VOL.684 豆豉 〜用語辞典

豆豉(トウチ)は、黒大豆を水でもどしてから蒸し、塩、麹、酵母を加えて発酵させたあと、日陰で水分を減らして仕上げる中国の調味料です。

発酵調味料ならではのうま味や豊かな風味を持ち、強い塩気もあるので、刻んだものを回鍋肉や魚介類の炒め物、蒸し料理などに使用されています。料理に深みのあるコクを加える優秀な調味料なので、家庭でも本格的な中華料理を作ることができるでしょう。

また、静岡県の浜納豆や、京都の大徳寺納豆などは、かつて中国から伝わった製法で作られたもので、豆豉ととても似た風味を持つ調味料なので代用できます。

VOL.683 中華めん 〜用語辞典

中華めんは、小麦粉を原料とする中国発祥の麺の一種です。
かん水(鹹水)を使って作られることが必須であり特徴でしたが、現代では別の原料で代替されるものもあります。日本では、ラーメンや焼きそば、冷やし中華、中華風つけめんなどに使用されることが多い、料理の材料です。

かん水を入れることを除けば、基本的な製法は同じ小麦粉が原料のうどんやパスタと同じです。かん水がアルカリ性であることにより、小麦粉のタンパク質のグルテンの性質を変化させ、めんにコシのある噛みごたえとツヤ、小麦粉に含まれるフラボノイドを黄色化させた色合いと香りを与え、製法による縮れなど独特の特徴が出ます。

VOL.682 ディル 〜用語辞典

ディルは、柑橘類のような爽やかな香りと、ほろ苦さが特徴のセリ科のハーブの一種で、羽のような形の細くてやわらかい葉をしています。欧米では家庭料理などにもよく用いられるポピュラーなハーブで、古くから親しまれております。

和名では「イノンド」と呼ばれ、スペイン語名である「eneldo(イネルド)」が転じてイノンドとなったとされています。

ディルの茎や葉には爽やかな香りがあり、種子にはピリッとした辛味があります。茎の先には、黄色くて小さなかわいらしい花をたくさん咲かせますが、この花にはほんのりとした甘みがあり、料理のアクセントとして使われることもあります。

魚介類との相性がよいことから「魚のハーブ」ともいわれ、スモークサーモンやホタテのマリネなどに、種子はピクルスやマリネ、ビネガー、スープなどに使われます。ライ麦パンや焼き菓子などの風味づけにも使われます。

VOL.681 エンダイブ 〜用語辞典

エンダイブは、フランス語でシコレと呼ばれるため、チコリと混同されがちですが別の野菜です。キク科の一年草で、チコリ同様にキクニガナ属で近縁種になります。和名はキクヂシャといいます。

シャキシャキとした食感に独特のほろ苦さがあり、見た目はチリチリと波打った高級感たっぷりの西洋葉物野菜です。

VOL.680 チコリ 〜用語辞典

チコリは、レタスなどと同じキク科の多年草野菜です。ヨーロッパではスタンダードなスプラウト野菜として、フランスやオランダ、ベルギーなどでよく食べられています。別名アンディーブ、和名はキクニガナといいます。

葉や根には独特の苦味があり、しゃきしゃきとした水々しい食感で、甘さとほろ苦さが共存する味が特徴です。

VOL.679 グリュイエール 〜用語辞典

グリュイエール

グリュイエールはスイスを代表するハードタイプのチーズです。

「スイスの女王様」と言われる由緒正しいチーズで、わずかに酸味があり、エメンタールよりクリーミーでナッツのようなコクがあります。引き締まっていてしなやかな断面は、熟成が進むにつれて黄色が濃くなり、香りも強くなります。チーズフォンデュやラクレットなどに使われます。:

※ハードタイプとは、製造過程でセミハードタイプのチーズよりももっと水分を少なくした(水分が38%以下)、大きく重量のあるチーズです。

セミハードタイプよりも熟成期間が長く、6〜10ヵ月ぐらいじっくりと寝かせるため、非常に硬質で、濃厚な旨みのあるチーズに仕上がります。なお、通常は製造後6〜8ヵ月、長いもので1年ぐらいが食べ頃になります。ハードタイプもまた、おだやかに熟成が進むチーズなので、食べ頃がずっと続き、さまざまな料理方法でおいしさを楽しめます。

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