VOL.682 ディル 〜用語辞典

ディルは、柑橘類のような爽やかな香りと、ほろ苦さが特徴のセリ科のハーブの一種で、羽のような形の細くてやわらかい葉をしています。欧米では家庭料理などにもよく用いられるポピュラーなハーブで、古くから親しまれております。

和名では「イノンド」と呼ばれ、スペイン語名である「eneldo(イネルド)」が転じてイノンドとなったとされています。

ディルの茎や葉には爽やかな香りがあり、種子にはピリッとした辛味があります。茎の先には、黄色くて小さなかわいらしい花をたくさん咲かせますが、この花にはほんのりとした甘みがあり、料理のアクセントとして使われることもあります。

魚介類との相性がよいことから「魚のハーブ」ともいわれ、スモークサーモンやホタテのマリネなどに、種子はピクルスやマリネ、ビネガー、スープなどに使われます。ライ麦パンや焼き菓子などの風味づけにも使われます。