「スキンケア」カテゴリーアーカイブ

VOL.384 玉ねぎ〜血液サラサラ

辛味成分が血液をサラサラにしてくれる

【主な栄養素】

カリウム

体液のバランスを整えるのに不可欠なミネラルです。

カリウムは、細胞の浸透圧を維持しているナトリウムとバランスをとりながら細胞を正常に保ち、血圧の調整したりして、常に一定したよい体内の状態(恒常性)を維持することに役立っています。

ナトリウムはとり過ぎると高血圧の一因になりますが、その一方でカリウムは血圧を下げる働きがあります。ナトリウムを体外に出しやすくする作用があるため、塩分の摂り過ぎを調節するのに役立ちます。

また、カリウムが不足すると脱力感、食欲不振、筋無力症、精神障害、不整脈、むくみ、などの症状がみられることがあります。近年では、カリウムの摂取量を増やすことによって脳卒中の予防や骨密度の増加につながることもわかっています。

硫化アリル

ネギ類やにんにくなど、主にユリ科の植物に含まれる香り成分であるアリシンが含まれています。アリシンは硫化アリルの一種です。

アリシンは体内で胃の消化液の分泌を活発にし、食欲を増進させたり、ビタミンB₁の吸収を高めたりするなどの働きをしています。そのため、ビタミンB₁を多く含む豚肉や大豆などと一緒に食べると良いといわれています。

またアリシンは水溶性の成分のため水にさらすと溶け出し、さらに加熱に弱い性質を持つため調理の際は注意が必要です。たまねぎに含まれているアリシンは、水にさらす時間を短くし、そのまま生で食べることが良いとされています。切ったたまねぎは15分ほど空気に触れさせてから調理すると、加熱してもアリシンが壊れにくくなるといわれています。

動脈硬化を予防する効果​
たまねぎに含まれているアリシンには血液をサラサラにする効果に加え、善玉コレステロールを増やし悪玉コレステロールを減らす働きがあります。コレステロールの増加を抑えて血液の凝固を遅らせるため、動脈硬化予防や血流を改善する効果が期待できます。

疲労回復効果
たまねぎに含まれているアリシンには、疲労回復効果があるといわれています。
アリシンはビタミンB1と結合するとアリチアミンに変換されます。変換されることによって、長く血液中に留まることが可能になり、長時間に渡って疲労回復のために利用されます。

また、アリシンにはビタミンB1の吸収を高める働きもあります。ビタミンB1は食事から摂った糖質をエネルギーに変えるために必要とされる栄養素です。糖質をエネルギーに変える力が低下してしまうと、疲労物質である乳酸が溜りやすくなり、疲労を感じるようになります。

食物繊維

大腸の働きを活発にし、腸内をお掃除します。善玉菌を増やして腸内環境を整えます。不足すると腸内に老廃物が溜まり、便秘や肌荒れ、病気の原因にもなります。

食物繊維は「ヒトの消化酵素で分解されない食物中の総体」と定義されています。水に溶ける水溶性食物繊維と、溶けない不溶性食物繊維とに大別されます。消化されないため、エネルギー源にはなりません。

水溶性食物繊維には果物や野菜に含まれるペクチン、コンブやワカメなどのぬるぬるの成分のアルギン酸などがあります。不溶性食物繊維には、植物の細胞壁を構成しているセルロースやヘミセルロース、リグニンなどがあります。カニやエビの殻に含まれるキチンも不溶性食物繊維に分類されます。

水溶性食物繊維も不溶性食物繊維もどちらも体内には吸収されませんが、健康のためには重要な役割を果たしており、第六の栄養素ともいわれ注目されています。

水溶性食物繊維は、水に溶けやすく、水に溶けるとゼリー状になります。小腸での栄養素の吸収の速度を緩やかにし、食後の血糖値の上昇を抑える効果があります。また、コレステロールを吸着し体外に排出することで血中のコレステロール値も低下させます。さらに、ナトリウムを排出する効果もあるので、高血圧を予防する効果もあります。食物繊維は低カロリーで肥満の予防にもなるので、糖尿病、脂質異常症、高血圧、動脈硬化など、さまざまな生活習慣病の予防に効果があります。

水に溶けにくい不溶性食物繊維は、水分を吸収して便の容積を増やします。便が増えると、大腸が刺激され、排便がスムーズになります。また、有害物質を吸着させて、便と一緒に体の外に排出するため、腸をきれいにして大腸がんのリスクを減らしてくれます。

また、どちらの食物繊維も大腸内の細菌により発酵・分解され、ビフィズス菌などの善玉腸内細菌の餌になるため、善玉菌が増え、腸内環境が改善されます。

食物繊維が不足すると、腸内環境の悪化によって便秘になりやすくなります。その結果、痔になったり、大腸癌のリスクが高まったりします。また、糖尿病などの生活習慣病のリスクも高くなります。そのほかにも、食物繊維の多い食品は、低カロリーの上に噛み応えもあり、食べた時の満足感も高いため、食物繊維の多い食事をとることで肥満も防ぐことができます。

通常の食事では食物繊維の過剰摂取の心配はなく、むしろ、現在の日本人は食物繊維が不足ぎみなので、意識して摂る必要があります。

サプリメントなどの健康食品を利用する際は、飲みすぎるとおなかが緩くなったり、他の栄養素の吸収を妨げたりする可能性があるため、注意が必要です。

【こんなお悩みの人にオススメ】

□冷え・コリ
□便秘
□肌トラブル

【選び方・保存のコツ】

根や芽が出ていない、外側の茶色い皮がパリッとしているものが新鮮です。丸みがあって、触ってみって芯がかたく感じられるものを選びましょう。

玉ねぎは湿気がこもらない風通しのよい常温保存がオススメです。日の当たらないところに置けば数週間はもちます。吊るしておくのがなお良いのですが、難しければ新聞紙でふんわり包んでおきましょう。

新玉ねぎは傷みやすいのでお早めに。

【美味しい旬は】

3月・4月
※これは新玉ねぎの旬です。品種や産地に幅があるので一年中が旬になります。

VOL.383 トマトとオクラの和えもの

ねばねば野菜との簡単和えもの

材料(2人分)

トマト・・・小1個
オクラ・・・5本
ちりめんじゃこ・・・大さじ3

A
塩・・・少々
酢・・・小さじ1
だし・・・大さじ2

作り方

①オクラは塩(分量外)をふって板ずりし、サッと塩茹でして小口切りにする。

②トマトはくし形切りにして、さらに半分に切ります。

③ボウルに①と②、ちりめんじゃこを入れて、Aを加えてよく和えたら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンD・ビタミンK・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・葉酸・カリウム・カルシウム・マグネシウム・食物繊維

VOL.382 トマトのシーザーサラダ

ワインとよく合うブルーチーズが香る濃厚なサラダ

材料(2人分)

トマト・・・250g
ベビーリーフ・・・1袋
ゴルゴンゾーラ・・・40g

A
酢・・・大さじ½
油・・・大さじ1
塩・・・少々
こしょう・・・少々

作り方

①トマトはくし形に切ります。ベビーリーフは水につけてパリッとさせます。

②ゴルゴンゾーラは手で適当な大きさにちぎって、Aと混ぜ合わせます。

③①を混ぜ合わせて器に盛り付け、②をかけたら完成です

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンK・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・タンパク質・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・亜鉛・鉄・食物繊維

VOL.381 プチトマトとオリーブのマリネ

オイルと合わせる、リコピンの吸収率が上がる一品

材料(2人分)

プチトマト・・・6個
ブラックオリーブ・・・6個
グリーンオリーブ・・・6個

A
にんにく・・・1/4片
バジル・・・2枚
オリーブ油・・・大さじ1と1/2
塩・・・少々

パルメザンチーズ・・・30g

作り方

①Aのにんにくとバジルはみじん切りにし、そのほかのAの材料と混ぜ合わせて味をなじませます。

②プチトマトはヘタをとって十字に切り目を入れます。食べやすい大きさに割ったパルメザンチーズとオリーブと①で和えて味をなじませたら完成です。

③①を混ぜ合わせて器に盛り付け、②をかけたら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンK・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・葉酸・タンパク質・カルシウム・リン・亜鉛

VOL.380 トマトの冷製パスタ

食欲がないときでも美味しい、美肌効果の一品

材料(2人分)

トマト・・・250g
にんにく・・・1/4片
バジル・・・3〜4枚
オリーブ油・・・大さじ1
塩・・・適量
パスタ(カッペリーニ)・・・120g

作り方

①トマトは種をとって角切りにし、にんにくはみじん切りにします。バジルは飾り用を残し、あとはせん切りにします。材料をオリーブ油、塩とよく混ぜて、2〜3時間おいて味をなじませます。

②大きめの鍋に塩(分量外)を加えた熱湯でパスタをゆでます。ゆで上がったら冷水につけて冷まします。

③水パスタの水気をきってから、①をパスタ全体になじむように和えます。

④③を器に盛り付け、飾り用のバジルを添えたら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンK・ビタミンB6・ナイアシン・葉酸

VOL.379 トマト〜美肌をくれる

元気と美肌をくれる真っ赤でジューシーな健美野菜

【主な栄養素】

ビタミンC

抗酸化作用が強いので、アンチエイジングにオススメの栄養素。

ビタミンCは、水溶性ビタミンの一つで、壊血病を予防する成分として、オレンジ果汁から発見されました。

多くの哺乳動物では、体内でブドウ糖からビタミンCを合成することができますが、人やモルモットなどの一部の動物は、合成に必要な酵素がなくビタミンCを合成できないため、食事からビタミンCを摂取しなければなりません。

ビタミンCはアスコルビン酸ともいわれ、骨や腱などの結合タンパク質であるコラーゲンの生成に必須の化合物になります。毛細血管・歯・軟骨などを正常に保つ働きがあり、皮膚のメラニン色素の生成を抑え、日焼けを防ぐ作用や、ストレスやかぜなどの病気に対する抵抗力を強める働きがあります。

最近ではビタミンCの抗酸化作用が注目され、がんや動脈硬化の予防や老化防止にビタミンCが有効であることが期待されています。

ビタミンCが不足すると、コラーゲンが生成されないため、血管がもろくなり出血を起こします。これが壊血病(かいけつびょう)です。壊血病のそのほかの症状としては、いらいらする、顔色が悪い、貧血、筋肉減少、心臓障害、呼吸困難などがあります。

ビタミンCは、果実類、野菜類、いも及びでん粉類、し好飲料類に多く含まれています。また、ビタミンCは熱に弱く、加熱調理により分解されますが、じゃがいもやさつまいもなどはビタミンCがでんぷんにより保護されているため、調理後にもほとんど分解されずに残ります。

ペクチン

ペクチンはりんごや柑橘類に含まれる食物繊維の一種です。加工食品の添加物にも活用されています。水溶性と不溶性のものがあり、コレステロール値、血糖値の低下や便秘・下痢の解消効果、疲労回復効果などがあります。
※トマトの種のまわりにあるジェル状の部分にあります。

リコピン

リコピンとは、カロテノイドの一種で、トマトやすいかに多く含まれている赤色の天然色素です。強力な抗酸化作用を持ち、悪玉(LDL)コレステロールの酸化を防ぐことから、血流を改善する効果や生活習慣病を予防する効果、美肌効果、肥満予防効果、視覚機能改善の効果などが期待されています。

【こんなお悩みの人にオススメ】

□冷え・コリ
□イライラ
□便秘
□肌トラブル
□アンチエイジング
□美白

【選び方・保存のコツ】

皮にツヤとハリがあり、真っ赤に熟しているものがオススメ。持ってみて重みを感じるものが甘みが強いとされています。また、ヘタが黒いものは未熟のうちに収穫し、人工的に完熟させたトマトの可能性があります。

まだ青みがあれば常温で、完熟したらポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。冷凍にも向いています。

【美味しい旬は】

6月〜8月
※通常のトマトは夏野菜です。フルーツトマトは春が旬のものもあります。