髪表面だけではなく、内部にまでダメージ
くせ毛はうねりがあって光をキレイに反射できないので、毛髪ほどツヤが出ないので、パサついているように見えてしまうのです。
また、実際ゆがんでいる部分はブラッシングなどの際に余計な力がかかってしまうので、キューティクルが乱れやすい傾向にあります。
髪表面だけでなく、内部にまでおよぶダメージ
皮膚と同じく毛髪にとっても紫外線は大敵です。キューティクルを構成するタンパク質を変性させ、ダメージが進むと毛髪内部が空洞化します。
最近は、髪用のサンケア剤も出ているので、予防を徹底しましょう。
髪を細く、もろくするアルカリの脅威
ヘアカラーやパーマといった化学処理をすると、アルカリ剤の影響でキューティクルが溶け、髪の毛が一回で約0.03mmほど細くなると言われています。施術後の髪はデリケートなので、いつも以上にやさしいケアをしましょう。
ブラッシングや寝るときの髪に注意
上で述べたように、濡れた髪はもっとも弱い状態です。乾かさずに寝ると、摩擦でキューティクルがはがれてしまいます。
また、髪が乾いていても、硬いブラシを使った無理なブラッシングなどは避けましょう。
濡れた髪は最弱、少しの熱でもすぐ傷む
髪の主成分であるケラチンタンパク質は、とても丈夫で、硬タンパク質と呼ばれているほどです。でも、いくら丈夫とはいっても、やはり限界があります。乾いた状態では180℃、湿った状態では130℃からタンパク質に変性を起こし、さまざまなダメージがあらわれてきます。
髪が水分を含んでいると低温でもダメージを受けやすいので、アイロンなどで濡れた髪をスタイリングするときは温度設定に注意が必要です。
熱で変化した髪の断面
毛髪の中心にぽっかり穴が空いてしまいます。その周辺にも空洞ができてコルテックスはスカスカになります。
ヘアダメージをもたらす4つの敵
どんな髪型・髪質の人でも、何よりイヤなのが髪の痛みです。よく健康な髪にするためのトリートメントなどに、キューティクルを整えると書いてありますが、そもそもなぜキューティクルが大事なのでしょうか。
まず、毛髪のもっとも表面にあたるため、ツヤや手触りのなめらかさに直結するからです。そしてもう一つは、外敵から毛髪を守る役割を果たしているからです。キューティクルが乱れてしまうと、その内側にあるコルテックスがあらわになり、マトリックスというタンパク質が流出して水分保持力が落ち、髪はパサつき、ダメージヘアへまっしぐら。逆にキューティクルが整っていれば、外からのさまざまな刺激にも抵抗してくれるので、強い髪でいられるのです。
キューティクルは、暑く密なのが理想の状態です。その重なりは通常4〜6枚ですが、なかには8枚ある人もいて、反射率が高い分、髪がツヤツヤに見えます。残念ながら日本人の髪はキューティクルの厚みも密度も低く、ダメージを受けやすい傾向があります。まずは4つの敵を避け、キューティクルを守りましょう。
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