「BEAUTY」カテゴリーアーカイブ

VOL.336 アボカド〜森のバター

良質な脂質を豊富に含んだ、抗酸化作用抜群の「森のバター」

【主な栄養素】

ビタミンB2
ビタミンB2は「発育のビタミン」ともいわれ、発育促進と美容に欠かせない栄養素です。

これは水溶性のビタミンで、糖質、脂質、タンパク質の代謝、エネルギー生産に関わる酸化還元酵素の補酵素として働きます。特に脂質の代謝を助け、皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生に役立ちます。

現代人には不足がちな栄養素なので、食べ物から積極的に摂取しましょう。

オレイン酸
身体の中から老化を防止して、コレステロール値を下げ、血液をサラサラにします。

不飽和脂肪酸には、コレステロールを減らす作用がありますが、酸化しやすいという欠点もあります。しかし、オレイン酸は不飽和脂肪酸の中では安定した脂肪酸で、「悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールは減少させない」働きがあるので、動脈硬化にともなう心筋梗塞・脳梗塞・高血圧など、生活習慣病の予防に役立つといわれています。

さらに、オレイン酸は皮膚を柔らかくする効果があり、気になる角質のゴワツキや乾燥による小じわなどを抑制、改善することができるので、美肌づくりにもうれしい効果が期待できます。

カリウム
体液のバランスを整えるのに不可欠なミネラルです。

カリウムは、細胞の浸透圧を維持しているナトリウムとバランスをとりながら細胞を正常に保ち、血圧の調整したりして、常に一定したよい体内の状態(恒常性)を維持することに役立っています。

ナトリウムはとり過ぎると高血圧の一因になりますが、その一方でカリウムは血圧を下げる働きがあります。ナトリウムを体外に出しやすくする作用があるため、塩分の摂り過ぎを調節するのに役立ちます。

また、カリウムが不足すると脱力感、食欲不振、筋無力症、精神障害、不整脈、むくみ、などの症状がみられることがあります。近年では、カリウムの摂取量を増やすことによって脳卒中の予防や骨密度の増加につながることもわかっています。

【こんなお悩みの人にオススメ】

□冷え
□便秘
□貧血
□肌トラブル
□アンチエイジング
□生理不順

【選び方・保存のコツ】

皮の色が濃いほど熟している証拠です。軽く握って少し柔らかいものを選びましょう。柔らかすぎると傷んでいることがあるのでご注意ください。少し硬い場合は室温に置き、食べごろになったら冷蔵庫の野菜室に入れて保存します。

半分に切ったものが残ったら、種を付けたままラップに包み、同じく冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

VOL.335 アスパラガスとチーズの春巻き

疲労回復にいいねぎと組み合わせて元気度アップ

材料(2人分)

アスパラガス・・・4本
プロセスチーズ・・・40g
赤ピーマン・・・1個
長ねぎ・・・20g
春巻きの皮・・・4枚
油・・・適量

A
塩・・・小さじ1/4
カレー粉・・・少々

作り方

①アスパラガスははかまを落とし、塩少々(分量外)を加えた熱湯でサッと茹でて、水気を切ります。プロセスチーズは7mm角の拍子切りにします。赤ピーマンは千切りにします。長ねぎは5mm幅の千切りにします。

②春巻きの皮に①の1/4量を細長く並べて、皮の左右を折り込んで巻き、巻き終わりを水で溶いた小麦粉(分量外)で止めます。同様に4本作ります。

③170〜180℃に熱した油で②をからりと揚げます。

④器に盛り付け、混ぜ合わせたAを添えたら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンK・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・葉酸・タンパク質・カルシウム・リン

VOL.334 アスパラガスと生ハムのミルクリゾット

材料(2人分)

アスパラガス・・・1束
生ハム・・・小4枚
玉ねぎ・・・1/4個
ニンニク・・・1/4片
水・・・1カップ
コンソメスープの素・・・小さじ1
オリーブ油・・・大さじ1
米・・・2/3カップ
牛乳・・・2カップ
塩・・・少々

粉チーズ・・・大さじ1

作り方

①玉ねぎ、ニンニクはみじん切りにします。

②アスパラガスははかまを落として、1cm幅に切ります。

③生ハムは1cm幅に切ります。

④小鍋に水とスープの素を入れて火にかけ、温めます。

⑤別の小鍋にオリーブ油と①を入れて弱火で炒め、香りが出たら米を加えて焦がさないように炒めます。全体に油がまわったら④のスープの半量を加えて強火にし、沸騰するまでときどき混ぜます。

⑥沸騰したら弱火にし、水分がなくなったら少しずつ④の残りと牛乳を加えて、混ぜながら15分ほど煮ます。

⑦②を加えて混ぜて、ひと煮立ちしたら塩で味を調え、生ハムを加えてサッと混ぜます。

⑧器に盛り付け、粉チーズをふったら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンK・ビタミンD・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・タンパク質・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・鉄・亜鉛・ヨウ素・食物繊維

VOL.333 アスパラガス〜元気の元

身体に活力を与えて、赤血球もつくる、「元気のもと」になる野菜

【主な栄養素】

ビタミンC
抗酸化作用が強いので、アンチエイジングにオススメ。タンパク質と結合してコラーゲンを生成します。さらにメラニンの生成を抑制し、美白効果もあります。

アスパラギン酸
元気のもとになる栄養素。エネルギー代謝に関与し、疲労回復の効果があります。また、ミネラル成分の運搬役を担っているので、体内の電解質のバランスを調えます。

葉酸
女性の栄養素とも呼ばれます。貧血予防や粘膜強化、さらに新しい細胞を生み出すのに欠かせませんので、妊娠中の胎児や乳幼児の成長にとても重要になります。

【こんなお悩みの人にオススメ】

□イライラ
□便秘
□貧血

【選び方・保存のコツ】

穂先がぎゅっと締まり、太さが均一でまっすぐなものが美味で、根元の断面がみずみずしいのは新鮮な証拠です。最近はホワイトやソバージュなどの品種も人気です。

保存は冷蔵庫の野菜室で3日ほどを目安に。ストレスがないように、生えていたときと同様にたてておきましょう。軽く下茹でしてラップで包み、冷凍庫での保存も可能です。

【美味しい旬は】

4月・5月・6月

VOL.332 栄養素はサプリで摂ればOK?

手軽に栄養素が摂れそうだけど

女性にとって必要な栄養素、「鉄」「カルシウム」「タンパク質」はサプリメントで摂ればいいのでは?、という人もいるかと思います。しかし、鉄やカルシウムは自然の食事でさえ吸収しにくいものなので、サプリメントに加工された場合の吸収率はごくわずかなものになります。

また、タンパク質はプロテインドリンクなどで摂ることができますが、毎日の食事でタンパク質を摂るのは、さほど難しいことではありません。コラーゲンなどもサプリメントで摂らなくても、体内でタンパク質とビタミンCからつくられています。

サプリメントの注意点

まず気をつけたいことは、鉄剤の過剰な摂取です。肝臓に鉄が蓄積されると「ヘモジデローシス」と呼ばれる肝臓障害を引き起こす原因となります。

また、米国予防医療サービス委員会からは「成人の骨折予防に対して、ビタミンDおよびカルシウムのサプリメントは推奨しない」という勧告が2013年2月に出されています。

さらに、プロテインやアミノ酸など人工的につくられたものを日常的に摂取していると、腎臓を壊す可能性が高まります。

美味しく食べて栄養素を摂る

サプリメントに頼りすぎると、お金がかかるだけでなく、食生活の楽しさを失ってしまします。食事で美味しく栄養素を摂るのがベストでしょう。

次回からは、食材に含まれる主な栄養素と効能についてと、おすすめのレシピをご紹介していきます。毎日の献立づくりの目安にお役立てください。先ずは「アスパラガス」についてお話していきます。

VOL.331 ストレスのときに食べるもの

Q. 仕事や家事が忙しく、ストレスがたまってきたときに食べるといいものとはありますか

A. カルシウムとビタミンCを摂り、香り成分で癒されましょう

ストレスで失った栄養素を補給

ストレスがかかると体内で色々な成分が消費されるので、身体を守るためには補うことが大切です。特にカルシウムとビタミンCは意識して摂るようにしましょう。

香りを楽しみながら食べるリラックス成分

セロリやみかんに含まれる「テルペノイド」は、ストレスを緩和するリラックス効果があります。香りを楽しみながら食べましょう。

また、牛乳に含まれている「トリプトファン」もリラックス効果がありますので、寝る前に温めて飲むのもオススメします。

 

※テルペンとは、植物の精油成分に含まれる成分です。
特有の香りや苦みをもち、リラックスをさせる働きや血圧を下げる働きがあります。アロマセラピーや香水に多く利用されている身近な成分です。

※トリプトファンとは、必須アミノ酸のひとつで、食事から栄養分として摂取しなければならない成分です。牛乳から発見され、乳製品や大豆製品、ナッツ類などの様々な食品中のたんぱく質に含まれています。

トリプトファンは脳に運ばれると、ビタミンB6やナイアシン、マグネシウムとともに神経伝達物質であるセロトニンをつくる原料となります。寝つきを良くする睡眠効果や、興奮や不快感を鎮めて精神を安定させる効果があり、不足すると睡眠障害や不安感が現れます。

また、体内で発生した活性酸素を除去する作用があることから、アンチエイジングの効果があるとされています。「若返りの薬」ともいわれるメラトニンの分泌量は年齢を重ねるほど減少するといわれており、脳内のトリプトファン濃度が高まればセロトニンが増えてメラトニンとなり、老化防止に効果があると期待されています。

次回は、「栄養素はサプリで摂ればOK?」についてお話していきます。