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Vol.55 毛穴を引き締める

たるみ毛穴のケア

たるみ毛穴は予防が基本になります。20代のうちから、きちんとケアしておきましょう。自宅でできる効果的な毛穴ケアをご紹介します。

ピーリング
まずはピーリングを行うことです。ピーリングには、真皮のコラーゲンを増やす作用があるので、毛穴のゆるみを防ぐ効果があります。そのうえ、古い角質も取れるので角栓を防ぐこともでき、つまり毛穴のケアにもなるので一石二鳥です。自宅でできるピーリングを選ぶときは、肌の負担が少ない洗い流すタイプがオススメです。

レチノール配合
二つめは、レチノールを配合した化粧品を、ケアに取り入れることです。レチノールは医学的にも証明されていて、コラーゲンを増やす働きの強い成分です。肌への浸透力があり、真皮のコラーゲンに作用していきます。

ただし、刺激が強いという特徴もあります。使いはじめで、効きすぎると肌がカサつくこともありますが、使い続けることで、カサつきは徐々に落ち着いてきます。レチノールはビタミンAの一種なので、元々体の中にある成分ですから、基本的には安全なものです。
 

ひらき毛穴のケアにも効果

レチノールよりも刺激の少ないビタミンCはたるみ毛穴はもちろん、肌が敏感になりがちな、ひらき毛穴タイプにも使いやすい成分です。

ビタミンC誘導体
ビタミンCには、コラーゲンを増やす作用と、若干ですが皮脂の抑制作用があります。ひと言にビタミンCといっても、いろいろなタイプの成分があるので、肌への浸透力を高めた誘導体型がいいでしょう。中でもリン酸型やAPPSと呼ばれるものがオススメです。

純粋なビタミンCとは、科学的にいうと「アスコルビン酸」になりますが、これを浸透しやすい形に改良したものが「ビタミンC誘導体」となります。成分表示上では、リン酸型は「リン酸アスコルビル」、APPSは「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na」と表示されます。選ぶ際の参考にしてください。

テカリを感じたら皮質オフ
皮脂によるテカリをそのままにしておくと、肌の上で酸化しはじめ、過酸化脂質という刺激物に変化します。この刺激物が肌の老化を促すおそれがありますので、あぶらとり紙でこまめに皮脂を押さえるようにしましょう。

Vol.54 角栓を除去するパック

つまり毛穴のケア2

毛穴パックで角栓除去
酵素洗顔やピーリングコスメなどでケアしていも、毛穴がどうしてもザラついて詰まっているようでしたら、毛穴パック(貼ってはがすタイプ)やクレイマスクなどを取り入れてみましょう。

ただし毛穴パックは肌に刺激が強いので、2週間に1度くらいの頻度を守って使いましょう。クレイマスクでしたら、週に1度くらいを目安にしてください。

使いすぎは逆効果
貼ってはがずタイプの毛穴パックは、その取れ具合が快感となり、やみつきになって何度もつかう人がいますが、使いすぎると毛穴がよけいに目立ってしまうこともあります。

角栓(毛穴のつまり)をパックで引き出すということは、皮膚を刺激するということなので、これをひんぱんにくり返すと、毛穴がより広がってしまうことがあるからです。

毛穴のサイズは変わらない
いくら毛穴のつまりをとっても、毛穴が小さくなるわけでないことを、きちんと認識しておきましょう。

Vol.53 余分な角質を取り除く

つまり毛穴のケア

つまり毛穴の正体は、毛穴の中から分泌される皮脂と、古い角質がまざったもので、これらが毛穴の中にたまっていくと、つまり毛穴になっていきます。

基本は毎日の洗顔
皮脂は日々とめどなく分泌されていますので、毎日のお手入れがいちばん効果的になりますので、やはり洗顔が基本となります。しっとり系のうるおい洗顔料ではなく、すっきりと洗いあがる洗顔石けんをつかって、皮脂をきちんと落としていきましょう。

古い角質を取り除く
それでもザラついて毛穴がつまってしまうようであれば、ピーリングコスメや酵素洗顔料を追加してみましょう。これらのアイテムには、古い角質をはがれやすく分解する作用があるので、おだやかに毛穴のつまりを取り去ることができます。

ピーリングは肌への刺激が強いと思われがちですが、AHAなどを配合したミルクタイプやジェルの洗い流すタイプでしたら、刺激も少なく扱いやすいでしょう。

皮脂だけではなく角質もていねいに落とすことが、つまり毛穴を予防するポイントになります。

つづく…

※AHA…ピーリングコスメに配合されている成分で、グリコール酸、乳酸、フルーツ酸などがこれにあたります。

Vol.52 毛穴診断

まずは、自分の毛穴がどんな状態なのかを知ることからはじめます。自分の毛穴タイプがわかったら、それぞれのタイプに合った、正しいケアを行うことが大切になります。

つまり毛穴

毛穴の中の皮脂腺から分泌される皮脂と、古い角質とがまざって角栓になります。主に、Tゾーンの毛穴に多いのが特徴です。

カン違いスキンケア
×朝、水だけで洗顔している
×お風呂で汗をかいて毛穴の汚れを落とそうとする
×クレンジングオイルでマッサージしながら、毛穴の汚れを落とす
×保湿をおろそかにしている
 

たるみ毛穴

真皮のコラーゲンやエラスチンが老化によって弱くなり、毛穴を支えきれななります。しずく形に垂れ下がっているのが特徴で、主に、頬に多くみられます。

カン違いスキンケア
×洗顔の最後に冷水や冷やした化粧水で引きしめる
×引きしめ化粧水で、毎日ケアしている
×アンチエイジングコスメは使っていない
×あぶらとり紙は使わない
 

ひらき毛穴

生まれつき皮脂腺が大きく、オイリー肌で赤ら顔ぎみの人に多くみられます。オイリードライ肌に傾くと、敏感肌になることもあります。

カン違いスキンケア
×毛穴パックで毛穴のそうじをする
×ゴマージュやスクラブで肌をこすっている

自分の毛穴がどのタイプか、どんな状態なのかを確認していただけたかと思います。次回から、それぞれのタイプに合ったケアのお話をしていきます。

つづく…

Vol.51 毛穴の悩み

毛穴の悩みは、クリニックでも上位の相談内容でもあり、毛穴の黒ずみが気になる、開きが気になるなど、毛穴で悩む女性は多いいようです。まずは、毛穴のことを正しく理解していきましょう。

毛穴の主役は皮脂腺
顔の毛穴は体に比べて皮脂腺が大きく発達しています。
雑誌などで目にしたことがあると思いますが、毛穴は毛の横にちょこんと小さな皮脂腺がある構造になっています。しかし、これは体の毛穴であって、顔の毛穴ではありません。

顔は、頭皮に次いで皮脂腺が発達している部分です。その皮脂腺に対して毛はとても小さめです。つまり、顔の毛穴の主役は「皮脂腺」と言うことになります。

毛穴の主な役割は皮脂腺の分泌です。”毛穴が汚れているのでどうにかしたい”と言う相談のありますが、毛穴に脂がたまっているのは自然のことです。また、毛穴は「くぼみ」なので、自然に影ができ、何も汚れがつまっていなくても黒く見えます。これは鼻の穴が黒く見えるのと同じことが言えます。

毛穴は遺伝子的要因で決まる
毛穴の大きさを気にする人も多いのですが、毛穴の大きさはほとんど遺伝的なものになります。それは、男性ホルモンの量が関係しています。男性ホルモンんが多めの人は皮脂腺が大きくなり、皮脂腺の出口も大きくなるので、毛穴が目立つようになります。

この男性ホルモンの量は遺伝によって決まるものなので、背の高い人と低い人がいるここと同じことになります。生まれつきのものは、化粧品で小さくなることはありません。

ケアで改善できること
毛穴が目立つのは生まれつきの要素もありますが、皮脂がつまって目立っている場合の「つまり毛穴」や、真皮が衰えて肌がたるみ、毛穴が広がって見える場合の「たるみ毛穴」もあります。

これは、適切なスキンケアでの予防や改善が可能ですが、それぞれの対処方法が異なります。まず、自分の毛穴がどんな状態なのかを知ることからです。そして、自分のタイプに合ったケアを行うことが大切になります。

つづく…

Vol.50 乾燥肌の強い味方

刺激が少ないファンデーション
パウダーファンデーションは肌に負担がかかる添加物が少なく、アレルギーを起こすおそれが少ないので、乾燥肌や敏感肌になっているときは安心なのです。

リキッドやクリームタイプには、粉体を液体の中に分散させるために界面活性剤を使っているほか、水分を含んでいるので防腐剤も入っています。そのため、肌への刺激になりかねないのと、メイクを落とすときも、肌に密着しているぶん、落としにくく負担がかかります。

肌に負担をかけないために
パウダーファンデーションの方が、肌が乾燥しそうな気がしますが、セラミド入りの美容液などをつかって、ベースケアをしっかりしていれば、問題はありません。メイクも落としやすいので、肌にかかる負担も少なくてすみます。

乾燥肌には肌への負担が少ないパウダーファンデーションがオススメということになります。
 

肌のうるおいは食事から

肌の乾燥が気になるときに、積極的に補給したい栄養素はビタミン類です。とくに肌にうるおいをもたらすビタミンAは必須です。
ビタミンAは、本来のみずみずしく、すこやかな肌の状態に近づけ、ターンオーバーを調整して、新しい肌を生み出すサポートをします。

ビタミンと鉄分
ビタミンAは、鶏のレバーや緑黄色野菜に豊富に含まれています。
また乾燥肌は、血行不良によって代謝が悪くなり、ターンオーバーが乱れた結果、起こることもありましすので、血行を促す働きのある鉄分をとって、適度な運動も心がけましょう。

ビタミンA
鶏のレバーやうなぎに豊富に含まれており、次いで、モロヘイヤやにんじん、とうみょう、春菊、ほうれん草、かぼちゃ、大根の葉、ルッコラ、にら、かぶの葉、菜の花、ちんげん菜などにも多く含まれています。

鉄分
レンズ豆や鶏のレバー、高野豆腐、ひじき、しじみなどに豊富に含まれており、次いで、あさりやがんもどき、納豆、きざみ昆布、小松菜、ほうれん草などにも多く含まれています。