VOL.284 ヒアルロン酸注入

注射系とは

進歩しつつある注射美容は、注射をしてシワを消すなどの治療で、メスを使わないという安心感からプチ整形などと呼ばれています。

法令線などの深いシワを目立たなくする

ヒアルロン酸をシワの部分に沿って注入することで、法令線などの深いシワを目立たないようにします。入れる量が多いと盛り上がって不自然になりますので、少しずつ様子を見ながら、あるいは何日かに分けて注入します。

ヒアルロン酸は糖の一種で、アレルギーを起こす心配がなく安全性の高いものなので、治療後にすぐメイクが可能です。

価格

1回70,000〜100,000円が目安になります。

治療期間・頻度

通常は1回で済みますが、何日かに分けて注入することもあります。効果は6ヶ月〜1年間持続しますが、追加注入しないと元の状態に戻ります。

安全性

注入の手際が悪いと入れたものが盛り上がって見えることがあります。また、注入した部分が皮下出血を起こして紫色になることがあり、消えるのに1〜2週間かかります。

VOL.283 ピーリング

ピーリングとは、ピーリング剤という一種の酸を塗るり、古くなった角質を除去することでターンオーバーを高めたり、真皮のコラーゲンを増やし、肌全体の若返りを目指す治療になります。レーザーの効かないシミ(肝斑を含む)や毛穴の開き、ニキビ、ニキビ跡、初期の小ジワなどに有効です。

ピーリング剤には大きく分けてAHA(αヒドロキシ酸)とBHA(βハイドロキシ酸、サリチル酸)の2種類があります。AHAは皮膚表面の角質に作用するのに対して、脂溶性のBHAは毛穴に詰まった皮脂を溶かしながら毛穴の奥へ入り込むので毛穴の黒ずみやニキビ跡の凹凸にも効果があるほど強力です。しかも赤みなどの心配もなく、施術後数日経つと薄く皮がむけた状態になり、ゆるんだ毛穴も引き締まります。

日本ではAHAが主流ですが、終わったあとに数日間のカサつきが見られることがあります。BHAのほうがカサつきにくいため続けやすいようなので、どちらを使っているか事前に問い合わせてみましょう。

価格

1回約10,000円前後が目安になります。

治療期間・頻度

2~4週間に1回のペースで、5〜10回の治療になります。

安全性

施術後に多少赤くなったり、カサついたりすることがあります。

塗布・導入系美容治療とは

肌に何かを塗ったり、それを電気で導入したりする治療になります。美容治療の中では最も肌に穏やかな治療になります。即効性はありませんが、地道に続けることで大きな効果につながります。

VOL.282 レチノイン酸ケア

レチノイン酸はビタミンAの誘導体で、クリームやゲル状にしたものを美容皮膚科で処方しています。メラニン色素を排出させる効果とともに、線維芽細胞に働きかけてコラーゲンを増やす働きをします。

シミやシワ、たるみ、ニキビ跡の治療薬に使われていますが、とくに注入治療に向かない部位である目の下の小ジワやくまの改善に向いています。化粧品に含まれるレチノールよりも効果が強いので、そのぶん刺激も現れやすくなります。定期的に診察を受ける必要があります。

価格

1ヶ月分で2,000〜5,000円が目安になります。(保険適応外)

治療期間・頻度

目尻のシワの場合には、1~2日に1回のペースで使用し、3〜6ヶ月続けます。途中で診察を受ける必要があります。

安全性

使う量や濃度によっては赤みが出たり、皮がむけたりすることがあります。ケアを誤るとそこから色素沈着につながる恐れがあります。

塗布・導入系美容治療とは

肌に何かを塗ったり、それを電気で導入したりする治療になります。美容治療の中では最も肌に穏やかな治療になります。即効性はありませんが、地道に続けることで大きな効果につながります。

VOL.281 エレクトロポレーション

高分子物質も浸透させる

特殊な電子パルスを利用して、肌の奥にいろいろな物質を浸透させる技術になります。イオン導入ににていますが、それよりももっと奥まで浸透させて、高分子の物質でも浸透させられることがメリットになります。

たとえばイオン導入では浸透しなかったコラーゲンやヒアルロン酸も浸透します。ただし自分のコラーゲンやヒアルロン酸でないので定着はしません。最近よく行われているヒアルロン酸注入に比べると痛くないのがメリットですが、効果の持続は数ヶ月程度で、シワが消えるというレベルまではいきません。ただし細胞増殖因子や各種ビタミン、美白成分などさまざまな物質を浸透させられますので、将来、スキンケアの進化が期待できる分野になります。

価格

1回約10,000〜が目安になります。

治療期間・頻度

2~3週間に1回のペースで、6回を目安になります。 継続すると肌の良い状態を維持しやすくなります。

安全性

とくにリスクはありませんが、体内金属(脳内クリップなど)やペースメーカーが入っている人は受けられません。

塗布・導入系美容治療とは

肌に何かを塗ったり、それを電気で導入したりする治療になります。美容治療の中では最も肌に穏やかな治療になります。即効性はありませんが、地道に続けることで大きな効果につながります。

VOL.280 ビタミンCイオン導入

塗布・導入系美容治療

肌に何かを塗ったり、それを電気で導入したりする治療になります。美容治療の中では最も肌に穏やかな治療になります。即効性はありませんが、地道に続けることで大きな効果につながります。

ビタミンCを浸透させシミや小ジワを軽減

ビタミンCイオン導入とは、微弱電流を使って皮膚にビタミンCを浸透させる治療です。メラニンの生成を抑えて、コラーゲンの生成を助ける作用があります。シミや茶ぐま、小ジワやニキビ跡などに有効で、ピーリングで角質除去したあとに行うと、さらに吸収率が高まります。

家庭用のイオン導入器も売られていますが、クリニックで受けたほうが有効になります。ビタミンCの濃度も高いので、より効果を実感できます。

価格

1回2,000〜5,000円が目安になります。

治療期間・頻度

1回でも効果は期待できますが、2〜4週間に1回のペースで続けるとより効果を実感できます。

安全性

まれに電流の刺激が気になったり、肌に赤みがでたりする人もいます。

VOL.279 美容治療を受けるときの心がまえ

美容治療のアレコレQ&A

Q. 美容治療を受けるときの心がまえはありますか

A. リスクと費用を理解したうえで自分で決める

一番大切なことは「自分で決める」ことです。自分で望んで受けるものだから当然のことなので、リスクと費用について理解したうえで、自分で治療を選択する必要があります。医師はプロだからそちらで決めてほしいという考えの人は、やめておいた方がいいでしょう。

また漠然と、大丈夫でしょうか?危なくないでしょうか?といった質問をするのもやめておきましょう。不安になる気持ちはわかりますが、リスクについて正確に理解しておくことの方が重要です。「どんなリスクがありますか?」という質問して、たとえば内出血することがある、かさぶたができることがあるなどのリスクを具体的に知っておきましょう。

美しくなるための美容治療は、リスクがゼロということはありませんので、そのリスクを知ったうえで、許容できる人でないと治療を受けることはできないと心得ておきましょう。