「ヨウ素」カテゴリーアーカイブ

VOL.552 牛乳〜手軽で上質なカルシウム源

大人になっても欠かせない手軽で上質なカルシウム源

【主な栄養素】

カルシウム

カルシウムは、骨や歯の主要な構成成分になるほか、細胞の分裂・分化、筋肉収縮、神経興奮の抑制、血液凝固作用の促進などに関与しています。生体内に最も多く存在するミネラル、その99%はリン酸と結合したリン酸カルシウム(ハイドロキシアパタイト)として骨や歯などの硬組織に存在しています。

骨は約3ヶ月のサイクルで、骨形成(骨へのカルシウムなどの沈着)と骨吸収(骨からのカルシウムなどの溶出)を繰り返しています。成長期には形成量のほうが吸収量より多く骨量は増加しますが、男性では50歳代から、女性では閉経後に、吸収量のほうが形成量を上回るため骨量が減少していきます。

カルシウムが不足すると、骨や歯が弱くなります。幼児では骨の発育障害が起こり、成長が悪くなります。不足状態が長期間続くと、骨密度の上昇が妨げられて丈夫な骨が形成できなくなり、高齢期、特に閉経後の女性では、骨粗鬆症が起こりやすくなります。また、神経や筋肉の興奮が高まり、テタニー(筋肉の痙攣)やてんかん(全身の痙攣)などが起こります。

カルシウムの過剰によっても、高カルシウム血症、高カルシウム尿症、軟組織の石灰化、泌尿器系結石、前立腺がん、鉄や亜鉛の吸収障害、便秘などの様々な健康障害が起こります。また、亜鉛や鉄などの他のミネラルの吸収も妨げられてしまいます。日本人の通常の食品からの摂取では、耐容上限量を超えることはまれと思われますが、カルシウム強化食品やサプリメントを使用する場合には、摂りすぎに注意が必要です。

ビタミンB2

ビタミンB2は水溶性のビタミンで、糖質、脂質、タンパク質の代謝、エネルギー生産に関わる酸化還元酵素の補酵素として働きます。特に脂質の代謝を助け、皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生に役立ちます。

ビタミンB1が糖質の代謝に関わるのに対して、ビタミンB2は特に脂質の代謝を助け、皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生に役立ちます。「発育のビタミン」ともいわれ発育促進と美容に欠かせない栄養素です。

ビタミンB2が不足すると
成長促進、皮膚や粘膜の保護といった働きがある栄養素なので、不足すると脂漏性皮膚炎、口内炎、舌炎、口角症、子どもの成長障害などを引き起こすことがあります。

ビタミンB2を過剰摂取すると
過剰摂取した場合は尿中に排泄されるため、過剰症の心配はありません。現代人には不足がちな栄養素なので、食べ物から積極的に摂取しましょう。​​​​​

タンパク質

筋肉や皮膚、髪などはすべてタンパク質からできています。
タンパク質は炭水化物・脂質とあわせて三大栄養素と呼ばれています。人間の筋肉や臓器、体内の調整に役立っているホルモンの材料となるだけでなくエネルギー源にもなっている必要な栄養素です。主にアミノ酸によって構成されています。

アミノ酸や、アミノ酸がつながったペプチドに分解されて体に取り込まれたあと、必要なタンパク質へと再形成されます。

自然には多くのアミノ酸が存在していますが、体の材料となりうるアミノ酸は、このうちの20種類です。これら20種類のアミノ酸がそれぞれの目的にあわせて数十~数百個以上結合し、約10万種類のタンパク質に形を変えます。

筋肉や肌、髪が同じタンパク質からできているのに形が異なるのは、このようなアミノ酸の組み合わせによるものです。

また、20種類のアミノ酸のうち9種類は体内で合成できないため食事から摂取する必要があります。これを必須アミノ酸、それ以外の11種類を非必須アミノ酸と呼びます。

動物性タンパク質と植物性タンパク質の違い
最大の違いは必須アミノ酸のバランスにあります。

動物性タンパク質は多くのものが9種類の必須アミノ酸を含んでいますが、一部の植物性タンパク質は不足しているものがあります。アミノ酸全体の働きは不足している必須アミノ酸のレベルにあわせて制限されてしまうので、タンパク質を摂っているつもりでも足りていなかった、となってしまうことがあります(アミノ酸の桶の理論)。また、体内の吸収率も動物性タンパク質97%に対して、植物性タンパク質は84%となっています。

タンパク質が不足すると
体を作る材料が減ってしまうので、筋肉量の減少や、肌や髪のトラブル、集中力・思考力が下がってしまうことがあります。またタンパク質には保温効果があるため、不足すると体が冷えやすくなる可能性もあります。

逆に過剰摂取は体に大きな負担をかけることがあります。動物性タンパク質を意識するあまり、脂質も多く摂ってしまいカロリーオーバーや肥満を招く可能性も考えられます。

他にも、腸内環境の乱れや肝臓・腎臓にかかる負担からの内臓疲労も高まる可能性があります。

【こんなお悩みの人にオススメ】

□イライラ
□便秘
□肌トラブル
□不眠
□貧血

【選び方・保存のコツ】

多く出回っている牛乳は、種類別牛乳と呼ばれるものです。「低温殺菌」と「高温殺菌」の2種類があり、一般的によく売られているのは「高温殺菌」のほうです。

牛乳は傷みやすいのでできるだけ早く冷蔵庫で保存しましょう。常温に置いておくと傷みやすいだけでなく、味も落ちます。賞味期限は未開封時の期限なので、開封したら早めに使い切りましょう。

牛乳で摂れる美肌栄養素

ビタミンA・ビタミンD・ビタミンB2・ビタミンB12・パントテン酸・タンパク質・カリウム・カルシウム・リン・ヨウ素

VOL.519 食物繊維たっぷりで腸美人②〜昆布

まるごと食べて、ぬめり成分が肝機能をアップさせる

切り昆布のイリチー

同じく食物繊維豊富な根菜類と合わせて整腸成分をプラスした一品

材料(2人分)

切り昆布(生)・・・100g
豚もも薄切り肉・・・50g
 塩・・・少々
 酒・・・小さじ1

にんじん・・・20g
レンコン・・・小1/2節
大豆水煮(缶詰)・・・80g
ごま油・・・大さじ2/3

A
しょうゆ・・・大さじ1
酒・・・大さじ1/2
砂糖・・・小さじ1

作り方

①切り昆布は水洗いして水気をきり、食べやすい長さに切ります。豚肉は2cmの長さに切り、塩、酒をふります。

②にんじんはせん切りにして、レンコンは薄切りにします。

③フライパンにごま油を熱して、中火で豚肉を炒めます。肉の色が変わったら、にんじん、レンコン、大豆、切り昆布を順に加えて炒めます。全体に油がまわったらAを加え、味をからめるようにして炒め上げたら完成です。

【こんなお悩みの人にオススメ】

□冷え・コリ
□イライラ
□便秘
□肌トラブル

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンA・ビタミンC・ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・ビオチン・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・鉄・ヨウ素・食物繊維

VOL.518 食物繊維たっぷりで腸美人①〜ひじき

鉄やカルシウムの宝庫、常備菜で普段から食べたい食材

ひじきとかぼちゃのクリーミーサラダ

チーズからタンパク質、かぼちゃかのβカロテンもチャージ

材料(2人分)

生ひじき・・・100g
 しょうゆ・・・小さじ1/2

かぼちゃ・・・200g
 油・・・小さじ1
 塩・・・少々
 砂糖・・・小さじ1/2

枝豆・・・40g

A
練り白ごま・・・大さじ1/2
マヨネーズ・・・大さじ1
プレーンヨーグルト・・・大さじ1
クリームチーズ・・・15g
しょうゆ・・・小さじ1
こしょう・・・少々

作り方

①かぼちゃはくし形切りにし、ラップで包んで電子レンジで柔らかくなるまで3分〜3分30秒加熱し、油、塩、砂糖で下味をつけます。ひじきは水洗いして水気をよくきり、醤油で和えます。

②Aのクリームチーズは常温に戻して柔らかくし、ほかのAと混ぜ合わせる。枝豆は塩(分量外)を加えた熱湯でゆで、さやから出します。

③①、枝豆をAで和えたら完成です。

【こんなお悩みの人にオススメ】

□冷え・コリ
□イライラ
□便秘
□肌トラブル
□貧血

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・カリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄・ヨウ素・食物繊維

VOL.514 ゆで豚のサラダ

さっぱりサラダは疲労回復の香りが漂う一品

材料(2人分)

豚もも肉(しゃぶしゃぶ用)・・・150g
レタス・・・3枚
長ねぎの白い部分・・・1/4本
海藻ミックス(水で戻して)・・・30g

A
練り白ごま・・・大さじ1
砂糖・・・小さじ1
油・・・大さじ1/2
しょうゆ・・・大さじ1
酢・・・大さじ1

作り方

①豚肉は熱湯でサッと茹でて、氷水にとって冷まし、水気をきります。

②レタスは手でちぎり、長ねぎは太めの白髪ねぎにします。

③①、②、海藻ミックスを器に盛り付け、混ぜ合わせたAをかけたら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・パントテン酸・タンパク質・カリウム・亜鉛・ヨウ素・食物繊維

VOL.506 バンバンジー風サラダ

ねりゴマを使ったまろやか仕上げの中華風チキンサラダ

材料(2人分)

鶏むね肉(皮なし)・・・150g
 塩・・・少々
 酒・・・大さじ1

長ねぎの白い部分・・・1/4本
きゅうり・・・1本
もやし・・・100g
わかめ(もどして)・・・20g

A
練り白ゴマ・・・大さじ1
ごま油・・・小さじ1/2
砂糖・・・小さじ1
酢・・・大さじ1
しょうゆ・・・大さじ1
ラー油・・・小さじ1/2

作り方

①鶏肉は塩、酒をふり、フォークなどで数ヵ所穴を開けます。耐熱容器にのせてラップをかけて、電子レンジで2分30秒〜3分加熱します。ラップにかけたまま粗熱をとり、食べやすい大きさに手でさきます。わかめは食べやすい大きさに切ります。

②長ねぎは白髪ねぎにします。きゅうりはせん切りにして塩(分量外)をふり、しんなりしたら水気を絞ります。もやしはひげ根をとり、熱湯でサッとゆでます。

③Aを混ぜ合わせて、①と②を和えたら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンC・ビタミンK・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・タンパク質・カリウム・マグネシウム・リン・亜鉛・ヨウ素・食物繊維

VOL.495 秋になったら味わいたい 〜さんま

EPA、DHAを豊富に含む脂が魅力です。EPAは血液をサラサラにし、DHAは脳に働きかけます。ビタミンB2は皮脂の調整に役立ちます。

さんまの黒酢薬味だれ

黒酢と薬味で臭みを抑えてさっぱり味わう一品

材料(2人分)

さんま・・・2尾
 塩・・・少々
 酒・・・大さじ1/2

小麦粉・・・適量
油・・・大さじ1/2
しょうが・・・1/2片
長ねぎ・・・5cm
香菜・・・適量

A
しょうゆ・・・大さじ2/3
酒・・・大さじ1/2
黒酢・・・大さじ2/3
砂糖・・・小さじ1/3
実山椒・・・適量

作り方

①さんまは頭、ワタを取り除きます。水洗いして水気を拭き取って、塩、酒で下味をつけて、しばらくおきます。

②フライパンに油を熱し、薄く小麦粉をつけたさんまを入れて、中火でこんがり焼き、中まで火を通します。

③しょうがはせん切りにして、長ねぎは白髪ねぎにします。Aの実山椒は粗く挽き、その他のAと混ぜ合わせます。

④器に②を盛り付けて、しょうが、長ねぎ、手でちぎった香菜をのせ、Aをかけたら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンE・ビタミンD・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・パントテン酸・ビオチン・タンパク質・リン・鉄・ヨウ素