それでは屋外でのライティングについてお話ししています。
先ず、メイン光源の太陽をどこに配置するののか?を考えていきましょう。
太陽は地軸の傾きにより季節があり、日中の軌道、高さが変わり、日照時間が変わります。
撮影する被写体をいつ、どこで、どのように写すか?それによって撮影のタイミングが違ってきます。春夏秋冬、早朝、日中、夕方、深夜など、撮影意図によって変わります。
あなたは、いつ、どこで、どのように撮りたいとお考えですか?
つづく…
「構図」
今までの工程で観てきたものは「露出」を決めるための状況を判断し、最終的な露出を決めるためです。
露出が決まったら最終的な構図を決めていきます。
構図・アングルは一番最初に「あ!ここだ」と心が躍った場所なのですが、「何をどこまで写し込むか?」を具体的に決めます。
レンズの画角(どのミリ数のレンズ)の中に天地左右の範囲に、何をどれくらい入れるのか?入れないのか?です。
「写真は引き算」などと言う借りてきた言葉ではなく、撮影者に与えられた取捨選択の特権を意識的に最大限活かしましょう。
※因みに私はゼロ(ホワイトキャンバス)からの足し算で撮影をしています。
テキストでは基本的な三分割法という画面均等九分割をして分割された交差点にモチーフ(主題・副題)を配置すると納まりが良くなると言います。この構図が撮影者の世界観(感性・センス)になるので最初のうちは色々試して撮り比べて観ましょう。
撮ればわかるさw
次に気にかかるのは光源(屋外の場合は太陽と反射光)がどこにあって、どの向きから、どの角度で入っていているのか?です。
この写真では画面左上手前の位置に太陽があります。
画像の明るさで先ず気にかかるのは、ハイライト部分の白トビと色トビが無いかです。画面左上の太陽付近の空の明るさと、画面中央奥の雲の明るさ、画面右側の雲の明るさ、そして画面右側の白いビルの明るさです。
空や雲の部分が明るすぎる場合とは、中間部分から暗部にかけて画面を占める割合が多い場合です。その場合は少しアングルを変えて見て、明るい部分を多めにして見ましょう。
そうすると、自動的に明るい部分を調整してくれますので、空の色や雲の明るさが変わります。
つづく…