「ヨウ素」カテゴリーアーカイブ

VOL.490 マグロとアボカドの生春巻き

野菜をたっぷり食べられる代表的なアジアの前菜

材料(2人分)

マグロの赤身(刺身用サク)・・・100g
 しょうゆ・・・小さじ1
 酒・・・小さじ1

アボカド・・・1/2個
サニーレタス・・・5〜6枚
青じそ・・・8枚
万能ねぎ・・・1/8束
ライスペーパー・・・4枚

A
しょうゆ・・・大さじ2/3
酢・・・大さじ½
わさび・・・適量

作り方

①マグロは1.2cm角の棒状に切り、しょうゆと酒をからめます。アボカドは皮をむいて薄切りにし、サニーレタスは大きめに手でちぎります。青じそは茎を取ります。万能ねぎは根元を切り落として、15cmの長さに切ります。

②キッチンペーパーを水で濡らして絞って広げて、ライスペーパーをのせて霧吹きで水をかけて戻します。

③ライスペーパーに1/4の量のマグロ、アボカド、サニーレタス、青じそ、万能ねぎをのせて、ライスペーパーの左右を内側に折り込み、くるくると巻きます。

④食べやすい大きさに切って器に盛り付け、混ぜ合わせたAを添えたら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンD・ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・タンパク質・マグネシウム・リン・鉄・ヨウ素・食物繊維

VOL.489 マグロ〜タンパク質と良質な脂質

赤身とトロ、どちらにもそれぞれ利点がある高級魚

【主な栄養素】

タンパク質

筋肉や皮膚、髪などはすべてタンパク質からできています。
タンパク質は炭水化物・脂質とあわせて三大栄養素と呼ばれています。人間の筋肉や臓器、体内の調整に役立っているホルモンの材料となるだけでなくエネルギー源にもなっている必要な栄養素です。主にアミノ酸によって構成されています。

アミノ酸や、アミノ酸がつながったペプチドに分解されて体に取り込まれたあと、必要なタンパク質へと再形成されます。

自然には多くのアミノ酸が存在していますが、体の材料となりうるアミノ酸は、このうちの20種類です。これら20種類のアミノ酸がそれぞれの目的にあわせて数十~数百個以上結合し、約10万種類のタンパク質に形を変えます。

筋肉や肌、髪が同じタンパク質からできているのに形が異なるのは、このようなアミノ酸の組み合わせによるものです。

また、20種類のアミノ酸のうち9種類は体内で合成できないため食事から摂取する必要があります。これを必須アミノ酸、それ以外の11種類を非必須アミノ酸と呼びます。

動物性タンパク質と植物性タンパク質の違い
最大の違いは必須アミノ酸のバランスにあります。

動物性タンパク質は多くのものが9種類の必須アミノ酸を含んでいますが、一部の植物性タンパク質は不足しているものがあります。アミノ酸全体の働きは不足している必須アミノ酸のレベルにあわせて制限されてしまうので、タンパク質を摂っているつもりでも足りていなかった、となってしまうことがあります(アミノ酸の桶の理論)。また、体内の吸収率も動物性タンパク質97%に対して、植物性タンパク質は84%となっています。

タンパク質が不足すると
体を作る材料が減ってしまうので、筋肉量の減少や、肌や髪のトラブル、集中力・思考力が下がってしまうことがあります。またタンパク質には保温効果があるため、不足すると体が冷えやすくなる可能性もあります。

逆に過剰摂取は体に大きな負担をかけることがあります。動物性タンパク質を意識するあまり、脂質も多く摂ってしまいカロリーオーバーや肥満を招く可能性も考えられます。

他にも、腸内環境の乱れや肝臓・腎臓にかかる負担からの内臓疲労も高まる可能性があります。

ビタミンB6

エネルギー代謝の補酵素として重要なビタミンです。
特にタンパク質の分解・合成を助けるため、たんぱく質の摂取量が多いほどビタミンB6の必要量も多くなります。

免疫機能の正常な働きの維持、皮膚や粘膜の抵抗力の増進にも必要で、赤血球のヘモグロビンの合成にも欠かせない栄養素になります。また、肝臓に脂肪が蓄積するのを防ぎ、肝脂肪の予防にも効果を発揮します。

神経伝達物質の合成にも関わるため、精神状態の安定に役立ちます。ホルモンのバランスを整える働きもあり、女性の味方となるビタミンといえます。

神経伝達物質のサポート
神経伝達物質にはGABAやセロトニン、ドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリンなどがあり、これらはアミノ酸によって合成されます。ビタミンB6はアミノ酸の代謝と関わっているため、神経伝達物質の合成を促進する作用があります。心を落ち着かせたいときに摂り入れたい栄養素です。

女性の味方の栄養素
ビタミンB6は、エストロゲンの代謝に関わり、ホルモンのバランスを整える働きがあります。赤血球の合成にも役立つため、月経前症候群 (PMS)の症状をやわらげる働きがあるといわれています。

また、妊娠するとタンパク質代謝が促進され、ビタミンB6が欠乏することでつわりが誘発されるという説から「ビタミンB6を補うとつわりが軽減される」という研究もあり、注目されています。

ビタミンB6が不足すると
ビタミンB6は食品から摂る以外に腸内細菌からもつくられるため、欠乏症が起こることはほとんどありませんが、妊娠中や、ピル (経口避妊薬)を飲み続けている時は、ホルモンの関係でビタミンB6の必要量が増加し、不足しやすくなります。

また、抗生物質を長期間服用していると、腸内細菌のバランスが崩れることによってビタミンB6を合成する働きが低下し、ビタミンB6の欠乏症が起こることがあります。

ビタミンB6が欠乏すると様々な代謝異常が起こり、特に皮膚と粘膜にトラブルが起きやすくなります。症状としては、舌炎、口内炎、口角炎、結膜炎や、目・鼻・耳などに脂漏性皮膚炎などが見られます。

血液中で鉄を運ぶ「ヘモグロビン」という物質を合成する時にも必要な栄養素なので、不足すると貧血が起こることもあります。

また、神経に異常が出て、末梢神経障害、けいれん、手足のしびれ、眠気、不眠症、食欲不振、倦怠感、情緒不安定、中枢神経の異常などが起こることがあります。

一方、大量に摂取した場合は、感覚性ニューロパシー(感覚神経障害)が起こりますが、通常の食事からの摂取ではまず過剰症の心配はないでしょう。

体内に酸素を巡らせて血色のいい肌をつくってくれるヘモグロビンに必要なミネラルです。不足すると貧血の原因となります。特に女性は不足しがちな栄養素です。

鉄分はからだの中に約3gあるといわれています。そのうち約65%は血液中のヘモグロビンの構成成分となり、酸素運搬という重要な役割を果たしています。吸収された鉄分は、酸化され、アポトランスフェリンというたんぱく質と結合してトランスフェリンとなり、血液に乗って体中に運ばれます。輸送された鉄分は、ヘモグロビンとなって酸素の輸送に関与するほか、筋肉中に酸素を蓄えるミオグロビンの構成成分になります。

食品中に含まれる鉄分は、ヘム鉄と非ヘム鉄とに分けられます。たんぱく質と結合しているヘム鉄は肉や魚などの動物性食品に多く含まれていて、ヘム鉄以外の無機鉄を非ヘム鉄と言い、こちらは植物性食品に多く含まれています。

鉄分は日本人が不足しやすい栄養素の一つで、不足すると鉄欠乏性貧血になります。貧血になるとからだが重い、息がきれる、顔色が悪い、疲れやすいと感じるようになります。

貧血予防のためには、鉄分だけを補えばいいというわけではありません。ヘモグロビンは鉄(ヘム)とたんぱく質(グロビン)が結合してできているので、たんぱく質も摂取する必要があります。また、赤血球の合成に必要な、ビタミンB12や葉酸も十分に摂取しましょう。

通常の食事では過剰になることはありませんが、サプリメントなどによる過剰摂取は注意しましょう。長期にわたり過剰に摂取しつづけると鉄沈着症を発症する恐れもあり、非ヘム鉄サプリメント摂取で便秘、胃部不快感などの副作用がおこることもあるようです。

【こんなお悩みの人にオススメ】

□冷え・コリ
□肌トラブル

□不眠
□生理不順
□貧血

【選び方・保存のコツ】

刺身の切り身なら色が深いものが新鮮です。筋が平行に入っていると口の中で筋が当たって気になることがありません。

また、マグロは基本的に港まで冷凍で運ばれてくるので、再冷凍はあまりオススメできません。早めに食べ切るか、しょうゆなどに漬けて、づけにしたり、佃煮にするなどの加工をするのがいいでしょう。

【美味しい旬は】

通年
※種類や地域によって大きく異なります。基本的には船上で冷凍したものが流通しています。

マグロで摂れる美肌栄養素

ビタミンA・ビタミンE・ビタミンD・ビタミンB1・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・タンパク質・マグネシウム・リン・鉄・ヨウ素

VOL.485 しめさばのてまり寿司

酢でさっぱりとしめれば臭いも気にならない一品

材料(2人分)

しめさば・・・1枚
米・・・1カップ
青じそ・・・5枚
甘酢しょうが・・・20g
いり白ごま・・・大さじ1

作り方

①米は炊く30分以上前にといで、ザルにあげて水気をきります。

②青じそ、しょうがは千切りにします。

③①は普通の水加減で炊きます。

④ご飯が蒸れたら、熱いうちに甘酢しょうがを切るようにして混ぜ合わせ、あおぎながら冷まします。全体になじんだら、青じそ、ごまを加えて混ぜます。

⑤④を丸く握り、そぎ切りにしたシメサバでくるみ、もう一度軽く握ったら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンE・ビタミンD・ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・パントテン酸・タンパク質・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・鉄・亜鉛・ヨウ素

VOL.484 サバのキムチチゲ

強い旨味だからキムチやニンニクと合わせていける一品

材料(2人分)

サバ・・・1/2尾
水菜・・・1/2袋
木綿豆腐・・・1/2丁
にら・・・1/2束
エリンギ・・・2本
キムチ・・・200g
水・・・3カップ

A
しょうゆ・・・大さじ1
スープの素・・・小さじ1
ニンニクのすりおろし・・・1/2片分
ごま油・・・大さじ1/2

作り方

①サバはそぎ切りにします。

②水菜は5cmの長さに切ります。豆腐は食べやすい大きさに切り、にらは3cmの長さに切ります。エリンギは手で裂き、キムチは食べやすい大きさに切ります。

③鍋に分量の水を入れて沸かし、Aを入れます。

④③にキムチ、豆腐を加えて、再び煮たったらサバを加えます。火が通ったら、その他の具を加えてサッと火が通ったら完成です。煮ながら食べます。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンD・ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・タンパク質・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・鉄・亜鉛・ヨウ素・食物繊維

VOL.483 サバ〜美容に脳に有効

脂ののった身は美容に、脳に有効、栄養価の高い優秀魚

【主な栄養素】

DHA

 不飽和脂肪酸。脳の活性化や成長、神経伝達に不可欠です。欠乏すると物忘れがひどくなったり、集中力が低下します。青い背の魚に多く含まれます。

タンパク質

筋肉や皮膚、髪などはすべてタンパク質からできています。
タンパク質は炭水化物・脂質とあわせて三大栄養素と呼ばれています。人間の筋肉や臓器、体内の調整に役立っているホルモンの材料となるだけでなくエネルギー源にもなっている必要な栄養素です。主にアミノ酸によって構成されています。

アミノ酸や、アミノ酸がつながったペプチドに分解されて体に取り込まれたあと、必要なタンパク質へと再形成されます。

自然には多くのアミノ酸が存在していますが、体の材料となりうるアミノ酸は、このうちの20種類です。これら20種類のアミノ酸がそれぞれの目的にあわせて数十~数百個以上結合し、約10万種類のタンパク質に形を変えます。

筋肉や肌、髪が同じタンパク質からできているのに形が異なるのは、このようなアミノ酸の組み合わせによるものです。

また、20種類のアミノ酸のうち9種類は体内で合成できないため食事から摂取する必要があります。これを必須アミノ酸、それ以外の11種類を非必須アミノ酸と呼びます。

動物性タンパク質と植物性タンパク質の違い
最大の違いは必須アミノ酸のバランスにあります。

動物性タンパク質は多くのものが9種類の必須アミノ酸を含んでいますが、一部の植物性タンパク質は不足しているものがあります。アミノ酸全体の働きは不足している必須アミノ酸のレベルにあわせて制限されてしまうので、タンパク質を摂っているつもりでも足りていなかった、となってしまうことがあります(アミノ酸の桶の理論)。また、体内の吸収率も動物性タンパク質97%に対して、植物性タンパク質は84%となっています。

タンパク質が不足すると
体を作る材料が減ってしまうので、筋肉量の減少や、肌や髪のトラブル、集中力・思考力が下がってしまうことがあります。またタンパク質には保温効果があるため、不足すると体が冷えやすくなる可能性もあります。

逆に過剰摂取は体に大きな負担をかけることがあります。動物性タンパク質を意識するあまり、脂質も多く摂ってしまいカロリーオーバーや肥満を招く可能性も考えられます。

他にも、腸内環境の乱れや肝臓・腎臓にかかる負担からの内臓疲労も高まる可能性があります。

ビタミンB2

ビタミンB2は「発育のビタミン」ともいわれ、発育促進と美容に欠かせない栄養素です。

これは水溶性のビタミンで、糖質、脂質、タンパク質の代謝、エネルギー生産に関わる酸化還元酵素の補酵素として働きます。特に脂質の代謝を助け、皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生に役立ちます。

現代人には不足がちな栄養素なので、食べ物から積極的に摂取しましょう。

【こんなお悩みの人にオススメ】

□冷え・コリ
□肌トラブル
□アンチエイジング
□不眠
□生理不順
□貧血

【選び方・保存のコツ】

新鮮なサバは身がピンと張ってしっかりしています。さらに、大きくて青光りし、腹に金の模様が浮き出ているものが美味しいとされます。

サバは身自体に水分が多く、腐敗しやすいのが特徴です。冷凍にも向かないので、酢や塩でシメて保存するのが向いています。少しでも鮮度に自信がない場合は、加熱するのが無難です。

【美味しい旬は】

10月〜12月

サバで摂れる美肌栄養素

ビタミンE・ビタミンD・ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・パントテン酸・タンパク質・カリウム・マグネシウム・リン・鉄・亜鉛・ヨウ素

VOL.474 カキと大根の炊き込みご飯

カキの煮汁にうま味が凝縮した一品

材料(2人分)

カキ・・・250g
米・・・2カップ

A
酒・・・大さじ1
しょうゆ・・・小さじ1

大根・・・200g
油揚げ・・・1枚

B
しょうゆ・・・小さじ2
塩・・・小さじ1
酒・・・小さじ1
水・・・1と1/2

大根の葉・・・50g

作り方

①米は30分以上前にとぎ、ザルにあげて水気をきります。

②カキはザルに入れて、塩水の中で振り洗いします。Aとともに鍋に入れて中火で酒蒸しにして、煮汁も残しておきます。

③大根は5cm長さの太めのせん切りにして、葉は塩(分量外)を加えた熱湯でサッとゆでて、小口切りにします。油揚げは短冊切りにします。

④炊飯器に米を入れて、カキの煮汁とBを加えてひと混ぜし、大根、油揚げを加えて炊きます。

⑤炊き上がったら、カキ、大根の葉を加えて全体を混ぜ合わせたら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンK・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・ビオチン・タンパク質・カリウム・カルシウム・マグネシウム・亜鉛・鉄・ヨウ素・食物繊維