Vol.45 ピンポイントケア

スキンケアの基本は、肌に負担をかけないシンプルな方法がベスト。
しかし、急にニキビができたり、肌あれしたりすると、それぞれの悩みに対応したケアを施したいと思うことでしょう。

ただやみくもに「ニキビ対策」「シミ対策」と、うたわれている化粧品に頼るのではなく、自分の悩みの原因をとらえて、それに合った適切なケアを知ることから始めましょう。

肌の悩みで困っている
スキンケアの勉強をはじめた当初、「肌の悩みで困っている女性って多いんだね」と感じたので、とくにピンポイントケアの内容については、できるだけ早く、より多くの人に知ってもらったほうがいいと思ったので、通常の内容と合わせて投稿してきました。

これからご紹介する「乾燥」をテーマにした記事は、Vol. 2〜Vol. 8の後半で、ご紹介してきたピンポイントケアの内容をまとめたものとなり、おさらいとなります。

これからも引き続き、お役立てください。   isao sunaga

Vol.44 季節の変わり目

肌質の変化に対応する三つのキーワード 3

普段どおりのスキンケアをしても、季節の変わり目になると肌があれたり、不安定になったりすることがあります。こんなとき、どうしていいかわからず、むやみに化粧品を変えてしまう人も多いようです。

肌が不安定なときには
季節の変わり目でのトラブルは、肌の免疫力や抵抗力が低下していることが考えられますので、刺激の強い美白やアンチエイジングの化粧品の使用はひかえましょう。もし、化粧水などの水分の多い化粧品がしみるようでしたら、一時的に使用をやめて、クリームやワセリンなどの油分の多いもので、皮膚を保護するようにしましょう。


一週間程度、様子を見て落ち着いてきたら、セラミドなどの配合された保湿美容液をぬって、バリア機能を健全な状態に整えていきましょう。化粧品のアイテムは、肌に最低限必要なものたけを使うことが、肌荒れのときの”鉄則”となります。

もちろん、睡眠時間や食生活、ストレスなど日常生活も見直し、できるだけ規則正しい生活を心がけましょう。

Vol.43 ストレスをためない

肌質の変化に対応する三つのキーワード 2

現代社会で生活する上で、どうにもストレスとは切っても切れない関係にあります。本人が自覚していない「ステルスストレス」もあります。

ストレスの手口
ストレスはその人の弱い部分をねらって現れてきます。胃が痛くなる人、下痢になる人、生理が遅れる人、肌があれる人と、様々なタイプの人がいます。では、どうして様々な症状を引き起こすのでしょうか?

活性酸素と免疫力低下
まずストレスを受けると、体内に活性酸素が発生します。
この活性酸素は細胞を傷つけ、肌の老化を促進します。また、免疫も低下しますので、アクネ菌が繁殖してニキビができたり、すでにあるニキビが大きく化膿したりします。

ほかにも、前回もお話ししたホルモンバランスの乱れで生理が遅れたり、自律神経の乱れで下痢や不眠症になったりします。
ストレスをなくすことができればいいのですが、なかなかそうもいきません。

食べて動いてよく眠る
日々のストレスをためない対策としては、まずはたくさん動くことです。運動は自律神経を安定させます。そして栄養バランスのとれた食事をして、質のよい睡眠をしっかりとりましょう。

ほかには、香りは気分を落ち着かせる作用がありますので、アロマテラピーを利用したり、瞑想をするのもオススメです。

つづく…

Vol.42 生理とホルモンの関係

肌質の変化に対応する三つのキーワード

2種類の女性ホルモン
「生理前になると、ニキビができる」「生理が近づくと、足がむくむ」「生理痛が重い」など、女性にとって生理は気分が沈みがちなものです。生理によってホルモンのバランスが変化すると、肌にも体にも大きな変化をもたらします。

黄体ホルモン
女性ホルモンの一つに、「黄体ホルモン(プロゲステロン)」があります。これは生理前に分泌されるホルモンで、肌の不調をもたらします。皮脂の分泌を増やしてニキビやシミをできやすくさせたり、むくみやイライラのもとになっています。

生理前の肌は、ふだんより敏感になっていますので、美白やアンチエイジングなどの積極的なお手入れは、ひかえるようにしましょう。保湿中心の基本ケアに、徹するほうがいいでしょう。ただし、シミができやすいのでUVケアはしっかりしましょう。

また、生理前にニキビができやすいのは、皮脂の分泌量が増えるためなので、この時期の洗顔は、油分をしっかり落として、油分の少ない化粧品で保湿をしましょう。

大人ニキビができるのは、ストレスや不規則な生活による、ホルモンのバランスが乱れるのが、最大の原因です。ふだんの生活を見直して、できるだけ規則正し生活習慣を心がけましょう。

卵胞ホルモン
もう一つの女性ホルモンが「卵胞ホルモン(エストロゲン)」になります。こちらは生理後に分泌が高まるホルモンで、肌をみずみずしくうるおし、コラーゲンを不安などの作用があります。美肌はエストロゲンに大きく影響されています。

エストロゲンの働きは、生理周期をキープして、妊娠にむけた体づくりをすることです。無理なダイエットや過度のストレスがかかると、エストロゲンが低下して生理不順がおこり、肌の老化が早まってしまいますので、注意が必要です。

エストロゲンは、生理がはじまる思春期ころから急に増えはじめ、30代後半から減りはじめます。そして、閉経を迎えるころには急激に低下してしまうので、この分泌量を保つには、健康的な生活を過ごすことが一番大切になります。
大豆などの女性ホルモン様作用のある食品も、老化を遅らせるのに役立ちますので、納豆なら一日1パック、豆腐なら半丁を目安に食べましょう。

エストロゲンの分泌が高まる生理あとの肌は、とても安定していますので、美肌やアンチエイジングをするには効果的です。
また、新しい化粧品を試す時期としてもいいでしょう。

つづく…

Vol.41 入浴と美肌

入浴のメリットは、美肌づくりに直結するというよりは、神経の緊張をほぐして、ストレス解消や筋肉のリラクゼーションなど間接的な効果にあります。

入浴時間と睡眠
肌にいい入浴方法は、全身浴で10〜15分程度つかるだけで充分です。入浴後の体温が下がる時は、眠りのスイッチが入りやすいので、入浴後、20〜30分でベッドに入ると寝つきがよくなります。このようにして質のよい睡眠がとれれば、美肌につながります。

入浴で代謝が上がる?
入浴すると体はポカポカ温まるものの、それは一時的なもので、冷え性が解消するわけではありません。本当に代謝を上げるために必要なものは運動です。外から温めるのではなく、体の内側から温めないと代謝は上がりません。(Vol.40参照してみてね)

また、湯船に長くつかっていると、肌のうるおい成分であるセラミドなどが、お湯の中に溶け出し、かえって乾燥を招くことになります。サッと入浴をして、その分の時間を睡眠にまわしたほうが、美肌には効果的です。

半身浴とは
家庭内での脳卒中や心筋梗塞などの突然死のほとんどが、入浴中に起こっていたのが要因で、半身浴とは、肥満や高血圧などの生活習慣病の患者さん向けに推奨されていたものです。血圧を急に変動させないように、みぞおちのところまでお湯につかる半身浴が、推奨されていたという経緯になります。

汗で毛穴の汚れは落ちない
そもそも汗は体温調整をするためにあります。汗の成分は水分の中に、アンモニアや塩分などの水溶性の排せつ物が含まれている程度です。毛穴の汚れや体内毒素は、汗からはほとんど排泄されません。

また、半身浴で汗をかくのが習慣になっていると、汗腺が活性化されているので、夏場など汗をかきやすくなりますので、お気をつけください。

Vol.40 運動習慣と美肌

健康的な美肌
美肌であるためには、まず健康第一です。
健康であるためには、「寝る・食べる・動く」この3つが大切になります。この三要素のうち、どれが欠けても健康にはなりませんし、美肌も遠のいてしまします。

運動不足による影響
最近は、パソコンを使ったオフィスワークが主流となり、一日中座ったままの女性も少なくありません。そこで運動不足が招く影響を挙げてみましょう。

まずは、血行不良による頭痛や肩こり、腰痛などがあります。さらに、むくみや冷え性、そして便秘になる方も多いようです。体を動かさず頭だけを使っているので、不眠症にも陥りやすく、気分も沈みやすくなりがちです。

美容の面からみると、血行不良の影響でくまができやすくなったり、むくみからセルライトができることもあります。また、不眠症になるとストレスがたまり、ニキビや肌あれになりやすくなります。

手軽な運動から
さて、運動をはじめようと思いたって、お金を払ってジムに入会したり、運動器具をそろえたりする前に、まずは手軽にできる運動からはじめてみましょう。

ウォーキングは、ただ歩くだけですが、充分な運動になります。
一日20分くらいのウォーキングを週に2回程度から、はじめてみてはいかがでしょうか。歩きやすいスニーカーを履いて、荷物はもたずに、少し歩幅を大きくし、股関節が動くことを意識しながら、足早に歩いてみましょう。少しでも運動をすると、体調も肌も変わってくると思います。

ウォーキングが習慣になると、血行がよくなり快眠できたり、冷え性が緩和されたりします。また、肌のくすみがとれたり、くまが薄くなるなどの効果も期待できます。ほんの少しでも始めた人から健康と美肌が手に入ります。

運動が習慣化したら
ウォーキングは手軽に始められる運動としてオススメですが、長く続けられるなら、ジムに入会するのも良いでしょう。入会したけど、結局は続かなくならないように、トレーナとよく相談しましょう。
それ以外のオススメの運動はこちらです。

ジョギング
ウォーキングよりも短時間で血行がよくなる効果が得られます。週に一回、わき腹が痛くならない程度に15分ほど走ってみましょう。

水泳
全身運動なので血行を促すには効果的です。泳いだ後のリフレッシュ感は、とても心地よいでしょう。

筋トレ
腹筋やスクワットは筋肉を鍛えられ、基礎代謝が上がるので、やせやすい体をつくります。太ももなどの、大きい筋肉を鍛えるのがポイントです。ぽっこりお腹が凹んだり、姿勢がよくなったりと、いいことづくしなので、運動習慣ができたらオススメです。