VOL.294 エイジングケアに有効なマシンの種類 4

フラクショナル

レーザーなどのエネルギーを細かい点状に集約して、細くて深い皮膚に到達させます。当たった部分は火傷になりますが、非常に細かい(毛穴より小さい)火傷なので自然に修復されていきます。火傷した部分が再生するときに皮膚が生まれ変わりますので、リモデリング(入れ替え)とも言われています。

ニキビ跡にもっとも有効で、毛穴の開きやさまざまな傷跡、妊娠線、シワ、たるみなどにも効くタイプがあります。主な機種名は「フラクセル」「eCO2(エコツー)」「モザイク」「パール」「スターラックス1540」「スターラックス2940」「アファーム」などがあります。「マトリックスIR」は、半導体レーザーをフラクショナル化したものを高周波と組み合わせたものになり、たるみに即効性があるといわれています。

超音波

「ウルセラ」というマシンが、たるみ治療器としてFDA認可されています。超音波で筋膜を焼いて縮ませるもので、痛みが強く、一回の治療費も20万円以上と高額ですが、効果も高いといわれています。

※FDAとは
Food and Drug Administration アメリカ食品医薬品局のこと。食品や医薬品、化粧品、医療機器などの消費者が日常的に接する製品の安全性や有効性を厳しく検査し、承認や規制、製造、流通の監視などを行うアメリカ合衆国の政府機関です。

リラックス系マシン美容

「インディバRF」は、ラジオ波の中でも低い周波数帯を用いて皮膚深部を加熱し、活性化させる治療方法です。もともとはがんの治療のために開発されたものですが、費用効果があることが知られており、メディカルエステの分野で使われております。

電極でマッサージするようにして使用するので、痛みはなく快適です。シワの治療や痩身(そうしん)のために使われていますが、劇的な変化を起こすものではないマイルドな治療となります。

VOL.293 エイジングケアに有効なマシンの種類 3

高周波(ラジオ波 Radio Frequency)

高周波とは、光ではなく電気エネルギーで、古くからは電気メスとして用いられてきました。メラニンに吸収されにくいため、東洋人の肌でも火傷をしにくいというメリットがあります。

主な機種名は「サーマクール」。この高周波マシンは、たるみ治療のスタンダードになっています。「テノール」や「ポラリス」などの名を持つ高周波マシンもありますが、肌への作用はそれぞれ異なります。また「フォトRFオーロラ」という機種は、高周波にシミや赤みに有効なAPL(Advanced Pulse LightはIPLの進化形です)を組み合わせるといったものもあります。高周波と赤外線を組み合わせたマシン「フォトRFリファーム」や「リファームST」なども作られています。

赤外線・IR(Infra Red)

赤外線には温熱効果があることは広く知られていますが、それを強力にして皮膚に照射し、熱によってコラーゲンの生産を活性化するものになります。主な機種名は「タイタン」が有名です。

VOL.292 エイジングケアに有効なマシンの種類 2

レーザー以外の光を用いたマシン

IPL(Intense Pulsed Light)

主にハロゲン光を光源とした治療器です。IPLはレーザーに似ていますが、レーザーよりも広い波長(ブロードバンド)の光を発するため、シミやシワ、赤み、ニキビ、脱毛など、さまざまな症状に効果があります。ただし、さまざまな症状に反応するため、肌が黒っぽい人の場合は火傷を起こしやすくなります。

LEDライト(レーザーでないタイプ)

ダイオードーが発光する光を照射して、皮膚を活性化したり、炎症を抑えたりするなどの効果をもつ治療になります。電灯のような光を当てるだけなので、痛みはなく安全でやさしい治療です。(そのぶん効果もマイルド)

白色(830nm)、赤色(633nm)、青色(415nm)の3種類が主に用いられており、白色と赤色はリフトアップやエイジングケア用、青色はブルーライトと呼ばれ、ニキビ治療に使われています。主な機種名は「オムニラックス」などです。

VOL.291 エイジングケアに有効なマシンの種類

エイジングケアに用いられるレーザー

主にレジュビネーションを目的として使われているものをご紹介します。(同名のレーザーでも種類があり、シミに使うものや脱毛に使うものもあります)

ヤグレーザー

機種名は「ジェントルヤグレーザー」「レーザージェネシス」などがあります。

ダイ(色素)レーザー

血管に作用して赤みを改善する特徴を持っています。「ロングパルス色素レーザー(Vビーム)」などが、赤ら顔の治療やレジュビネーションに使われています。

アレキサンドライトレーザー

機種名は「ロングパルスアレキサンドライトレーザー(ジェントルルース)」などがあります。

ダイオードレーザー

ロングパルスのものはレジュビネーション効果を持っています。

VOL.290 エイジングケアに有効なマシン

私にはどのマシンが一番いいのか?と迷ってしまう人も多いかと思います。ほとんどのマシンが輸入品で、世界中のメーカーが開発にしのぎを削っています。自動車のように、バージョンアップやリニューアル、モデルチェンジなどをくり返していくため、全てに精通するのは難しいくなります。

また、その人の肌の状態から、どのような効果を望むかによってマシンの選択も変わってきます。肌質や肌の色によって、マシン治療の反応は違いますので、友達が受けて良かったからという理由だけで、同じ治療をしても結果が違ってきます。

一般の人が自分に合ったマシンを自分で選ぶことは難しいので、基本的には医師と相談して決めることになりますが、受診するときにある程度の予備知識を持っていたほうが、医師との話を理解しやすくなりますので、患者にとっても安心できるでしょう。

次回から大まかなマシンの種類を把握していきましょう。

VOL.289 マシン美容の心得

マシン美容を受けるとき確認すること

自分のニーズにあった治療なのか

たとえば、シワが明らかに消えた方がいいのか、全体に針が出たほうがいいのか、肌がきれいになったというレジュビネーション的な効果がいいのか。自分がどういう改善を望んでいるのか、ハッキリしておきましょう。

ダウンタイムはどのくらいなのか

ダウンタイムとは、かさぶたができる、メイクができなくなるなど、生活が制限されるような期間のことを指します。高い効果をねらえばダウンタイムが1週間以上になる場合もあります。

どのくらいの期間、効果が維持されるのか

マシン美容の効果は、一時的なものから永続的といえるものまであります。自分のコラーゲンが増えるものは永続的ともいえますが、治療をやめるとコラーゲンがまた壊れていきます。

フェイスリフト(シワ取り)手術をしても効果は5〜10年といわれています。一時的にしか保たないものはイヤといっても、一度受けたら二度とシワができなくなるという治療はありませんので、アンチエイジングは果てがないともいえます。ほとんどのマシン美容は、数ヶ月〜1年おきにタッチアップ(再治療)が必要になります。

どんななリスクがあるのか

皮膚が腫れる、かさぶたができるなどの症状とともに、ダウンタイムについても確認しておきましょう。

どれだけの費用がかかるのか

決して安い治療とはいえませんので、期間を含めて総額でいくらくらいになるか確認しておきましょう。

マシン美容を受ける前に、上記の5点を必ず確認しておきましょう。

Make a feels & Give to you