「ビオチン」カテゴリーアーカイブ

VOL.507 鶏レバー〜鉄分チャージ

鉄分チャージのためにもっと食べたい鶏の肝臓

【主な栄養素】

体内に酸素を巡らせて血色のいい肌をつくってくれるヘモグロビンに必要なミネラルです。不足すると貧血の原因となります。特に女性は不足しがちな栄養素です。

鉄分はからだの中に約3gあるといわれています。そのうち約65%は血液中のヘモグロビンの構成成分となり、酸素運搬という重要な役割を果たしています。吸収された鉄分は、酸化され、アポトランスフェリンというたんぱく質と結合してトランスフェリンとなり、血液に乗って体中に運ばれます。輸送された鉄分は、ヘモグロビンとなって酸素の輸送に関与するほか、筋肉中に酸素を蓄えるミオグロビンの構成成分になります。

食品中に含まれる鉄分は、ヘム鉄と非ヘム鉄とに分けられます。たんぱく質と結合しているヘム鉄は肉や魚などの動物性食品に多く含まれていて、ヘム鉄以外の無機鉄を非ヘム鉄と言い、こちらは植物性食品に多く含まれています。

鉄分は日本人が不足しやすい栄養素の一つで、不足すると鉄欠乏性貧血になります。貧血になるとからだが重い、息がきれる、顔色が悪い、疲れやすいと感じるようになります。

貧血予防のためには、鉄分だけを補えばいいというわけではありません。ヘモグロビンは鉄(ヘム)とたんぱく質(グロビン)が結合してできているので、たんぱく質も摂取する必要があります。また、赤血球の合成に必要な、ビタミンB12や葉酸も十分に摂取しましょう。

通常の食事では過剰になることはありませんが、サプリメントなどによる過剰摂取は注意しましょう。長期にわたり過剰に摂取しつづけると鉄沈着症を発症する恐れもあり、非ヘム鉄サプリメント摂取で便秘、胃部不快感などの副作用がおこることもあるようです。

ビタミンB2

ビタミンB2は水溶性のビタミンで、糖質、脂質、タンパク質の代謝、エネルギー生産に関わる酸化還元酵素の補酵素として働きます。特に脂質の代謝を助け、皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生に役立ちます。

ビタミンB1が糖質の代謝に関わるのに対して、ビタミンB2は特に脂質の代謝を助け、皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生に役立ちます。「発育のビタミン」ともいわれ発育促進と美容に欠かせない栄養素です。

ビタミンB2が不足すると
成長促進、皮膚や粘膜の保護といった働きがある栄養素なので、不足すると脂漏性皮膚炎、口内炎、舌炎、口角症、子どもの成長障害などを引き起こすことがあります。

ビタミンB2を過剰摂取すると
過剰摂取した場合は尿中に排泄されるため、過剰症の心配はありません。

現代人には不足がちな栄養素なので、食べ物から積極的に摂取しましょう。

ビタミンA

動物性のビタミンAは、植物に含まれているβカロテンよりもそのまま摂取ができます。吸収率もより高く、粘膜や肌の健康維持に役立ちます。

ビタミンAの主要な成分であるレチノールには、目や皮膚の粘膜を健康に保ったり、抵抗力を強めたりする働きがあります。また、レチノールは、視細胞での光刺激反応に関与するロドプシンという物資の合成に必要なため、薄暗いところで視力を保つ働きもあります。最近ではレチノールが上皮細胞で発癌物質の効果を軽減するといわれています2)。

 一方、プロビタミンAであるカロテンにはβ(ベータ)型の他にα(アルファ)型、γ(ガンマ)型、クリプトキサンチンなどがありますが、ビタミンAの効果が最も高いのはβ-カロテンです。とはいえ、すべてがビタミンAに変換されるわけではなく、吸収効率やビタミンAへの変換率を考慮すると、β-カロテンはレチノールの6分の1の効力に相当すると見積もられます。

摂取不足
通常の食生活であればビタミンAが不足することはほとんどありません。

ビタミンAが不足すると暗順応障害が起こり薄暗いところでものが見にくくなり、やがて夜盲症になります。また、角膜や結膜上皮が乾燥し、角質化するほか、皮膚や粘膜でも、乾燥、肥厚、角質化が起こります。小児の場合は成長が停止する場合もあります。

過剰摂取
反対に脂溶性ビタミンである、ビタミンAは過剰に摂取しても、健康障害が起こることが知られています。

ビタミンA過剰症の症状として、頭痛が特徴的であるほか、急性の過剰症としては脳脊髄液圧の上昇や、慢性的な過剰症として、頭蓋内圧亢進症や皮膚のはげ落ち、口唇炎、脱毛症、食欲不振、筋肉痛などの症状が見られることが知られています。
ビタミンAの過剰症は通常の食事ではほとんど起こりませんが、サプリメントを利用したり、ビタミンAを特に多く含むレバーを過剰に食べたりする際は注意しましょう。

また、β-カロテンからのビタミンAへの変換は必要に応じて厳密に調節されているため、β-カロテンによるビタミンAの過剰症は起こらないとされています。

【こんなお悩みの人にオススメ】

□冷え・コリ
□肌トラブル
□アンチエイジング
□不眠
□生理不順
□貧血

【選び方・保存のコツ】

鶏レバー独特の臭みは時間の経過によって出てくるものです。とにかく新鮮なものを選ぶことが肝心です。赤色が鮮やかで、見た目にハリがあるものがオススメです。ぼんやり白く見える場合は避けましょう。

買ってきたらすぐに汚れを取り除き、冷蔵庫で保存をします。遅くとも翌日には調理しましょう。濃いめの味付けで煮て保存するのも良いでしょう。

鶏レバーで摂れる美肌栄養素

ビタミンA・ビタミンC・ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・ビオチン・タンパク質・カリウム・リン・鉄・亜鉛

VOL.499 牛すね肉と野菜の煮込み

ゴロゴロ野菜とコラーゲンたっぷりの贅沢スープ

材料(4人分)

牛すね肉・・・400g
 塩・・・少々
 こしょう・・・少々

ブロッコリー・・・150g
カリフラワー・・・100g
玉ねぎ・・・1個
セロリ・・・1本
赤ワイン・・・1/4カップ

A
トマトピューレ・・・大さじ4
中濃ソース・・・大さじ2
塩・・・少々
こしょう・・・少々

ニンニク・・・1片
油・・・大さじ1

B
バター・・・大さじ1と1/2
小麦粉・・・大さじ1と1/2

作り方

①牛肉は一口大に切って、塩、こしょうをふります。ブロッコリー、カリフラワーは小房に分けて、塩(分量外)を加えた熱湯で茹で、ザルにとって水気をきります。

②玉ねぎはくし形切りにし、さらに半分に切ります。セロリは筋をとり、大きめの乱切りにします。ニンニクは皮をむき、叩いてつぶします。

③鍋に油、ニンニクを入れて弱火にかけ、香りが出たら中火にして牛肉を加え、表面に焼き色をつけます。

④③に赤ワインを加えてアルコールを飛ばし、ワインが半量ほどになったらひたひたの水(分量外)を加えます。煮立ったら弱火にし、肉が柔らかくなるまで2〜3時間煮込みます。(途中水が少なくなったら足します)

⑤玉ねぎ、セロリ、Aを加えて、味がなじむまで弱火で20分ほど煮ます。

⑥仕上げによく混ぜ合わせたBを加えてとろみをつけ、ブロッコリー、カリフラワーを加えてサッと煮たら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

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VOL.498 牛肉入り中華風炊き込みご飯

たっぷりのキノコでご飯を減らすヘルシーな一品

材料(6人分)

牛もも薄切り肉・・・200g
 しょうゆ・・・大さじ1
 酒・・・大さじ1
 片栗粉・・・大さじ1/2

米・・・2カップ
エリンギ・・・4本
にんじん・・・30g
チンゲン菜・・・1株
しょうが・・・1片

A
オイスターソース・・・大さじ1/2
砂糖・・・小さじ1
しょうゆ・・・大さじ1/2
酒・・・大さじ1
水・・・1カップ

作り方

①米は炊く30分前にとぎ、ザルにあげて水気をきります。

②牛肉は食べやすい大きさに切り、しょうゆ、酒で下味をつけてから、片栗粉をまぶします。エリンギは3〜4cmの長さにしてから縦に薄切りにします。

③にんじん、しょうがはせん切りにします。チンゲン菜は斜め1.5cm幅に切り、少量の塩、油(各分量外)を加えた熱湯でサッと茹で、ザルにあげて水気をよく切ります。

④鍋にA、しょうがを入れて火にかけ、煮立ったら牛肉を広げながら加えます。肉の色が変わったら、にんじん、エリンギを加えてサッと煮ます。ザルにあげて具材と汁を分けます。

⑤①を炊飯器に入れて、④の煮汁、水を合わせて通常の水加減にして炊きます。炊き上がったら④の具材、チンゲン菜を加え、混ぜ合わせたら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

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VOL.495 秋になったら味わいたい 〜さんま

EPA、DHAを豊富に含む脂が魅力です。EPAは血液をサラサラにし、DHAは脳に働きかけます。ビタミンB2は皮脂の調整に役立ちます。

さんまの黒酢薬味だれ

黒酢と薬味で臭みを抑えてさっぱり味わう一品

材料(2人分)

さんま・・・2尾
 塩・・・少々
 酒・・・大さじ1/2

小麦粉・・・適量
油・・・大さじ1/2
しょうが・・・1/2片
長ねぎ・・・5cm
香菜・・・適量

A
しょうゆ・・・大さじ2/3
酒・・・大さじ1/2
黒酢・・・大さじ2/3
砂糖・・・小さじ1/3
実山椒・・・適量

作り方

①さんまは頭、ワタを取り除きます。水洗いして水気を拭き取って、塩、酒で下味をつけて、しばらくおきます。

②フライパンに油を熱し、薄く小麦粉をつけたさんまを入れて、中火でこんがり焼き、中まで火を通します。

③しょうがはせん切りにして、長ねぎは白髪ねぎにします。Aの実山椒は粗く挽き、その他のAと混ぜ合わせます。

④器に②を盛り付けて、しょうが、長ねぎ、手でちぎった香菜をのせ、Aをかけたら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

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VOL.494 夏になったら味わいたい 〜うなぎ

ビタミンB1、B2が豊富なうなぎは夏のスタミナ源として昔から親しまれています。ビタミンAは吸収率もよく、美肌に効果的です。

うなぎのチヂミ

にらや卵もスタミナ源にパリッと焼いて食感も楽しむ一品

材料(2人分)

鰻の蒲焼き・・・1串
にら・・・1/2束

A
卵・・・1個
小麦粉・・・1/2カップ
塩・・・少々
水・・・1/4カップ

油・・・大さじ1/2
ごま油・・・大さじ½

B
酢・・・大さじ1/2
しょうゆ・・・大さじ1/2

いり黒胡麻・・・適量

作り方

①うなぎは2cm幅に切り、にらは1cmの長さに切ります。

②ボウルにAの卵を溶きほぐして、その他のAを加えて生地をつくり、①を加えて混ぜ合わせます。

③フライパンに油、ごま油を熱し、②を流し入れて、丸く形を調えます。両面を色よく焼き、中まで火を通します。

④食べやすい大きさに切り、器に盛り付け、黒ごまを振りかけたら完成です。混ぜたBをつけて食べます。

このレシピで摂れる美肌栄養素

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VOL.488 タイめし

切り身でつくるタイの出汁を生かした炊き込みご飯

材料(6人分)

タイ(切り身)・・・2切れ
 塩・・・小さじ¼
 酒・・・小さじ⅔

米・・・2カップ
雑穀・・・大さじ2

A
しょうゆ・・・大さじ2/3
塩・・・小さじ1/3
だし(または水)・・・1カップ
水・・・1カップ

菜の花・・・1/2束

作り方

①タイは塩、酒で下味をつけて、30分ほどおきます。米は炊く30分以上前にといで、ザルにあげて水気をきります。

②炊飯器に米、雑穀を入れて、Aを加えてひと混ぜし、タイをのせて炊きます。

③菜の花は茹でて細かく刻んでおきます。

④炊き上がったらタイの骨と皮を取り除き、③を加えます。全体を混ぜて、器に盛り付けたら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

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