「SKIN CARE」カテゴリーアーカイブ

Vol.10 肌体力と毛細血管

命のパイプライン
毛細血管の大きな役割は栄養と酸素を運ぶことと二酸化炭素と老廃物を回収することです。細胞に十分な栄養と酸素がなければ肌のすみずみに行き届かなくなるうえに、老廃物が溜まっていますので、肌のくすんだり乾燥したりしてしまうのです。また、老廃物を含むリンパ液は、リンパ管から吸収されて常に新しくなっています。

日ごろの運動やマッサージが大事な理由は、血行をよくすることにあります。現代人は睡眠不足や喫煙、ストレスに囲まれていますので、意識的に血行促進するケアや生活習慣を身に付けておきましょう。

もちろん食生活も大事です。
無理なダイエットで栄養が不足したり偏らないようにして、肌に必要な栄養素を十分にバランス良くとることも大事です。

つづく…

Vol.9 肌体力と肌の潤いは食事から 2

ハリや弾力のもの
若い頃パンとしたハリのある肌をキープできるのは、線維芽細胞がヒアルロン酸やエラスチン、ヒアルロン酸などを順調に生み出しているからです。

真皮の約70%はコラーゲンと呼ばれる線維が占めていて、このコラーゲンを繋いでいる線維がエラスチンです。コラーゲンとエラスチンの骨組みの間を埋めているのがヒアルロン酸などのゼリー質です。

年齢とともに線維芽細胞が減ったり働きが衰えたりするため、肌のハリや弾力がなくなってきたと感じるのです。
さらに、紫外線や酸化や糖化の影響によってもコラーゲンやエラスチンが変形し肌の衰えが加速しますので、日頃から紫外線対策や線維芽細胞を元気にするアンチエイジング化粧品を使って予防しましょう。

美味しく食事から
ビタミンA(βカロチン)はレバーや緑黄色野菜に多く含まれています。
栄養素の量で言えば鳥のレバーは群を抜いて多く含まれていますが、女性の中にはちょっと苦手って方も少なくないと思います。

うなぎ、モロヘイヤなどが栄養素が高くなっていますが、普段からスーパーに並んでいる野菜といえば、人参、春菊、ほうれん草、かぼちゃ、にら、小松菜、ちんげん菜、ミニトマトなどでしょうか。

鉄分が多く含まれているものは、レンズ豆、鳥のレバーが多く含まれていて、続いて高野豆腐、ひじき、しじみとなります。
毎日少しづつでも摂り続けるなら納豆、刻み昆布、小松菜、枝豆、厚揚げ、そら豆、大豆、ほうれん草などです。

この材料でどんなおかずを作るのか?料理が趣味のひとつである私も興味深いです。

つづく…

Vol.8 肌体力と肌の潤いは食事から

育み守る基底層
表皮の中で一番の働きものが基底層。
特に重要なのが表皮の細胞を作る工場としての働きです。毛細血管から栄養分と酸素が供給され基底細胞が必要に応じて細胞分裂します。新しい表皮細胞がつくられるターンオーバーのスタート地点になっています。

さらに基底膜とともに真皮を守るという働きも担っています。
真皮がダメージを受けてもターンオーバーで元に戻りますが、真皮にまでダメージが及ぶと、完全には元に戻らなくなってしまします。

また、基底層にはシミの元となるメラニンを生成するメラノサイトがあります。真皮に紫外線が届かないようにメラニンをつくってブロックしていますが、加齢とともに基底膜が衰えるとメラニンが真皮まで落ちてしまうことがあります。こうなるとシミとなって残ってしまうことに。

過激なダイエットで栄養が不足したり、血行不良になったりすると基底層への栄養と酸素が不足して、ターンオーバーの妨げとなります。いつも規則正しい生活を心がけ、睡眠、食事、スキンケアで健やかな状態を保つようにしましょう。

肌の潤いと食事
肌の乾燥が気になったら積極的に補給したい栄養素はビタミン類です。特に肌に潤いをもたらすビタミンAは必須です。
ターンオーバーを調整し、本来の健やかな状態から新しい肌を生み出すサポートをします。
また、血行不良には血行を促す働きのある鉄分を食べると効果的です。

つづく…

Vol.7 肌体力とファンデーション

バリア機能
顔の場合、角層は20層の細胞が積み重なっています。その隙間を埋めているのが「セラミド」などの角質細胞間皮脂です。
この細胞同士を密着させる構造によって、外部から水や異物の侵入を防ぐという重要な働きをしています。

もう一つの働きは内部からの水分を角層に蓄えておくこと。
健康な角層は20〜30%の水分を含んでいます。セラミドは単に細胞同士の隙間を埋めているだけではなく、保湿物質としての役割もになってます。

このセラミドを作り出す力が弱まると角層の水分と肌内部の潤いも失われてしまします。バリア機能が弱まると外部からの刺激を受けやすくなり肌荒れの原因となります。

乾燥肌にはパウダーを
リキッドタイプには粉体を液体の中に分散させるために界面活性剤を使っているほか、水分を含んでいるので防腐剤も入っています。

そのために肌への刺激になりかねないのと、メイクを落とすとき、肌に密着しているので落としにくく負担がかかります。

乾燥肌には肌への負担が少ないパウダーファンデーションがオススメということになります。

つづく…

Vol.6 肌体力と乾燥がひどいとき

ターンオーバーで生まれ変わる
表皮の一番下の基底層で新しい細胞が生まれ、28日くらいかけて角層へと上がっていきます。このサイクルが「ターンオーバー」です。絶えず細胞が入れ替わっているので健やかな状態に戻せるようになっています。

このターンオーバーが加齢により周期が遅くなったり、逆に早すぎたりすると健康な肌が保てなくなります。

肌の乾燥がひどいときは
乾燥がひどくなると肌のバリア機能が低下して肌荒れを起こします。化粧水がしみたり、かゆみを感じる時はワセリンや刺激の少ないクリームなどで水分の蒸発を防ぐことに留めておきましょう。

つづく…

Vol.5 真皮と保湿パック

真皮はお肌のクッション
真皮は肌の土台のようなもので、弾力と栄養や酸素を隅々まで届けます。
コラーゲンは真皮の主成分で網目状になっており、弾力を保っています。エラスチンはコラーゲンを繋ぎ止めるゴムのような線維です。そしてヒアルロン酸はコラーゲンやエラスチンの隙間を埋める弾力のあるゼリー状のもの。
弾力のあるプルプルの肌はここが要のようです。

保湿パックで集中ケア
乾燥しているとメイクのノリも悪くなる傾向にあり、角質が厚くなっているので、せっかくのセラミド入りの美容液もなかなか浸透してくれません。こんな時には保湿パックがオススメ。
近年はシートタイプが主流ですが肌に伸ばすと固まるタイプの方が密閉度が高いのでうるおいを肌の奥に染み込ませるのに効果的です。
パックは特別な時だけではなく定期的に使い続ける事で、肌の改善が早くなる要因になります

つづく…