VOL.246 カラーリングの基礎知識② 〜染まるしくみ

市販のカラー剤は強め、ダメージが心配ならプロへ

髪を脱色&染色するカラーリングは、その仕組みからどうしてもダメージを避けられません。ダメージを軽減したいのであれば、サロンでの施術をオススメします。なぜなら、自宅でできるタイプのカラー剤は、誰でも簡単に染まりやすいようアルカリを強めに設定してあり、髪への負担が大きいからです。

サロンでは髪質やキューティクルの状態などを見定めてカラー剤を選び、薬剤の強さをコントロールしています。また、部位によってカラー剤の種類や処置時間を変えることもあります。生えたばかりの根元の毛と中間の毛、毛先ではそれぞれコンディションが異なり、均一に塗っただけでは色ムラなく仕上げるのは難しいからです。自分の手でそこまでのことをするのは難しいからです。

仕上がりの美しさやダメージのことを考えると、サロンでプロの手にゆだねるのが髪にとってはベストの選択と言えます。

VOL.245 カラーリングの基礎知識① 〜染まるしくみ

毛髪内部で脱色と染色を同時でおこなう

すっかりポピュラーになったカラーリング。髪色を変えることは、もはやヘアスタイリングの一部です。でも一体どんなしくみで髪は染まるのでしょうか。

一般的なカラー剤(染毛剤)は、まずアルカリ剤で髪を膨張させ、キューティクルを開きます。そこから髪の色を決めているメラニン色素に働きかけて、脱色と染色を同時におこないます。つまり美髪の決め手になるキューティクルが、一度開いてしまうのです。

カラー剤を塗っていくと

メラニン色素は、毛髪の大部分を占めるコルテックス内にあります。髪にカラー剤を塗っていくとどうなるのか。

①キューティクルが開き、アルカリ剤が髪を膨張させて活性酸素を放出します。その活性酸素がメラニンを分解し、同時に毛髪内部に浸透した染料を酸化させていきます。

②酸化した染料同士が集まり、目に見える色となって発色します。メラニンを分解して脱色しながら、集まった染料の色に髪を染め上げていくのです。

VOL.244 スタイリング剤の効果的なつけ方

固形ワックスや泡状のムースなど、スタイリング剤の形状はさまざまです。それなのに、どれでも同じつけ方をしていませんか?それぞれの特性にあったつけ方をすることは、仕上がりの完成度を高める重要ポイントです。簡単なので、しっかりマスターしましょう。

オイル、クリーム

手ぐしでとかす
髪の内側と外側、両方から手ぐしでとかします。根元につけるとボリュームがダウンします。

ワックス、ジェル

カールをおし戻す感じ
セットしたカールをくずさないように、優しくおし戻す感じでもみ込みます。

ムース

持ち上げるようにしてもみ込むカールを
カールを持ち上げるようにして塗布。そのあと、もみ込みながらドライヤーで乾かします。

ワンポイント

スタイリング剤は手のひらだけでなく、指のあいだまでしっかりのばしましょう

スプレー

毛先をふわっと持ち上げて
髪の内側まで行きわたるように、毛先を持ち上げてスプレーをします。ふんわりと仕上がります。

ワンポイント

髪とスプレーの距離が近すぎると、ボテッとついてしまいます。20 cm以上離して噴射しましょう。

VOL.243 スタイリング剤の種類と仕上げ

ワックス

髪をかためず動きのあるカールをキープ
テクスチャーがやわらかめのものは束感とツヤ重視です。かたいものほど動きが出しやすく、セット力も強固になります。

ムース

パーマヘアの仕込みに
ウエーブやカールの再現性が高く、動きやうねりを出したいときに使います。ウエーブの強いヘアスタイル向きです。

ジェル

濡れたようなツヤのある仕上がりに
ウェット感のある仕上がりが特徴です。濡れた髪へのなじみもよく、乾いたあともつけたてのウェーブをキープする。

クリーム

ナチュラルなスタイル向き
セット力は弱めで、ツヤのあるやわらかな髪に仕上がります。ベタつきがなく、保護、補修機能を備えたものが多い。

オイル

髪をしっとり落ち着かせる
髪に均一にのび広がり、ツヤを出す効果があります。ウェット、ドライどちらでも使えます。コンディショニング効果もあります。

スプレー

セット後の仕上げに使用
主にツヤ出しやスタイルキープのために使用します。霧状だから軽く、ムラなく広がり、エアリー感を出すのも得意です。

VOL.242 スタイリング剤の使い分け

選ぶポイントはセット力の強弱と質感の重軽

髪型がうまく決まらないときの原因は、ブローやセットの腕ではなく、スタイリング剤やそのつけ方にあるのかもしれません。

たとえば、ふんわりエアリーなウエーブヘアに仕上げたいのに、髪を落ち着かせるオイルを使っていたのでは、思いどおりのスタイリングはできません。

ウエーブやカールをしっかり出したいなら、ムースがジェルを使いましょう。ボリュームをおさえてしっとりさせたいときは、オイルかクリームを、自然な動きを出すにはワックス、仕上げにスプレーと覚えておけば間違いないでしょう。

VOL.241 トリートメント剤に配合されている主成分③

成分表を読めるように

シャンプー同様、主成分は配合量の多い順に並んでいます。成分ごとの効果を知って、購入時にチェックしましょう。

保湿系

うるおいを与える

グリセリン

毛髪の構成成分の一種で、ハリとコシを与えます。

加水分解コラーゲン

毛髪の内部にまで作用します。

ポリクオタニウム-51

うるおいの皮膜をつくり、ヒアルロン酸の約2倍の保水力をもちます。ポリクオタニウム-61、-64、-65などもあります。

ヒアルロン酸Na

天然の保湿成分です。

教えてサロンのQ&A

Q.サロン専売品は、やっぱり市販のものよりいいの?

A.製品の信頼度が高いのは確かです

スタッフがみずからの髪で試し、目利きしたものを置いているので、効果や安全性が保証されていると思ってよいでしょうか。

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