にはコラーゲンを増やして、肌の弾力を強化することが重要になります。

つづく…

Vol.147 守りのエイジングケア2

肌の水分量を高める「セラミド配合化粧品」

セラミドは、表皮の角質細胞の間を埋めるように存在している保湿物質です。肌のうるおいを保つ働きをするセラミドは、表皮でつくられますが年齢とともに生産量が少なくなっていきます。

すると肌が乾燥して、カサつきや肌あれがおこりやすくなります。セラミドを配合した化粧品が保湿のカギとなります。

活性酸素から肌を守る「抗酸化化粧品」

老化のスピードを遅くするためには、活性っ酸素を抑制して肌の酸化を防ぐ抗酸化化粧品を使うことも大切になります。