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VOL.222 老人性色素斑のケア

老人性色素斑

特徴

別名「日光性黒子」とも呼ばれて、いわゆる日焼けの積み重ねによってできるシミです。シミと呼ばれるものの中で、もっとも多いのがこの種類になります。

ある日突然できたように感じることがありますが、これは直前の日焼けによってできたものとは限りません。紫外線によるダメージが少しずつ肌の奥に蓄積され、コップの水があふれ出るようにシミとなって現れてきます。40歳前後になると「急にシミが増えた」と、自覚する人が多くなるのはこのためです。

頬骨の高い位置からでき始めることが多く、数mm〜数cmの丸い色素斑であることが多いようです。でき始めは薄い茶色をしていますが、しだいにハッキリとしてくるのが特徴で、何年もたつうちに隆起してくることがあります。脂漏性角化症へと発展することもあります。

予防法

予防は毎日のUVケアにつきます。外出時はパウダーファンデーションを塗り、レジャーなどで紫外線の多い場所へ行くときには、日焼け止め化粧品とパウダーファンデーションの両方を使って、徹底したUVケアをしましょう。

化粧品でのケア

ごく初期の薄らしたシミには、美白化粧品が効果を発揮します。ただし、定着してしまったシミは、皮膚の構造自体に変化が及んでいるため、美白化粧品で消すことはできません。

その他の有効な治療法

シミの輪郭がハッキリしてきたものには、レーザー治療を行います。

パーソナルチェック

□普段はあまりファンデーションを塗らない
□20歳過ぎてからも、かなり日焼けしていた
□1cm前後のまるいシミが増えて気になる
□指で触れるとかすかに盛り上がったシミがある

VOL.162 紫外線対策にはパウダーファンデーション
VOL.163 パウダーファンデーションでUVケアをする方法
VOL.164 レジャーの時は日焼け止め化粧品を賢く活用
VOL.165 知っておきたい日焼け止め3つのキーワード
VOL.166 最強のUVケア

VOL.28 UVケア
VOL.29 UVケア 2
VOL.30 UVケア3
VOL.42 生理とホルモンの関係
VOL.69 シミの悩み
VOL.75 パウダーメイクでシミ予防
VOL.190 敏感肌の正しいケア方法

VOL.221 シミの集中ケア

美白成分では改善できないシミがある

シミが気になり始めたら、多くの人が美白化粧品を選ぶでしょう。シミは紫外線によって増えたメラニンですから、美白成分でケアすれば薄くなると考えますが、実際にはそう簡単ではありません。

シミには、原因やでき方によっていくつかの種類があります。シミの中で最も多いタイプが、日焼けの積み重ねによってできる「老人性色素斑」です。このシミの場合、見えるか見えない程度の、ごく薄い初期段階であれば美白化粧品が有効です。しかし、しっかり定着してしまったものには効果が期待できません。

美白化粧品とは、メラニンをつくり出すメラノサイトという細胞の働きを阻害するためのものなので、メラニンが過剰に発生している段階で効力を発揮します。輪郭がはっきりと定着してしまった老人性色素斑とは、メラニンが増えているだけでなく、皮膚の構造自体に変化が及んでいる状態になります。つまり美白化粧品で改善するのは困難になります。

シミの種類に合ったお手入れや治療を

美白化粧品で消えないシミには改善策がないのか?というと、そうとも言えませんので、自分のシミの種類を判別しましょう。自己判断ができない場合には、美容皮膚科に相談しましょう。美白化粧品の効かないシミに、延々と高級化粧品を塗り続ける、時間とお金は避けるほうが得策です。

頬にできるシミは「肝斑」という思い込み

シミの相談で多くの人が、「私のシミは肝斑ですよね?」との質問が多いようですが、多くの女性が気になるシミの大半は、老人性色素斑になります。どちらも頬骨あたりにでき始めることが多いため、混同しやすいようです。