「SKIN CARE」カテゴリーアーカイブ

VOL.965 最良の献立ルール②

良質なタンパク質を摂る

毎日摂るように意識づける

更年期の女性は、とくにタンパク質をしっかり摂ることが大切です。筋肉を維持するためには、目安として体重1kgにつき1gのタンパク質が必要とされています。体重50kgの人は50gとなり、この量を1日に摂るのは意外と大変です。まず、3回の食事からタンパク質量が、どれだけ摂れているか把握してみましょう。

例えば、肉や魚介類なら脂肪分の少ない部位で、それぞれ100g当たり約20gのタンパク質を含んでいます。大豆製品はタンパク質量はいろいろですが、カルシウムや抗酸化物質を含んでいるので、週2回以上摂るようにしましょう。

VOL.964 最良の献立ルール①

毎日の体重をチェックする

食べすぎないように意識づける

更年期では基礎代謝が落ちるため、食べすぎたカロリーが体脂肪として蓄積されやすくなり、内臓脂肪として蓄えられます。一方では、栄養素の吸収率が徐々に下がっていくため、適正カロリーを守りながら栄養素を過不足なく摂るという、バランスをとるのが重要になります。

体重はそれを教えてくれる目安になります。できるだけ毎朝の起床時に測定し、メモする習慣をつけましょう。体重が増加傾向にあれば、食事の内容や量を見直してみましょう。

VOL.963 身体にやさしい最良の献立づくり②

基本の献立「一汁三菜」

主食、主菜、副菜に加えて乳製品や果物も

基本の献立は「一汁三菜」です。つまり、主食と汁物、主菜と副菜など3つのおかずを組み合わせた食事のことです。食材の種類が増え、摂れる栄養素も自然と多くなり、全体として彩もよく、栄養バランスが整うようになります。

主菜は肉や魚などのタンパク質を中心としたおかずにして、副菜や汁物には野菜や海藻などを使い、ビタミンやミネラルを補うようにします。主菜が植物性タンパク質の豆腐などの場合は、副菜や汁物に動物性タンパク質をプラスしましょう。
主食は、ごはん、麺類、パンなどですが、真っ白く精製されたものよりも玄米、全粒粉、胚芽入りを選ぶと、ビタミンやミネラル類、食物繊維が増えます。

基本の献立に加えてデザートや間食には、乳製品や果物を組み合わせましょう。更年期に摂りたいタンパク質、カルシウム、そのほかのミネラル、ビタミン類、抗酸化物質を補えるようになります。

一食で考える基本の献立

まずは、1食分の基本の献立を覚えましょう。主食、主菜、副菜、汁物を揃えると栄養バランスの確保がしやすくなります。

主食

ご飯や麺類、パンなど。
三大栄養素のひとつである炭水化物は、エネルギー過多にならないように気をつけながら毎日摂ることが大切です。

主菜

肉(牛、豚、鶏)や魚。大豆製品などが中心のおかず。
三大栄養素の良質なタンパク質しっかり摂りましょう。

副菜①

野菜や大豆製品などのおかず。
主菜では不足がちなビタミンやミネラル類、食物繊維を補いましょう。

副菜②

副菜①だけでは摂りにくい栄養を補うためのおかず。
油を使った料理でないものがよい。

汁物

胃腸を温めて食欲を促進させます。
塩分が多くなりがちなので、具材を多くするのがポイントです。

VOL.962 身体にやさしい最良の献立づくり①

献立のルールを覚える

不足がちな栄養がしっかりとれる

更年期には、さまざまな不調が現れます。ゆえに一番身近な食事や生活習慣を改めて見直すことが大切になります。これまで更年期の不調を改善するために摂りたい栄養素のことを記述してきました。更年期を健やかに過ごすために、まずは不足しがちな栄養素を知ることが大切ですが、いざ実践するのは大変なこともあります。どんな食材にどんな栄養素が豊富に含まれているか把握するのも大変なことです。

ここでは、女性の健康を支えるための「最良の献立ルール」としてご紹介します。これから記載する8つのルールを守っていくことで、更年期の女性に不足しがちな栄養素が過不足なく摂れるようになります。むずかしく考えずに楽しみながら、女性の健康に欠かせない、栄養バランスのとれた食生活へと切り替えていきましょう。

VOL.961 更年期のいろいろな不調⑥

記憶力の低下

記憶を司る海馬の働きが低下

うつやイライラといった精神神経症も更年期の不調のひとつですが、それと同時に「もの忘れ」が起こりやすいことも分かってきました。エストロゲンは脳に作用する働きがあり、中でも記憶や学習を司る「海馬」や、恐怖や不安などの感情をコントロールする「扁桃体」などに影響を与えています。

更年期にエストロゲンが減少すると、海馬で合成される神経伝達物質が減少してしまい、記憶力や認知機能が低下します。エストロゲンは海馬の神経細胞を保護する働きがあるので、減少することで記憶力に影響すると考えられています。

もの忘れが多くなって困るのが、約束や予定をすっぽかしてしまうことです。対策として、カレンダーなどに目立つように書いておき、常にチェックする習慣をつけるようにしましょう。

また、脳の機能低下は、頭を使うことである程度食い止められます。例えば、人の名前などが思い出せないときに、すぐに人に聞いたり調べたりすると、頭を使ったことになりません。どんな漢字が使われているか、その人の名前から浮かんでくるイメージなど、周辺情報の記憶をたどりながら、思い出す努力をしましょう。その過程で脳のさまざまな機能が使われ、機能が維持されます。

おすすめ食材と食べ方

良質な脂質、ビタミン類、ミネラル類

脳の血流をよくする栄養素で、脳の若さを保ちましょう。DHA、EPAなどの良質の脂質を含む青魚やびたみんB群、ビタミンA、E、亜鉛など積極的に摂りましょう。

VOL.960 更年期のいろいろな不調⑤

高血圧、脂質異常症

閉経以降は生活習慣病のリスクが高まる

卵巣でつくられている女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」の主要な働きは、妊娠・出産の準備のために身体を整えることです。また、肝臓などの臓器や血管などを健康に保ち、女性の身体をさまざまな病気から守るという大切な役割も果たしています。

具体的には、エストロゲンには悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きがあります。そのためエストロゲンの分泌が低下する40代半ばからメタボリックシンドロームの因子が増えていきます。食事の内容は若い頃から変わっていないのに、コレステロール値、血圧、血糖値など健康診断の数値に異常が現れます。

体型も気になりはじめ、ぽっこりとお腹だけが出る内臓脂肪蓄積型肥満へと変化します。一番重大なことは、高血圧や高コレステロール、高血糖などが重なっていくと、より深刻な疾患につながるということです。血管の壁が厚く、かたくなる動脈硬化を発症し、やがて心筋梗塞や脳梗塞などの血管障害を起こす原因となります。

食事面は、これまで摂りすぎていた塩分や脂質の摂取量を摂りすぎないように意識して気をつけましょう。また、適度な運動を習慣化することも大切です。ウォーキングや軽い筋トレなど取り入れるほか、家事などでできるだけ身体を動かす意識をもつようにしましょう。

おすすめ食材と食べ方

低塩、良質な脂質、ビタミン類、ミネラル類

塩分を控えめにして、青魚などから良質な脂質を効果的に摂取しましょう。さらに代謝を助けるビタミンB群(B2、B6、B12、葉酸)やビタミンC、ミネラルもバランスよく摂りましょう。