目立つのは影が原因
そもそもシワは、肌内部からのハリの支えが弱っておこる老化現象の一つです。一旦できてしまうと、劇的な改善が難しくなります。ハイライトで溝の影をふんわり消していきましょう。
ただし、表情によって動く筋肉も、シワができる範囲や本数も違います。隠すというよりもシワの深さや長さに応じたアイテムを選び、影色飛ばしのテクニックでナチュラルにカバーしましょう。今回は目元とほうれい線の2か所を攻略します。
気になるシワはコンシーラーで底上げ
目元の小ジワ
主な原因は笑いジワです。笑うと目の下の皮膚ごと引っ張られ、小さな小ジワが何本もできます。これは面反射のテクニックで解消しましょう。
ほうれい線
小鼻から口元へのびるほうれい線は、ハリが衰え重力にあがなえなくなった証拠です。ラインの溝を明るくカバーしていきます。
肌色表記に惑わされないで
自分に合うファンデーションの色をカウンターで選んでもらったのに色浮きしてしまう。実は、肌色の色作りに限っていえば、各ブランドごとに黄みや赤み、白さなど、わずかなトーンの差があります。
例えば、同じオークル01と表記されたファンデーションを比べても、全てが同じ色ではありません。また、ヨーロッパやアメリカ、アジアなど、ブランド本国の場所によっても黄みは赤みには差があります。色番や色名は参考程度にしましょう。
実際に肌で試してみる
実際の肌色の表記には統一基準があるわけではないので、ブランドごとに基準としている肌色も異なります。肌色がいつも黄くすみしたり、白浮して見えるなら、違うブランドを試して1日過ごしてみましょう。
つけすぎ、のばしすぎは逆効果
赤ら顔の原因は、毛細血管が透けて見えることです。これを消すには赤の補色になるグリーンのコントロールカラーが有効です。そして毛細血管が浮き出ている頬だけに使うのがポイントです。コントロールカラーを下地のように広くのばしてしまう人がいますが、これは失敗の元です。
例えば、グリーンは普通の肌の色にのせると血行が悪く見えてしまいます。また、量を使いすぎると、グレーっぽく転ぶこともあるので注意しましょう。赤みの強さにもよりますが、両頬でパール粒半分もあれば充分の量です。調整しながら使ってみましょう。
使うのはグリーンのコントロールカラー
6か所に点置き
赤みは頬のセンターエリアに集中します。下地を塗ったあと、ここにコントロールカラーを点置きします。
のばす
点置きエリア内でコントロールカラーを均一にならします。
なじませる
指のスジや色ムラを調整するために、スポンジで軽くなじませましょう。
ブラシ使いで凸凹感を和らげる
ポツンとできてしまったニキビ、気になってしまいますよね。
皮膚に盛り上がりのあるニキビの場合、その凸感のならし方がポイントになります。ニキビの周囲だけをコンシーラーブラシを使ってなだらかにととのえます。できればニキビ跡にならないようにビタミンC誘導体などの成分が入ったコンシーラーを選ぶことも、肌には大事なことです。
ニキビは本来、毛穴の中に皮脂がつまって炎症を起こした状態なので、赤く腫れているときは、まず皮膚科にいきましょう。
ニキビ隠しは凹凸のならし方で
周囲ほどなだらかに
トラブルカバーは、隠そうとしていることが人にわかってしまうと失敗です。盛り上がりを最小限におさえることが重要になります。
ニキビより2まわり大きめにコンシーラーをなじませて、肌との境目をできるだけなだらかにならすようにしましょう。仕上げに表面を軽くパウダーでおさえます。指では上手にならせない境目も、コンシーラーブラシなら、すそ野を広げるようになだらかになります。
青ずんだクマは補色の効果を利用
シミやくすみのカバーは、重度に濃い色むらの場合、肌色のコンシーラーで隠そうとしても、かえってグレーに沈んでしまうケースがあります。
例えば、青くくすんだ重度のクマなどがこれにあたります。こんなときはオレンジ系コンシーラーの出番。青の補色(反対色)の関係にあるオレンジが、クマの影をやわらかに打ち消してくれます。仕上げに薄くパウダリーを重ねれば、よりパーフェクトな仕上がりになります。
色濃いクマはオレンジ系で相殺
下まぶたに点置きする
コンシーラーは色名にオレンジを意味する「OR」と書かれているものを選びます。クマの気になるところに均一につくように下まぶたのカーブにあわせて点置きします。
核から広げる
左右に指をスライドさせて点と点をつなげて核をつくります。この核を中心に上下になじませながらクマ全体をカバーします。キワまで塗り残しなく仕上げましょう。
保湿+収れん化粧水でテカリをおさえる
日中のメイク肌の2大悩みといえば、肌の乾燥と皮脂によるテカリです。
実は朝のメイク前のひと手間でこのテカリを抑えて、さらりとした肌を長くもたせる方法があります。それは収れん化粧水とコットン。
収れん化粧水とは、一般的な化粧水よりも皮脂をおさえる効果が高く、さっぱりとした感触で引き締め感があります。これをコットンに含ませて、テカリが気になるTゾーンにだけ2〜3分パックします。肌表面が冷えたことを確認しましょう。
保湿ケアはどんな肌にも必須なので、まず化粧水や乳液で肌をととのえてからが基本になります。
朝のクーリング保湿でテカリをセーブ
顔の皮脂テカリゾーン
私たちの身体の、ちょうど中心を走るのが正中線です。このライン上が皮脂の分泌が一番多いところなので、テカリ対策するときはここを意識しましょう。Tゾーンはもちろん、意外に脂っぽいアゴ先にも気を使いましょう。
Tゾーンをクールダウン
テカリがちな場所は、化粧水の段階でひんやりクールダウンをしておきます。引き締め効果に優れた収れん化粧水をコットンに含ませ、Tゾーンやアゴ先を2〜3分パックして冷やしましょう。
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