うるおいケアよりコラーゲンを増やすケア
「シワは乾燥するとできる」と思っている人が多いようです。ごく浅いちりめんジワは乾燥するとできるものなので、保湿をしっかりすれば解消されます。お風呂上がりには消えているなどの特徴があります。しかし保湿しても消えないものは、コラーゲンの減少が原因となります。
前述したように、真皮にはコラーゲンの線維が張りめぐらされていて、それをエラスチンの線維がつなぎ合わせることで弾力を保っています。コラーゲンもエラスチンも真皮にある線維芽細胞でつくられていますが、加齢によってつくられる量が減っていき、線維も変形して硬くなります。真皮のコラーゲンが減り、さらに弾力を失うと皮膚は紙のように薄く硬くなります。それによって表情で折りたたまれた部分が、シワとなって残るようになります。
たるみの原因もシワと同じです。真皮を保っていた線維が減り、ネットワークが崩れると皮膚全体が垂れ下がってきます。目元の皮膚が弾力を失い、眼球のまわりの脂肪を支えられなくなると、涙袋のたるみになります。頬の厚い視能を支える皮膚や皮下組織がたるむと、頬の位置が下がってきて口元に法令線ができてしまします。フェイスラインの皮膚がたるみ、アゴの厚い脂肪を支えきれなくなると、二重アゴの原因になります。同様にマリオネットラインやゴルゴ線もたるみによってできるものなので、肌にコラーゲンを増やすようにケアしていくことが大切になります。
シワのできやすい部分
額、眉間、目元、口元
たるみの現れ方
涙袋、たるみ毛穴、法令線、二重あご、マリオネットライン、ゴルゴ線
VOL.128 肌のしくみをおさらい
VOL.129 肌のしくみのおさらい 2
つづく…