光源と撮影場所、アングルが決まったら立体的な見せ方についてのお話しです。
やっぱりレフ板
窓からの光源をメインとすると立体的に見せるための補助光はレフ板を使います。今度はレフ板と言ってもテーブルの上に乗るくらいの大きさです。簡単に自作できますので作ってみましょう。
三分クッキング!?
まずは材料です。A4コピー用紙、白色の厚紙、百均などで売っている表面が紙になっている白色スチレンボードなどを用意します。
コピー用紙は長手方向を丁寧に半分に折り、白色の厚紙も同様に丁寧に半分に折り、白色スチレンボードは長手方向のちょうど半分に折れる場所を裏側の紙一枚を残して切れ目を入れて半分に折ります。
折った紙が観音開きになったら完成です。
つづく…
光源と撮影場所が決まったら小物をどの向きから撮るか?カメラの位置とアングルを考えていきましょう。
アングルを決める
分かりやすいので立方体で考えてみます。
その箱が立体的に見えるには正面、側面、天面がバランスよく見えている、カッコイイ、カワイイ、そんなアングルを探してカメラの位置を決めましょう。
立体感とは
続いてライティングですが、立方体は三面が同じ明るさだと立体的には見えません。では一面だけが違う明るさではどうでしょうか?そうです。三面とも明るさが違う時に一番立体的に感じると思います。
立体感を意識して補助光を上手に使っていきましょう。
撮影の時に一番気を使っている事は、どうしたらそれらの魅力を十分に表現できるのか?よく観てよく考えています。
つづく…
撮影場所が決まったら光質についてお話をします。
柔らかい光
vol.4でもお話ししましたが、柔らかい光とは薄曇りの日差しのことを指します。人物も小物の撮影でも柔らかく落ちる影を求めています。
もしテーブルの上に置いた小物の影が強く落ちるようであれば、窓からの光を調整するようにします。
光質の調整
強い光をディフューズ(拡散装置)するには、どちらのご家庭にでもあるロールのトレーシングペーパー(トレペ)を使います。万が一切れてしまっていた場合、半透明なポリ袋などで代用しても良いと思いますので、さっと窓に貼り付けてみて下さい。
どうでしょうか?商品に強く当たっていた光を拡散することで、柔らかな影になっていると思います。
つづく…
自分のお気に入りの物や料理を撮影したりしてませんか?
こんな時は光源の位置と光質に気を使って撮影します。
スペースの確保
小物を撮影するときは物撮り(ブツドリ)なんて言いますが、屋内の窓際で撮影すると想定して話をしていきます。
まず、光源が小物(被写体)の背後上方に来るようにテーブルなどを配置して、撮影する場所を準備します。
お家スタジオ
え!場所から?
そう、何故なら屋外のように光源や背景に会えあせて被写体や撮影者が移動できないからです。窓からの光(自然光)の向きが固定されるので、この場所決めが重要になってきます。
物体に対して適切な位置から光が差し込むようにしましょう。
つづく…
背景を活かしつつ人物もきれいに撮るためには、どう考えれば良いのでしょうか?
気になる背景
人物の顔に露出を合わせると背景がオーバーになってしましまう場合、どのくらい背景がオーバーになっているのか?逆に言えば、背景を活かす(残す)露出にすると、人物がどのくらいアンダーになってしまうのか?そこを見極めて補助光の光量を決めます。
適正露出
適正露出は撮影意図によっても変わりますが、今回の場合は人物も良好、背景も良好にして撮る、ということなので背景の露出に対して、人物の不足した光量を補助光で補うことが適正露出となります。
つづく..
せっかくなので光のバランスのお話をします。
気になる影
補助光の量、強弱を決めるのは、被写体に落ちた影がどのくらいアンダーなのか?です。例えば、逆光で人物の顔を撮影をする時、太陽の影は人物の顔に落ちています。この時、露出を人物の顔に合わせれば問題はありませんが、実は背景がオーバー(明るすぎ)になってしまします。
気になる背景
撮影意図として「背景は吹っ飛んでイイよ!」と言うことであれば問題ありませんが、ロケ撮に出かけて背景どーでもイイならそこで撮る意味があるのでしょうか?
背景を活かした写真を撮るなら背景処理をどうするか?よく考えた上で丁寧な撮影をしていきましょう。
つづく…
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