「PHOTON ARTS」カテゴリーアーカイブ

vol.2 光源と撮影意図

それでは屋外でのライティングについてお話ししています。
先ず、メイン光源の太陽をどこに配置するののか?を考えていきましょう。

太陽は地軸の傾きにより季節があり、日中の軌道、高さが変わり、日照時間が変わります。

撮影する被写体をいつ、どこで、どのように写すか?それによって撮影のタイミングが違ってきます。春夏秋冬、早朝、日中、夕方、深夜など、撮影意図によって変わります。

あなたは、いつ、どこで、どのように撮りたいとお考えですか?

つづく…

lighting graphics

vol.1 光源

写真撮影には必ず光が必要です。
屋外の撮影では太陽光をメインで使って撮影し、スタジオなど屋内では窓際の自然光や人工の光源であるストロボやランプを使いライティング(光源のレイアウト)をして撮影をします。

皆さんのお手持ちのカメラ(スマホ)で撮りはじめるのであれば、屋外での撮影がお勧めです。

つづく…

vol.6 具体的に何を観ているのか?   

「構図」
今までの工程で観てきたものは「露出」を決めるための状況を判断し、最終的な露出を決めるためです。
露出が決まったら最終的な構図を決めていきます。

構図・アングルは一番最初に「あ!ここだ」と心が躍った場所なのですが、「何をどこまで写し込むか?」を具体的に決めます。

レンズの画角(どのミリ数のレンズ)の中に天地左右の範囲に、何をどれくらい入れるのか?入れないのか?です。
「写真は引き算」などと言う借りてきた言葉ではなく、撮影者に与えられた取捨選択の特権を意識的に最大限活かしましょう。
※因みに私はゼロ(ホワイトキャンバス)からの足し算で撮影をしています。

テキストでは基本的な三分割法という画面均等九分割をして分割された交差点にモチーフ(主題・副題)を配置すると納まりが良くなると言います。この構図が撮影者の世界観(感性・センス)になるので最初のうちは色々試して撮り比べて観ましょう。

撮ればわかるさw

vol.5 具体的に何を観ているのか?

「順光」

続いては、順光部分です。

手前の芝生、水面、右側の白いビルです。右側の白いビルは最初の白とびの所でも観ていましたが、順光部分なのでここも合わせて観ています。

ハイライト部分、シャドウ部分をどうするか?の状況で、本来は適正露出の部分が暗くなっていたり、明るくなっていたりすると思いますが、ここは多少の振れ幅は気にしないようにしましょう。

露出は何かを選ぶと何かを捨てなければならない時があります。特にオートで撮影する時は尚更ですが、許容範囲かどうかは撮影者に委ねるところとなります。

vol.4 具体的に何を観ているのか?

「シャドウ部」

実際は意識している箇所を瞬時に観ていますが、次は写真向かって左側のビル群の影になっているシャドウ部分です。

前回、画面を占める明るい箇所と暗い箇所の割合が変わると露出が変わるお話ししましたが、ハイライト部分を気にし過ぎるとシャドウ部分が”黒つぶれ”してしまう恐れがあります。しかし作画意図によって潰したくない場合、逆に潰したい場合と異なりますので、状況を観ながら考えて決定しましょう。

vol.3 具体的に何を観ているのか?

「ハイライト」

次に気にかかるのは光源(屋外の場合は太陽と反射光)がどこにあって、どの向きから、どの角度で入っていているのか?です。

この写真では画面左上手前の位置に太陽があります。
画像の明るさで先ず気にかかるのは、ハイライト部分の白トビと色トビが無いかです。画面左上の太陽付近の空の明るさと、画面中央奥の雲の明るさ、画面右側の雲の明るさ、そして画面右側の白いビルの明るさです。

空や雲の部分が明るすぎる場合とは、中間部分から暗部にかけて画面を占める割合が多い場合です。その場合は少しアングルを変えて見て、明るい部分を多めにして見ましょう。

そうすると、自動的に明るい部分を調整してくれますので、空の色や雲の明るさが変わります。

つづく…