VOL.221 シミの集中ケア

美白成分では改善できないシミがある

シミが気になり始めたら、多くの人が美白化粧品を選ぶでしょう。シミは紫外線によって増えたメラニンですから、美白成分でケアすれば薄くなると考えますが、実際にはそう簡単ではありません。

シミには、原因やでき方によっていくつかの種類があります。シミの中で最も多いタイプが、日焼けの積み重ねによってできる「老人性色素斑」です。このシミの場合、見えるか見えない程度の、ごく薄い初期段階であれば美白化粧品が有効です。しかし、しっかり定着してしまったものには効果が期待できません。

美白化粧品とは、メラニンをつくり出すメラノサイトという細胞の働きを阻害するためのものなので、メラニンが過剰に発生している段階で効力を発揮します。輪郭がはっきりと定着してしまった老人性色素斑とは、メラニンが増えているだけでなく、皮膚の構造自体に変化が及んでいる状態になります。つまり美白化粧品で改善するのは困難になります。

シミの種類に合ったお手入れや治療を

美白化粧品で消えないシミには改善策がないのか?というと、そうとも言えませんので、自分のシミの種類を判別しましょう。自己判断ができない場合には、美容皮膚科に相談しましょう。美白化粧品の効かないシミに、延々と高級化粧品を塗り続ける、時間とお金は避けるほうが得策です。

頬にできるシミは「肝斑」という思い込み

シミの相談で多くの人が、「私のシミは肝斑ですよね?」との質問が多いようですが、多くの女性が気になるシミの大半は、老人性色素斑になります。どちらも頬骨あたりにでき始めることが多いため、混同しやすいようです。

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