VOL.254 ヘアケアにまつわるQ&A① 〜くせ毛

Q.ストレートパーマで髪が痛まない方法はありますか

A.髪が傷みにくいストレートパーマがあります

最近は髪へのダメージが少ないストレートパーマが多く出ています。パーマ剤や中にまぜるトリートメントの進化によって、ストレートにする力はこれまでと変わりません。サロンでパーマをかける前に、パーマやトリートメントの種類を検討してもらいましょう。

また、少しのクセならブローでも処理できます。髪を温めてから冷ますときにストレートの状態をしっかりキープしましょう。

VOL.253 主なパーマの種類と特徴

コールドパーマ

薬剤を使って常温でかける、いわゆる一般的なパーマのことです。昔からある水パーマやスチームパーマなどもこのタイプです。加熱しないのでコールドパーマと呼ばれるようになったそうです。

ふんわりととした束感のあるウェーブに仕上がり、濡れた状態のほうがウェーブがはっきり出ます。パーマの持ちは1ヶ月くらいと短めです。

ホット系パーマ

薬剤と熱でかけるパーマで、デジタルパーマやエアウェーブなどがこのタイプです。コールドパーマより薬剤は弱めですが、加熱することで毛髪の膨張度やパーマ剤の浸透度を高めます。髪へのダメージは大きめです。

ヘアアイロンで仕上げたようなくっきりしたカールがつき、乾くとカールが際立ちます。形状記憶力が高く、持ちはいいでしょう。

ストレートパーマ

パーマのかかるしくみは、ほかのパーマと同じです。再結合のときに髪がまっすぐになっているだけの違いです。

以前はストレートパーマと縮毛矯正は別物でしたが、最近はほとんど同じ意味でとらえられています。薬剤とアイロンの熱を使う縮毛矯正はホット系パーマの一種で、ストレート力は高いけれど、その分髪への負担も大きめです。

VOL.252 パーマの基礎知識② 〜種類と特徴

パーマは髪が傷むから前処理が大事

準備せずにパーマをかければ、髪は間違いなく傷みます。ダメージを避けたいなら前処理をして予防しましょう。

前処理の方法は、ダメージの状態によって2つに分かれます。健康な髪はパーマがかかりにくいので、薬剤がスムーズに浸透するように、コンディショニング剤などの皮膜を取り除くためのプレシャンプーをします。逆に、傷んだ髪はパーマがかかりすぎるので、毛髪内部を補修して、薬剤の浸透を緩やかにするプレトリートメントが効果的です。

傷んだ髪には、酸性パーマという選択肢もあります。薬剤で無理にキューティクルを開かないので、髪の損傷が少なくてすみます。ただ、キューティクルが開きぎみのダメージヘアにしか適さないので、健康な髪だとパーマはかかりません。

誰でもダメージは避けたいものです。そのための処置を提案してくれるか否かで、美容室の技術や信頼できるか、目安になるでしょう。

VOL.251 パーマの基礎知識① 〜かかる仕組み

毛髪内部での結合を切断し再結合させてウェーブを作る

毛髪内部には3つの結合があり、髪を支えています。簡単にいうとパーマはこれらの結合を切断し、ゆるんだ髪に形をつけ、その状態のまま再結合させ形を固定させています。パーマ剤に1剤と2剤があるのは、1剤で切断し、2剤で再結合に作用させるためです。

カラーリング同様、パーマ剤も髪質やダメージの状態によってかかり方が違ってきます。健康な髪ほどかかりにくく、人によって放置時間に差が出るのはそのためです。

髪の状態

内部構造では横になっている3つの結合ががっちり手をつなぎ、キューティクルも閉じています。

1剤で結合を切断

アルカリ剤、還元剤が、膨張して開いたキューティクルのすき間から毛髪内部に侵入し、3つの結合を次々に切断していきます。

乾かすプロセスで再結合

2剤、中間水洗、ドライヤーで乾かすプロセスで、3つの結合を順次再結合させ、ウェーブを固定させます。

VOL.250 カラーを長持ちさせるために② 〜pH値調整

残留アルカリを取り除く

毛髪は弱酸性で安定し、健康な状態を保てます。カラーリングでアルカリに傾いた髪をそのまま放置するのは、ダメージを進行させるのと同じこと。pH値を下げるケアをしなければいけません。カラーリング直後から1〜2週間は、残留アルカリ除去作用のある専用アイテムを使うことをオススメします。ダメージが軽減し、色もちもよくなります。

また、カラーリングによってメラニン量が減少した髪は、紫外線ダメージを受けやすいともいわれています。こちらも専用アイテムを使って、髪のUVケアも意識しましょう。

VOL.249 カラーを長持ちさせるために① 〜保湿

褪色を防ぐには保湿と乾かすこと

褪色の原因の一つは、ダメージでキューティクルが開き、色素を含むコルテックスが流出することにあります。そして、毛髪内部がスカスカでは色素をうまくキャッチできません。ダメージを補修しないかぎり、この悪循環が続き、褪色が進んでいきます。

カラーリング後の髪は、乾燥してダメージを受けやすい状態になっています。まずはトリートメントでたっぷり保湿をしましょう。アウトバスアイテムで髪をコーティングするのも、流出を防ぐ一つの手でしょう。シャンプー後はきちんと乾かし、キューティクルを閉じて寝ることも大切です。

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