「下ごしらえ」カテゴリーアーカイブ

VOL.716 メープルシロップ 〜用語辞典

メープルシロップ は、サトウカエデなどの樹液を濃縮した甘味料です。

独特の風味があり、ホットケーキやワッフルにかけたり、菓子の原料として用いられ、カナダの名産品として有名です。

その歴史は古く、アメリカ先住民によって先史時代から既に製造されていた。近代においては日本でも生産されています。

かえでの樹液の採取時期が進むにつれて、だんだんと濃くなっていくのが特徴で、4つの等級 (Grade) に分けられています。等級は色、風味、糖含量で決定され、琥珀色が薄く風味が繊細なものほど高級となります。

ゴールデン

ゴールデン(デリケートテイスト)は、光の透過率75〜100%。

最も色が薄く金色だ。樹に穴を開けて最初のころに集められた樹液を煮詰めて作られている。繊細な味わいで、主にそのまま料理に掛けて味を楽しむ。

アンバー

アンバー(リッチテイスト)は、光の透過率50〜74.9%。

透明感のある琥珀色をしている。ゴールデンの次に集められた樹液で作られ、最も多く流通する種類だ。さまざまな料理に使用される。

ダーク

ダーク(ロバストテイスト)は、光の透過率25〜49.9%。

アンバーよりも濃い茶色となる。アンバーよりもあとに集められた樹液で、メープルシロップの風味が強くなる。

ベリーダーク

ベリーダーク(ストロングテイスト)は、光の透過率0〜24.9%。

コーヒーのような色合いをしている。採取があとになるほどメープルウォーターの色が濃くなっていくからだ。メープルの風味が強く、濃厚な味わいとなる。

VOL.715 ポルチーニ 〜用語辞典

ポルチーニ茸とは、ハラタケ目イグチ科ヤマドリタケ属の食用キノコです。
ポルチーニはイタリア語で「子豚」の複数形で、コロッとした愛嬌のある見た目が子豚のようであることから、その名前がつけられました。

ポルチーニ茸はイタリア料理やポーランド料理、中国の雲南料理などで使われます。ポルチーニ茸といえばイタリアと思われがちですが、ヨーロッパではポーランドが主要な産地です。

肉厚で香りの高さが特徴のポルチーニ茸は、生のまま料理に使用すると、ナッツのような濃厚な風味を楽しめます。乾燥すると、醤油のような香ばしい独特の強い香りが立ちます。乾燥したものであれば日本でも手に入れることができます。

VOL.714 花椒 〜用語辞典

花椒(ホワジャオ)は、山椒の仲間で、さわやかな香りとしびれるような辛味が特徴の、中国原産のスパイスです。日本では「かしょう」と呼びます。

花椒は、ミカン科サンショウ属の植物で、主な原産地は四川省、河北省、河南省などです。直径3mmほどの赤い実を乾燥させ、その果皮を使用します。熟した花椒の赤い果皮が弾けて割れている様子が、まるで花が咲いているようだということから、「花椒」と呼ばれるようになりました。料理のスパイスとしての食用のほか、薬用としても使用されます。花椒をひいて粉にしたものを「花椒粉(ホワジャオフェン)」と呼びます。

山椒にはいくつかの種類があり、食用に利用されるものは「山椒」と「花椒」がありますが、花椒は柑橘系のさわやかな香りと舌がしびれるような刺激的な辛みがあります。同じ用途に使えますが、一般的に山椒は日本料理に、花椒は中華料理に用いられ、四川料理には欠かせないスパイスで、代表的なのは麻婆豆腐です。

VOL.713 干豆腐 〜用語辞典

干豆腐(かんとうふ)は、中国や台湾でよく食べられている豆腐の一種です。日本ではあまり馴染みがありませんが、中華料理ではとてもポピュラーな食材です。

硬めの豆腐をさらに圧縮、脱水、乾燥させて作られたもので、非常にかたく、一般的には角切りのお餅のような形状をしています。中華街などでは細切りのものが売られていて、これは「豆腐干絲(とうふかんす)」と呼ばれ、麺としても使用することも可能な食材です。

熱湯にさらして戻し、炒め物やサラダなどに使います。一般的には、野菜や枝豆などと一緒に炒めたり、冷菜にして食べたりします。また、中国式のベジタリアンである「素食」では、お肉の代わりに使われたりもしているのだそう。

VOL.712 干しずいき 〜用語辞典

干し芋茎(ずいき)は、里いもや八つ頭、ハスイモなどの葉柄を芋がらと呼び、これらの皮をむいて乾燥させたものをいいます。

赤ずいきと白ずいきがあり、赤ずいきにはアントシアニンが豊富に含まれており疲れ目防止などの効能があると言われています。ミネラルが豊富で生のものはアク抜きをして和え物や酢物などにします。皮を剥いて干したものは水で戻してから、煮物などにして食べられています。

VOL.711 ホースラディッシュ 〜用語辞典

ホースラディッシュは、もともとフィンランドをはじめとするヨーロッパ原産の植物です。

別名わさび大根、西洋ワサビとも呼ばれ、細身の大根ほどの大きさの、木の根のような外見です。皮をむくと、中は白くてかたく、日本のワサビや大根に似た香りと、鼻にツーンと抜ける刺激的な辛さがあります。

日本では明治時代に伝わったとされており、かつては長野や埼玉、北海道で栽培されていましたが、現在では大半が北海道産となっています。

ホースラディッシュは、そのままだと辛みはあまり感じません。普段みかける、緑色のわさびとは違い、白色が特徴です。味はそのまま食べるとそこまで辛くありませんが、日本のわさびと比べて酸味があり、すりおろすと強い辛みがでます。その辛さは本わさびの約1.5倍以上!鼻にかけて辛みが抜けるときにその酸味の強さが伝わってきます。

サンドイッチのマヨネーズソース、ローストビーフなどの肉料理や、魚料理の薬味として添えられることが多いです。また、サンドイッチのマヨネーズソース、ドレッシングの香味づけにも使われ、パウダーは日本のわさびの代用品として、粉ワサビや練りわさびなどに使われます。